本文
群馬県立文書館では、例年、約1万点の古文書を数回に分けて新たに公開しています。
このほど、新たな古文書・絵図を閲覧いただく準備ができましたので、御案内します。今回閲覧可能となる文書は次のとおりです。
1 今回公開した古文書・絵図
(1)群馬郡倉渕村権田(現高崎市) 中島家旧蔵文書(52点)
幕末の幕臣小栗上野介の終焉の地、権田村(高崎市倉渕町権田)の文書群です。近世から明治初年の街道筋の絵図2点のほか、寛文11年(1671)年10月の権田村の検地帳、天明期から明治初年に至る権田村の年貢皆済目録や年貢割付状などで構成されています。
(2)前橋市旧神明町 前橋市旧神明町文書(1,002点)
神明町に伝わる区有文書で、すべて近現代文書で構成されています。戦中の文書では、砂糖・油・練炭など生活物資の配給や回数購入に関する文書が多く含まれています。前橋市児童遊園(現るなぱあく)に関わる通知(下写真、左・中央)や臨江閣が公民館として開かれた際の通知(同、右)もあります。
(3)伊勢崎市曲輪町 下城株式会社文書(1,909点)
伊勢崎市の下城家・下城株式会社に伝来した文書で、今回が第2次公開となります。織物業等を営んでいた同社の経営に関わる文書等の近代文書を中心に構成されています。下城弥一郎の県議会議員当選、再当選時の史料や、伊勢崎織物同業組合に関わる史料などが含まれています。
(4)兵庫県姫路市 前橋藩酒井家文書(マイクロ紙焼き3,609点)
前橋藩酒井家に伝わった文書群で、姫路市立図書館が所蔵しているものを当館がマイクロフィルムにて収集し、製本して公開しているものです。今公開分には、老中奉書・老中連署奉書・御奉書、将軍からの御内書・老中連署書状・老中書状など、将軍や老中からの書状が多数含まれています。
※複製本による公開です(原本ではありません)
2 場 所 群馬県立文書館(もんじょかん) 2階 閲覧室 (前橋市文京町3丁目27-26)
3 時間等 開館時間:9時00~17時00 休館日:月曜日、月末日、国民の祝日
4 その他 撮影は無料(スマートフォンやカメラをお持ちください。)。複写は1枚につき、白黒は10円、カラーは50円。『ぐんまの古文書 続編』(1,009円)等も販売中。
群馬県立文書館では、現在、約30万点の古文書(原本)、約5万5千点のマイクロフィルム収集古文書、約7万点の群馬県史収集複製資料(ともに閲覧は複製本)等を公開し、県民の皆様をはじめ、広く一般の方々、研究者の方々などに御利用いただいており、歴史の確かな証拠である貴重な古文書や絵図の原本を直接手に取って御覧いただくことができます。
詳しい利用方法、収蔵資料の目録、最新情報等は、当館ホームページで御確認ください。