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環境農林常任委員会(令和7年3月19日)
環境農林常任委員会委員長報告
委員長 牛木 義
環境農林常任委員会に付託されました案件の審査経過と結果について、ご報告を申し上げます。
はじめに、付託議案の審査についてでありますが、第1号議案「令和7年度群馬県一般会計予算」について、まず環境森林部関係では、自然環境対策に関して、重点施策が問われ、クビアカツヤカミキリ対策での樹幹注入の効果について質疑されました。
次に、県産材ブランディング事業の内容と効果が質疑され、この事業が県産材の販路拡大につながるのか県の見解が質されました。
次に、木材加工試験に関して、県産広葉樹の利用につながるエレキギター用原板作成を始めるに至った経緯や技術的課題が質疑されました。
次に、環境生活保全創造資金融資対策事業の利用状況や見直しの考えについて質疑されました。
次に林業労働力対策事業の予算減額理由が質され、これまでの成果をどのように今後に活かしていくか質疑されました。
次に、県立赤城公園活性化整備に関して、自然環境調査の内容が質疑されるとともに、大沼北岸のトイレ整備の状況が質され、赤城の自然に溶け込むよう、外観にも配慮することが要望されました。
続いて、農政部関係では、はじめに、有機農業の推進に関して、学校給食への有機農産物の活用計画について質され、更なる取組の拡大に向けた課題について質疑されました。
また、有機繭の付加価値をどのように評価しているか、さらには、有機農産物をふるさと納税の返礼品や、粉末化プロジェクトで活用することについて県の見解が質されました。
次に、フラワーパーク改修に関して、建設費や指定管理料の増額理由が質されました。
次に、家畜伝染病予防に関して、豚熱対策と、より脅威であるアフリカ豚熱対策の内容が質され、野生イノシシの移動を抑制するための河川内伐木や緩衝帯整備など全庁挙げての対応が求められました。
次に、野菜花き生産力強化及び農業経営力向上事業に関して、これまでの申請状況や採択率、農業用機械の更新に対する補助の可能性について質され、より多くの農業者を支援できるよう予算の増額や要件の緩和が要望されました。
次に、自給飼料生産振興に関して、これまでの成果や今後の取組について質疑されました。
次に、農業経営基盤強化対策に関して、補助対象財産適正利用推進業務のこれまでの取組状況について質疑されました。
次に、ぐんま農業法人等誘致促進モデル事業の取組内容や、特用畜振興に関して、安全な蜂蜜生産を担う養蜂協会への支援について質疑されました。
その他の議案についても慎重に審議の上、採決した結果、本委員会に付託されました各議案は、いずれも全会一致をもって、原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
引き続き行いました請願の審査結果につきましては、お手元に配付の報告書のとおりであります。
このほか、委員会の所管事項について、各般の議論が行われましたので、以下、その主な項目について申し上げます。
まず、環境森林部関係では、
- カラマツ種子の安定供給について
- 安中総合射撃場の現状と今後の対応について
- 山林火災への対応について
- 尾瀬国立公園の新たな利用者負担について
- 群馬県森林・林業基本計画の評価について
- 県産材市場価格の低迷対策について
- 大型製材工場誘致のメリットについて
- 北毛地域での一般廃棄物処理包括協定締結について
- 榛名公園の活性化について
続いて、農政部関係では、
- 令和7年度農政重点施策と農政部組織改正について
- 米価格高騰の背景と今後の生産見通しについて
- 中山間地域等直接支払い制度について
- 有害鳥獣捕獲の個体処理について
- 農業近代化資金について
- 農地購入時の税制優遇措置について
- 畑地かんがい施設整備事業について
- 県産農畜産物ブランド力強化対策について
- すき焼きのPRによる県産食材の地産地消について
これらの事項につきましても、活発な議論が行われました。
以上、申し上げまして委員長報告といたします。