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山に咲き誇る花も、やがては散り、冬の厳しい風景に姿を変え、次の季節が巡れば、再び山には花が咲き、美しさが戻ってきます。
しかしその花でさえ、1年前の花とは違うものです。常に移り変わってゆくことこそが、永遠に変わらぬ真理です。
<実践教育について>
群馬県立農林大学校では「一年後に同じ桜の花を見た時に、一年前の自分と違う見方・感じ方ができる」「できなかったことが、できるようになる」そんな成長が得られる実践教育を行っています。
<農林業とそれを取り巻く環境の変化>
高度成長期の機械化や、貿易の自由化といった社会変化の中で、農林業関係者がその時々に合った努力を行ってきた結果として、今日の日本では高品質で多種多様な農林業の産物が提供されています。しかし今、国際社会における日本の経済的存在感が低下し、安全保障環境も変わり、これまでのように「経済力で海外から肥料や飼料、木材などを買うこと」は持続可能ではなくなりつつあります。
<教育の特徴>
こういった社会環境の変化としっかり向き合いながら、現場実習を柱としたカリキュラムで先進的な農林業技術を学べるのが、群馬県立農林大学校です。
「耕種農業と畜産業の連携による耕畜連携」や「有機JAS認証を受けた圃場での有機野菜栽培」などの環境負荷低減・資源循環型農業を学びつつ、寮生活で生涯の友と呼べる人間関係を構築できることも本校の特徴です。
このような学びを通して、自ら考え、道を切り拓いていける人材育成を本校では行っています。
<農林大への誘(いざな)い>
100年を超える歴史を持ち、多くの先人たちも学んだ群馬県立農林大学校。
この榛名山の麓の恵まれた環境で、夢を語り、その実現に向け切磋琢磨して、一緒に農林業の未来を作っていきましょう!
令和7年4月
群馬県立農林大学校長 砂盃 徹