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化学(西部環境森林事務所・西川 倫矢)
西部環境森林事務所 西川 倫矢
掲載内容については、令和7年2月現在の情報です。
1 現在の仕事
産業廃棄物処理業の許可審査業務と処理業者への立入指導、不適正な廃棄物処理への改善指導等を行っています。
許可審査業務では、例えばコンクリート等を破砕する産廃処理業者の申請に対して、書類審査だけでなく、環境にリスクのある処理や保管を行っていないかを確認します。また、立入調査で不適正な処理や保管が確認された場合は、改善に向けて指導します。管内約20者の産業廃棄物処分業者を対象に、定期的な立入りのほか、抜打ちで立入調査を行うこともあります。
1日のスケジュール(例)
時間 | スケジュール |
---|---|
7時30分 | 始業、メールチェック |
8時 | 産業廃棄物処理業の変更届出処理 |
9時30分 | 産業廃棄物処分業者への立入り |
12時 | 昼食 |
13時 | 立入り結果のまとめ |
14時30分 | 産業廃棄物収集運搬業者の許可申請受付事務 |
16時 | 翌日のスケジュール確認 |
16時15分 | 終業 |
※子育てのため時差出勤
2 現在の職場の雰囲気
基本的に規制業務が主なので、真面目な雰囲気です。
苦情やクレームが入った場合には、係をまたいだチームで対応していく雰囲気があるので心強いです。
3 職務経歴
年度 | 所属 | 説明 |
---|---|---|
令和3年度 | 下水道総合事務所 | 県内流域下水道4処理区から集まってくる下水の分析調査業務 |
令和5年度 | 現所属 | 「1現在の仕事」のとおり |
4 県職員の仕事の魅力・やりがい
不適正処理を行っている業者に対し、なぜそのようになったのか聞き取って共感を示しながらも、指導すべきところは毅然とした態度で接し、法律を遵守させていく過程にやりがいを感じます。不法投棄や不適正処理を止めることで、環境汚染を未然に防げる点もやりがいです。
5 これまでの仕事で印象に残った業務やエピソード等
(1)下水道総合事務所
県内流域下水道4処理区から集まってくる下水の分析を行っていました。良好な水質を維持するため、河川へ出ていく水が水質基準を満たしているのかを分析調査する業務です。自分で分析機器を動かして作業を行うのは楽しい業務でした。
(2)西部環境森林事務所
許可した区画を超過して産業廃棄物を保管している業者に、毅然と指導して適正な保管状況に是正させたことがあります。違反を指摘するだけでなく、法律や群馬県の規定を示しつつ、保管区画を拡げる手続を進めて、不適正保管が起こらないやり方も指導しました。
6 入庁前と入庁後の印象
日々定型的な業務に追われると予想していましたが、おおよそ自分の裁量でスケジューリングできる点が意外でした。定型業務外では、産業廃棄物の排出者の状況を知るために、さまざまな民間企業への立入調査を積極的に行っています。
7 今後の目標、これから挑戦したいこと
現所属では、おおよその業務のうち定型的な事務処理が7割ぐらいを占めていますが、そういった定型業務を自動化できれば、他の業務に使える時間が増え、懸案に注力することができます。そこで、ITスキルの情報集めとプログラムスキルの向上に取り組んでいて、ある定型業務の所要時間を80%以上削減できた経験もあるので、さらに進めていきたいと考えています。
8 プライベートの過ごし方
5歳と3歳の子どもがいて、妻の実家で同居しています。
妻は小学校の養護教諭で早帰りが難しいので、平日の保育園への送り出しは妻が、お迎えは私が担当しています。
休日は近くの公園などでひたすら子どもと遊んでいて、その空き時間にラジオを聴くことが多いです。
9 群馬県職員を志望した理由
和歌山県出身で、以前は千葉県で顔料などを扱う化学メーカーの技術職として働いていました。子どもの誕生を機に妻の故郷である群馬へ移住することになり、化学の知識を活かして転職先を探しました。民間のメーカーという選択肢もありましたが、県職員なら子どもの故郷となる群馬県に直接貢献できると考え、志望しました。
10 受験時に心がけたこと
一次試験については、前職で化学メーカーの技術職として働いていたので専門試験対策は特にせず、教養試験対策に絞って勉強しました。
論文対策はテキストを使って練習し、面接対策は妻に模擬面接官役をしてもらいました。
11 未来の後輩へ
県職員は仕事の幅が広いので、面白いと思える仕事が必ずあります。化学職に関していえば、さまざまな民間企業の人と接する機会があり、その話を聞けることも魅力です。
また、私は子どもの保育園のお迎えのために時差出勤制度を利用して、通常よりも1時間早い始業終業時間で働いています。家庭の事情に合わせて多様な働き方ができることも、県職員の魅力の一つだと思います。ぜひ、一緒に働いてみませんか。