本文
■日時 令和8年6月30日(火曜日)13時11分~13時22分
■会場 記者会見室
■出席者 県:知事、副知事ほか
記者:記者クラブ所属記者等13人
■記録作成 メディアプロモーション課(報道係)
20260630山本一太群馬県知事臨時記者会見<外部リンク>
■質疑応答
それでは臨時会見を始めたいと思います。1時にセットしたのを10分延ばさせていただいて、大変失礼いたしました。前の日程の都合で少し延ばしてしまったことを、おわびしたいと思います。記者の皆さんには、お忙しい中お集まりいただき、ありがとうございます。東洋大学板倉キャンパスの跡地の問題について動きがありましたので、発表させていただきます。
昨日の29日の月曜日、東洋大学において理事会が開催され、東洋大学板倉キャンパスのいわゆる「未利用地」を群馬県に無償で譲渡する、この方針が決定されました。これまで群馬県と板倉町が長年にわたって、皆さんご存じだと思うんですけれども、未利用地の無償譲渡というものを大学に求めてまいりました。今回の大学の決定は、群馬県と板倉町の粘り強い交渉の結果だと捉えています。
もちろん、キャンパス移転に伴う問題の全てが解決したわけではありません。しかしながら、これまで大きな動きがなかった中で、ようやく一歩前に進んだと、このことには知事として安堵をしています。まだ大学において譲渡の意向が決定された段階なので、具体的な契約とか譲渡の時期などについては、今後詰めていくことになります。また、譲渡受け入れ後の利活用策については、地元板倉町と協議の上、地域の活性化に資するような形での活用を検討してまいりたいと考えています。
次のスライドをご覧ください。あらためて、今回の決定に至るまでの経緯についてご説明したいと思います。東洋大学板倉キャンパスは1997年4月に開設されました。この時、開設にかかる経費として、群馬県から33.6億円、板倉町から10億円を補助金として支援をいたしました。
大学の土地についても、群馬県が大学設置のために造成工事を行って、東洋大学に売り渡しという形をとりました。受入れ自治体として、手厚い支援を行ってきたと考えています。そして開設した板倉キャンパスは、20年以上にわたって学生が行き交い、地元の活力、にぎわいを生み出す「地域の象徴的な存在」となっておりました。
しかしながら、2020年に大学側が朝霞キャンパスへの移転を表明し、2024年には全ての学生の移転が完了したと、こういう流れです。移転が表明されて以降、群馬県と板倉町では、こういった経緯なども踏まえて、開設から現在に至るまで使われていなかった未利用地については、無償で譲渡してほしいということをお願いしてきました。あわせて、大学において責任をもって、未利用地を除く大学用地や建物の利活用について提案していただくよう求めてまいりました。
私自身、議会とか会見の場でも繰り返し述べてきましたが、大学移転の判断に関しては、これは地元への配慮が欠けた非常に残念な決定だったと感じています。知事として、正直、ここで何度も言いましたが、不愉快であって不満を抱いていたことは事実です。 しかしながら、今回、東洋大学の方に大きな決断をしていただきました。その点については良かったと思っています。先日、安齋隆理事長と面会した際にも、これまでの大学の対応についての謝罪とか、跡地全体の問題の早期解決に向けてもしっかり取り組むと、こういう旨の言葉を頂戴しました。
一方で、皆さんご存じだと思いますが、これで全てが解決したわけではありません。地元板倉町の方々は、建物も含めて跡地全体がどのように活用されるのか、いつ決まるのか、この点に不安を感じています。残る敷地の利活用についても、引き続き大学において責任ある検討を進めていただきたいと考えております。群馬県においても、地元板倉町と連携して、問題の早期解決に向けて、引き続き前向きに取り組んでいきたいと思います。 私からは以上です。何かご質問があればお受けしたいと思います。
●未利用地とキャンパス跡地の活用方法について
(記者)
まず、未利用地について、何か活用方法について、知事の構想があれば教えていただきたいのと、あと、まだ残ったキャンパスがあると思うんですけれども、それがどうなればいいのかというか、その知事の思いがあればお伺いします。
(知事)
担当部から説明してもらって、その後コメントします。
(地域創生部長)
まず、未利用地の方なんですけれども、まだ譲渡が理事会で決定したという段階でございますので、今後どういった形で使っていくかということは、また板倉町も含めて今後検討していくということで考えてございます。
また、現在の建物や、あとグラウンドがあるんですけれども、そちらについても引き続き東洋大の方でしっかりと利活用を検討していっていただきたいということで、我々の方とすると、東洋大の方に申し入れているところでございます。
(知事)
今言ったことに尽きると思うんですけれども、まだ跡地、返ってきた土地をどう利用するかというのは決めていません。これからよく板倉町とも相談しながら、最も適切な利用の仕方を考えていきたいと思います。
それから他の部分については、今、地域創生部長から話があったんですけれども、東洋大学の方でもいろんな形で努力をされていると思うので、ちょっと群馬県に知恵を求められるようなこともあると思うんですよね。だからこちらの方も、もし何か知恵を求められたら、いろいろ提案ということではないんですけれども、我々のいろんな協力できるところは、我々としても協力をしていきたいと、そんな状況です。
(記者)
例えば、大学敷地の方は、まだ学校の施設の設備とかがあると思うんですけれども、それを活用するような形で何かをしていくとか・・・
(知事)
それも選択肢の一つかもしれませんが、まだ全く決まっていません。これは東洋大学側が、基本的には決めることなんだと思うんですけれども、でも多分その過程で、意外といろんな相談をしてくれるんじゃないかなと期待しています。
●今後のスケジュールについて
(記者)
今回の未利用地は、まだこれから手続きを踏んでいく段階だと思うんですが、知事としては、地元とすればできるだけ早く今後の構想が明らかになってほしいと思っていると思うんですが、いつぐらいまでに、どういうスケジュールというか、時期的なものですね、いつぐらいに利活用を決めたいと思っていらっしゃいますか。
(知事)
どうぞ、地域創生部長からまず。
(地域創生部長)
まず、譲渡の時期も、これから具体的なところは詰めていくことになりますので、まずはできるだけ早く、早期に群馬県の方に譲渡していただきたいということで、今後調整をしていきたいと考えてございます。
また今、土地の方なんですけれども、板倉町の方とすると、これから例えば住民の方々とか、そういった方々にも説明をする機会を設けていくということで聞いておりますので、そこでまたどういった意見が出るかとか、そういったことを踏まえながら、県としても丁寧に板倉町の要望なども聞きながら、利活用については検討していきたいと考えてございます。
(知事)
今言ったとおり、今のところ、どこまでにみたいな話はできないんですけれども、まずはちゃんと決定して、しっかり手続きを進めてもらうことが大事なんですけれども、それを踏まえて、いつ頃できるかということをいろいろ検討してみたいと思います。
(記者)
もう一つ、今の大学として使われていた部分の敷地は、大学の責任で利活用策を提案していただくということになっていると思うんですが、なかなか先ほど地元の不安もあるというような言及がありましたけれども、知事として気持ちの部分ですね、これも早く利活用策を示していただきたいというところなのか、その辺ご所見があれば。
(知事)
それは今、大学の方でいろいろ考えておられるので、それは地元の住民の不安を考えれば、可能ならできるだけ早く具体的な提案をしていただきたいなと思っていますし、これは東洋大学が決めることですけれども、それについて、例えば県の協力、情報提供とか、あるいは知事のアイデアとか分かりませんが、そういうものを求められたら、我々としてはしっかり協力していきたいなと思っています。
●東洋大学理事長との面会について
(記者)
最後に、東洋大の理事長と面会されたのは先週ですかね。その時は、謝罪というのは、撤退したことに対してなのか、今回の無償譲渡の決定が結構時間がかかったことについてなのか、その辺、可能な範囲でどういうやりとりがあったか・・・
(知事)
まず、先ほど申し上げたとおり、ちょっと東洋大学側の決定については非常に不満を持っているんですけれども、安齋理事長自体は大変ご立派な方で、ご存じか分かりませんけれども、もともと日銀におられて、セブン銀行の会長までやった方なんで、やはりそれなりの人物なんですけれども、何度か、3、4回、多分お目にかかっていると思うんですけど、今回、理事長の方からは、これまでのいろいろな経緯については申し訳ないと思っていることもあるとおっしゃったので、これはもう謝罪として受け止めさせていただいたということです。
(記者)
知事からはどういう趣旨の・・・
(知事)
私が申し上げたのは、今までの経緯から言うと、正直言って、いろいろ、県側としては、板倉町もそうですけれども、東洋大学の対応については不満を持っていると。しかしながら、今日わざわざ理事長に来ていただいて、こういう形でまた、ある意味で言うと建設的な議論のきっかけをつくっていただいたということは感謝したいと。
そもそも、その時もちょっと言ったんですけど、もちろん、東洋大学側の対応についてはいろいろ不満はあるんですが、逆に県側にしてみたら、何年もこういういろんなサインが出ていたのに全く動かなかったと。申し訳ないけど、私が知事になるまで全くそれに対応しなかったというのは、ちょっとこちらにも私は責任があると思っているので、そのこともお話しして、いろいろありますけど、これから少し建設的な議論をしていきましょうということでまとめました。
(記者)
場所はどちらで面会されたんですか。
(知事)
知事応接室です。
(知事)
他によろしいでしょうか。ということで、それではこれで臨時会見を終わりたいと思います。皆さん、最後までご協力ありがとうございました。
( 以上で終了 )
文章中の()内については、メディアプロモーション課において加筆したものです。