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アニサキスによる食中毒に注意してください!

更新日:2025年9月19日 印刷ページ表示

アニサキスって何?

 アニサキスとは寄生虫の一種です。長さ2~3センチメートル、幅は0.5~1ミリメートルくらいで、白色の少し太い糸のように見えます。

 その幼虫がサバ、アジ、イカ、イワシ、サンマなどの魚介類の内臓に寄生します。また、寄生している魚介類が死亡し、時間が経つと内臓から筋肉(身)に移動することが知られています。

アニサキスによる食中毒はなぜ起こる?

 アニサキス幼虫が寄生している魚介類を、生でまたは加熱が不十分な状態で食べることで、アニサキス幼虫が胃壁や腸壁に刺入して食中毒(アニサキス症)が起こります。

 なお、厚生労働省食中毒統計によると、2024年は1,037件の食中毒が発生し、その原因で最も多かったのがアニサキス(330件)という結果になっています。

アニサキスによる食中毒の症状

アニサキス幼虫が寄生する魚介類を食べた後

  • 2~8時間後に、激しい腹痛、吐き気、嘔吐が起きる(→胃アニサキス症)
  • 10時間後以降に、激しい腹痛、腹膜炎症状が起きる(→腸アニサキス症)

※激しい腹痛があり、アニサキスによる食中毒が疑われる場合には、速やかに医療機関を受診してください。

予防方法

ポイント

生食用は鮮度を徹底! 目視で確認! 中心部までの冷凍・加熱!

消費者の方へ

  • 自分で捌くのに魚を購入するときは、より新鮮な魚を選びましょう。丸ごと1匹で購入した場合は、速やかに内臓を取り除いてください。
  • 内臓は生で食べないでください。
  • お刺身など、特に生で食べる場合は、アニサキス幼虫がいないかよく見て確認しましょう。もし見つけた場合、取り除けば問題はありませんが、目で確認できない部分に潜んでいる可能性もありますので、加熱すると安心です。(アニサキス幼虫は60度で1分、70度以上で瞬時に死滅します)

 ※アニサキス幼虫は、一般的な料理で使う食酢での処理や塩漬け、醤油やワサビを付けても死滅しません。

 ※家庭用冷凍庫で魚を冷凍しても、アニサキス幼虫が死滅する温度までは下がらないため、注意しましょう。(アニサキス幼虫は-20度以下で24時間以上冷凍すると死滅しますが、家庭用冷凍庫の温度はー18度ほどです)

事業者の方へ

  • 新鮮な魚を選び、速やかに内臓を取り除いてください。
  • 魚の内臓を生で提供しないでください。
  • 目視でよく確認して、アニサキス幼虫を除去してください。
  • 加熱してください(アニサキス幼虫は60度で1分、70度以上で瞬時に死滅します)
  • 冷凍してください(アニサキス幼虫は-20度以下で24時間以上冷凍すると死滅します)

※アニサキス幼虫は、一般的な料理で使う食酢での処理や塩漬け、醤油やワサビを付けても死滅しません。

詳しくは、下記のページをご覧ください。


調理師・製菓衛生師