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■日時 令和7年9月26日(金曜日)14時04分~15時23分
■会場 記者会見室
■出席者 県:知事、副知事ほか
記者:記者クラブ所属記者等15人
■記録作成 メディアプロモーション課(報道係)
20250926山本一太群馬県知事定例記者会見<外部リンク>
■知事冒頭発言
それでは、定例会見を始めさせていただきます。先週18日、レスリングの世界選手権がクロアチアのザグレブで開催されました。ここでは、皆さんご存じかもしれませんが、群馬県勢の選手が大活躍をしました。女子の62キロ級では、育英大学の助手で、昨年のパリオリンピックで金メダルを獲得した元木咲良選手が初優勝を果たしたと、こういうニュースが飛び込んできました。さらに68キロ級では、大泉北中、育英大学出身の石井亜海選手が、昨年の72キロ級に続き、2年連続で優勝を飾りました。知事としてこうした群馬県勢の活躍を大変うれしく思いますし、また誇りにも感じています。元木選手と石井選手には、2028年のロサンゼルスオリンピックに向けて、今後ますますのご活躍を期待したいと思います。
さて、先ほど13時過ぎに、外国人労働者の不法滞在・不法就労をなくし、秩序ある共生社会を実現するため、県内11の業界団体と、「ストップ不法就労・共生ぐんま宣言」というものを行いました。スライドをご覧ください。不法就労の防止、多文化共生を目的に、自治体が各業界団体と共同で宣言を行うのはこれも全国初、いわば群馬モデルだと思っています。群馬県は不法就労者の摘発人数が全国ワースト3位なんですね。しかも増加率がその中でも極めて高いと、こういう残念な状況です。外国人県民が地域経済を支える存在となる一方で、地域住民の皆さんと様々な問題が生じていることも事実です。はっきり申し上げますが、群馬県が「多文化共生・共創推進条例」の中で定める「仲間」というのは、適法に居住し、社会のルールを守る外国人県民の皆さんのことです。群馬県としては、ルールを守らない外国人県民をなくし、県民が安心して暮らせる、そしてルールを守る外国人県民にとっても住みやすい群馬県にしていきたいと考えています。これは多文化共生に対する群馬県の基本姿勢です。宣言の内容は先ほど、多くの記者の皆さんにも取材に来ていただきましたが、基本姿勢と同様、「ルールを守らない外国人県民をなくし、ルールを守る外国人県民は地域経済や活力をともに創る『仲間』として受け入れ、外国人との秩序ある共生社会の実現を目指す」というものです。またこうした社会の実現に向けて、「不法就労を認めない」、「適正な労働条件を守る」、「多文化への理解を促進する」、この3つが明記されました。この宣言は、ルールを守る外国人県民、そして日本人の県民にとっても、安全・安心な暮らしにつながるものと考えております。宣言の効果を高めていくために、外国人県民を雇用する業界団体から、加盟する方々にこの宣言を周知徹底していただくことをお願いしましたし、これは非常に大事だと思っています。群馬県としては、業界団体の皆さんと力を合わせて、多文化共生社会の実現を目指してまいりたいと思います。
話は変わって、24日から令和7年第3回前期定例県議会の一般質問が実施されております。恒例となっていますが、本日の発表項目に先立って、今週行われた県議会の一般質問について、知事答弁を中心にざっと所感を述べさせていただきたいと思います。スライドをご覧ください。9月24日に行われた一般質問に関するスライドです。
思い出していただければと思うんですけど、金井県議、自民党の幹事長からは、「こんにゃくの消費拡大に向けた取り組み」などについてご質問をいただきました。こんにゃくいもは、もう群馬県が全国の収穫量の97%を占める、まさに特産品、重要な作物です。しかしながら、価格低迷が続いており、生産者の方々からは、作れば作るほど赤字になると伺っています。群馬県としては、これまでの取り組みに加え、こんにゃくの機能的価値をよく研究して、それを国内外に発信することで、さらなる需要喚起や消費拡大に取り組んでまいります。他にもいろいろあったんですけど、ちょっと今日はその一本に絞って説明させていただきました。
粟野県議からは、「戦争の苦難を語り継ぐこと」などについてご質問いただきました。戦後80年を迎え、戦争を経験された方々から直接お話を伺える機会が失われつつあります。この点、私としても危機感を抱いています。そこで、前橋空襲を経験された方々から、お話を伺う場所を新たに設けたいと思っています。群馬県としては、戦争の記憶の風化を防ぐとともに、愛すべき郷土を、平和を享受できる未来へと引き継いでまいります。
松本基志県議からは、「米国関税措置」についてご質問いただきました。米国関税については、日本政府の粘り強い交渉によって、当初の関税率よりも引き下げられた形で妥結に至ったと。これはひとまず安堵しています。一方で、県内企業の中には今後の影響を懸念する声も多くて、依然として予断を許さない状況であると認識しております。群馬県としては、国の動向を注視しつつ、製造業をはじめとした既存産業を守るとともに、中長期的な取り組みとして、新たな産業であるデジタル・クリエイティブ産業の創出にも取り組んでまいります。
後藤県議からは、「堤ヶ岡飛行場跡地の活用」などについてご質問をいただきました。堤ヶ岡飛行場跡地については、開発主体である高崎市と連携しながら、群馬県としても、企業誘致などの取り組みを進めております。これまで高崎市長とともに、アメリカとかヨーロッパを訪問して、スタートアップ、世界的トップ企業に対して直接、トップセールスを展開してまいりました。堤ヶ岡飛行場跡地を世界トップレベルのスマートシティにすべく、引き続き、高崎市と連携し取り組みを進めてまいります。
次のスライド、9月25日に行われた一般質問です。追川県議からは、「大河ドラマ化される小栗上野介忠順公」などについてご質問いただきました。小栗公は「明治国家の父」と称された日本の近代化を先導した立役者であり、群馬県ゆかりの人物です。ドラマをきっかけに小栗公への関心が高まって、ゆかりの地である高崎をはじめとして、地域の誇りがより高まると考えています。群馬県としてもロケ支援などを積極的に行い、地域の魅力向上に取り組んでまいります。
公明党の藥丸県議からは、知事に対する質問はありませんでしたが、「自殺対策」などについてご質問いただきました。群馬県内の自殺者数の推移は、平成30年以降、横ばいの状態が続いており、昨年は338人の尊い命が自殺によって失われました。群馬県としては、市町村や民間団体と連携して、全庁を挙げて自殺対策を進め、誰も自殺に追い込まれることのない群馬県の実現を目指してまいります。
鈴木数成県議からは、「『新たな文化拠点』整備の検討方針」などについてご質問をいただきました。今年5月に群馬県民会館を廃止する方針と合わせて、新たな文化拠点の整備について検討を進めることを発表しました。投資するからには、半世紀先を見据えて投資するっていうことですから、県民にとって価値のある、唯一無二の施設にする必要があると考えています。検討プロセスについては、県議会とか県民の皆さまにしっかり示しながら進めていきたいと思っています。
最後です。大沢県議からは、「群馬県最低賃金の改定」などについてご質問をいただきました。今年、群馬県知事として初めて、群馬地方最低賃金審議会等に対して、最低賃金の大幅な引き上げを要請いたしました。その後、審議会において過去最大となる78円の引き上げが決定されました。引き上げの時期は来年3月からとなりました。これは個人的に言うと、私は10月からが良かったと思っておりますが、それでも北関東3県の最低賃金の差は大きく縮まっています。最低賃金の引き上げは、事業者に負担を強いるものであることから、群馬県としても、中小企業、零細(企業)の皆さまには、必要な支援も検討してまいりたいと思います。
一般質問については以上です。質問に立たれた県議の皆さんに対し、この場をお借りして、あらためて御礼を申し上げます。来週以降も、一般質問とか委員会が開催されますが、県議会の皆さんのご理解をいただけるよう、県庁がしっかりと力を合わせて、引き続き丁寧に説明をしてまいりたいと思っています。
それでは会見の中身に移ります。スライドをご覧ください。本日の会見の主な項目です。今日は、「湯けむりフォーラム2025プログラムの概要」とか、「新たな群馬県広報番組「『ピコラネ』」とか、あと「#7119運用開始」等について発表いたします。
まず、「湯けむりフォーラム2025」についてです。12月13日土曜日と14日日曜日の2日間、草津温泉で「湯けむりフォーラム2025」を開催いたします。この度、プログラムの概要が決まりましたのでお知らせします。このスライドをご覧ください。初日は、草津音楽の森国際コンサートホールが会場となります。すでに発表しているとおり、南カリフォルニア大学のリピット教授、これすごい方なんですけど、この方の特別講演を予定しています。そして、今回新たな発表になりますが、映画監督の片山慎三さんによるトークショーも実施することになりました。片山監督は、東宝の伝説的特撮映画、皆さん見たことありますか、これ昔の映画ですけど、結構有名な映画なんですよ、「ガス人間第一号」っていうやつですね。これを完全オリジナルストーリーで作り直した作品、この「ガス人間」で、監督と演出を担当されている方です。当日は、具体的な作品紹介を交えながら、ご自身のキャリアとか制作の舞台裏、そして群馬県の関わりなどについて、大いに語っていただこうと思っています。さらに、声優アイドルグループ「前橋ウィッチーズ」によるミニライブを行います。前橋ウィッチーズは、前橋を舞台にしたテレビアニメのキャストから生まれた5人組です。前橋市を中心に今、ファンミーティングとかイベント出演を重ね、すごい人気あるんですよ。市内外から多くの方を呼び込んで、今、観光や交流人口の拡大に貢献していただいています。このほか、群馬交響楽団によるアンサンブル・コンサートも予定しております。
次のスライドをご覧ください。2日目は、草津温泉ホテルヴィレッジが会場となります。こちらもすでに発表したとおり、東宝の松岡宏泰社長とのスペシャルセッションを実施いたします。さらに群馬県政の重点テーマに関するトークセッションを3つ企画しています。まず、デジタルクリエイティブ分科会では、南カリフォルニア大学映画芸術学部副学部長のアラン・ベイカーさん、この人も実はこの世界で非常に有名な人です。それがニューヨークフィルムアカデミー社長・CEOのマイケル・J・ヤングさん。それからロサンゼルス校代表のダン・マクラーさん。この2人も、この世界では結構すごい人なので、なかなか地方自治体がやるフォーラムに来ていただけるような方々じゃないんで、ぜひ記者の皆さんにも、湯けむりフォーラムに来ていただきたいなと思っています。ハリウッドの映画教育の最前線について、皆さんにご紹介いただくとともに、進行役は、一応コンテンツ研究家の知事、私が務めますので、群馬県が進めるデジタルクリエイティブ人材の育成についても、この人たちの話からいろいろヒントを探っていきたいと思っています。
次のスライドをご覧ください。次に温泉文化分科会です。放送作家・脚本家で、湯道文化振興会代表理事である小山薫堂さん、それから作家の林真理子さん、それから元文化庁長官で温泉文化全国推進協議会会長の青柳正規さんにご登壇をいただきます。これもかなり豪華なメンバーだと思いますが、こちらも知事である私が進行役を務めさせていただきます。世界の潮流が文化遺産の保存から活用に変わっていく中、温泉文化がユネスコ無形文化遺産に登録されることで、日本の未来はどうなるのかということについて、語り合いたいと考えています。
また、パラスポーツ分科会では、パラ陸上選手の唐澤剣也さん、ガイドランナーの堀越翔人さん、それから日本車椅子ソフトボール協会会長の高山樹里さんらを迎えて、セッションをさせていただこうと思っています。MCは「日本一パラスポーツを語れる女子アナ」として知られる久下真以子さんです。パラスポーツを通じた共生社会の実現について意見交換を行います。
次のスライドをお願いします。このほか、上毛新聞や群馬テレビ、エフエム群馬による企画とか、さらに楽天とかNEWSPICKS、それから新経済連盟などの県外の企業・団体との連携企画も予定しております。加えて、「tsukurunデジタルクリエイティブコンテスト」の表彰式をこの湯けむりフォーラムの中で実施するほか、ReHacQ(リハック)も毎年なんですけど、危険な番組ですが、ReHacQ特別セッションで、またいつものとおり、知事とひろゆき氏の対談ということになっています。詳細はスライドに記載のこのQRコードから、特設サイトでご覧ください。
なお、湯けむりフォーラムは基本的に招待制ですが、初日のプログラムについては一般参加者を募集したいと思っています。募集は10月中旬から開始し、応募者多数の場合は抽選で参加者を決定したいと思っています。詳細は後日あらためてお知らせしますので、ご注目をいただきたいと思います。記者の皆さん、湯けむりフォーラムに来られた方もおられるかもしれませんが、ぜひ取材も兼ねて草津に来ていただいて、もしあれだったら草津で少し一泊して、温泉にでも入っていただいて、このフォーラムはやっぱり他に委託していませんからね。基本的に、群馬県が中心になってやっているっていうことでいうと、もしかしたら皆さんいろんな支局におられたかもしれませんけど、地方自治体がやるフォーラムとしては、相当頑張っているんで、ぜひ、この群馬県の勢いを感じていただくためにも、来ていただきたいなと。ぜひ支局長にちゃんと取材費を出してもらって、来ていただければいいんじゃないかなと勝手に思っております。
ということで、「新たな群馬県広報番組『ピコラネ』」についても説明したいと思います。スライドをご覧ください。「ピコラネ」です。この度、群馬県の新たな広報番組「ピコラネ」の放送を開始します。ピコラネは、親子で楽しみながら様々なことを学び、子どもの健やかな成長を促す子育て応援番組になっています。番組タイトルの「ピコラネ」、ピコってちっちゃいっていう意味ですよね。それから惑星のプラネット、これを組み合わせたやつで、かわいいでしょう、「ピコラネ」というタイトルになりました。これはちっちゃな子どもたちが、いろんな星で大冒険するというイメージから名付けられました。
「ピコラネ」は群馬テレビの15分番組として、10月4日土曜日朝8時から開始いたします。以降、毎週土曜日、朝8時に放送予定となっています。番組では、広大な宇宙に広がる「ぐんま系」を舞台に、群馬県内の市町村をモチーフにした個性豊かな星々を探検いたします。分かりやすくキャッチーなコンセプトとすることで、子どもたちのわくわく感を高めるねらいがあります。歌、ダンス、クイズ、こういう多彩なコーナーを通して、子どもたちの知識とか、子どもたちができること、子どもたちの得意なこと、こういうものを楽しみながら増やしていきたいと思っています。親子で一緒に楽しみながら学べると、こういう内容になっていますので、ぐんまちゃんをはじめ、「劇団ぐんまちゃん」のキャストなどが、番組を盛り上げていくという流れになります。番組の詳細は、いつものとおりスライド記載のQRコードから番組公式ホームページをご確認ください。「ピコラネ」はTVer、それから群馬県のYouTubeチャンネルでの配信も予定しております。この番組を通して、親子で過ごす時間の楽しさを伝え、子育てにより前向きになっていただきたいと考えています。皆さんぜひご覧ください。
続いて、「群馬県救急安心センター#7119」の運用開始についてです。スライドをご覧ください。「#7119」というのは、急なけがとか病気をしたときにどうしたらいいかというようなことを、専門家からアドバイスを受けることができる相談窓口です。この度、10月1日水曜日から運用を開始いたします。皆さんご自身や、ご家族が急な病気とか、急なけがをしたときとか、とても不安な気持ちになると思うんですよね。そして緊急性の判断に迷ったときはもう「#7119」に電話してください。看護師などの専門家が症状を聞き取った上で、救急車を呼ぶべきか、どんな医療機関を受診したらいいかってことについて、アドバイスを行います。また受診までの応急手当も案内いたします。相談は24時間365日対応ということで、相談無料、通話料のみで利用できる仕組みになっています。救急搬送件数はもう年々増加しておりまして、その中には実は軽い症状の方も少なくないんですね。県民の皆さんには、緊急性の判断に迷われたときはもう「#7119」をぜひ活用いただいて、適切に医療機関を利用していただきたいと思っています。ただし、意識がない場合とか大量の出血を伴うけがとか、明らかに急を要する場合には、もうためらうことなく119番で救急車を要請していただきたいと思います。
次のスライドをご覧ください。救急車を呼ぶべき状況について簡単に紹介します。意識障害、けいれん、交通事故や水に溺れている、高いところから転落したなどの事故状況、大量出血を伴うけがや、広範囲の火傷、のどに物を詰まらせるなどで呼吸ができない、冷や汗を伴うような強い吐き気、このほか、ろれつが回らなくなるなど、ご家族から見て、いつもと違う場合や、様子がおかしい場合には、まず119番をお願いします。ということで、判断に迷った際には、「#7119」をご利用ください。
群馬県としては、限られた医療資源を適正に活用し、安心安全な医療体制を確保することが大事だと考えています。医療を必要とする全ての皆さんが、必要な時に必要な支援が受けられるよう、引き続き関係機関と連携しながら体制整備を進めていきたいと思っております。
続いて、「一太のふらっとCafe」についてです。スライドをご覧ください。一太のふらっとCafe、県民の皆さまと意見交換の新たな場として、昨年度から開始をいたしました。元々は台湾のトランスジェンダー大臣、例のコロナ対策で非常に有名になった、オードリー・タン大臣が、毎週水曜日にガラス張りのオフィスで、とにかく来た人たち全部といろいろ、子どもから大人までいろんな対談をやって発信していると。その条件としては全部YouTubeで、生で流すっていう条件だったっていうことを聞いて、同じことを始めたんですが、その後、編集しているっていうことが分かって、これ世界唯一の番組じゃないかと思っているんですが。過去6回にわたり、毎回たくさんのご応募をいただきながらやっておりますが、フラットな雰囲気の中で、一応テーマはあるんですけれども、シナリオないですから。もう直接知事と本当に県民が話すっていう、おそらく他にはないと思うんですよね。危ないからやめてほしいって言われているぐらいなんですけれども、そこは気をつけながらやっておりますが、こんな中でいろんな意見交換をやったり、新しいアイデアを提案していただいたりして、結構県政にも役に立っています。
通算7回目となる「一太のふらっとCafe」の参加者を募集いたします。日時は10月29日水曜日18時からで、場所は群馬県庁31階のGINGHAMです。知事とリアルで話したいという方であれば、誰でも参加可能です。定員は3組、1組あたり3名以内での応募になります。意見交換は1組あたり15分という実は仕組みになっています。その様子は群馬県公式YouTubeチャンネル「tsulunos」でライブ配信をするということです。募集は今日から10月7日火曜日まで受け付けます。申し込み方法など詳細はスライド記載のこのQRコードからご確認いただきたいと思います。ぜひ多くの皆さんのご応募をお待ちしています。
続いて、「直滑降ストリーム」の配信についてもお知らせします。スライドをご覧ください。「県議と知事の紅茶懇談」配信のお知らせです。この企画もご存じだと思うんですけど、これも絶対にやっている知事はいないと思うんですよね、全員とやりますから。もう県議っていう存在を一人でも多くの県民に知っていただいて、やはり二元民主制の世界の中で、県議の人となりとか魅力を発信するって意味でいうと、「一太のふらっとCafe」と同じで、絶対群馬県しかないと思うんですが、18人目のゲストということで、自民党の金井康夫県議、今、自民党の幹事長ということで、実質的な自民党県議団のリーダーです。番組では、7人兄弟のにぎやかな家庭で育った話とか、ちっちゃい頃から親しんできたスキー、スノーボード。金井さんは本当、スノーボードもうまいんですよね。検定資格を持っているんだって。一緒にスキーに、視察に行こうとか言われて行ったんですけど、彼は本当にうまいです。また市議会議員時代に、群馬大学の大学院で社会情報学を学んで、マスター(修士号)を持っていると。その知見を県政に反映してきたエピソードも初めて聞いて、だからこんなに政策通なんだっていうことも分かりました。金井県議の旺盛な知識欲、政策通みたいなところがしっかりと感じられる、いつも言うんですけれども、すごいいい中身になっていると思っております。本日20時から群馬県公式YouTubeチャンネル「tsulunos」で配信をいたします。ぜひご覧ください。
最後に、「農山漁村地域整備交付金」の返還についてです。農山漁村地域整備交付金は、農林水産省が所管する農林水産業の基盤整備とか防災・減災対策などを進めるための交付金なんですよね。この度、群馬県が国から受け入れた交付金について、不適切な事務処理により返還を要する事例が発生いたしましたので、それはちょっと、県民の皆さんにお伝えすると同時に、多大なご迷惑をおかけしたことを、この場を借りて心からお詫びを申し上げたいと思っています。
この件について詳しくご説明したいと思います。スライドをご覧ください。まず経緯についてです。令和5年6月に関東農政局から群馬県に交付決定されました。交付決定額は3,839万5千円でした。このうち、令和5年度中に事業の完了が見込めない部分2,660万円について、令和6年1月に群馬県から関東財務局に繰越申請をして、2月に承認となりました。一方で、群馬県から関東農政局の方に交付金請求をする際に、本来繰越額を除いて請求すべきところ、交付決定額全額を受け入れてしまったんですね。そして直後の4月に過大に受け入れた繰越分2,660万円について、国への返還が必要だということが判明いたしました。このことはやっぱり、この問題が職員間で適切に情報共有がされなかったために、1年以上も未対応のまま放置されていたんですね。
まとめますと、今回の最大の問題点は次の2点です。誤りが判明した後、職員間・組織間で情報が共有されなかったこと、そして、1年以上問題が放置されてしまったことです。
ということで、この2つの問題を解消しないことには、再び同様の事例が発生してもこれはおかしくないということで、このことを踏まえて、今後の対応と再発防止について、ここでご説明したいと思います。次のスライドをご覧ください。まず国との調整が整い次第、過大に受けている交付金2,660万円については、速やかに国に返還させていただきます。そして同様な事例が発生しないよう、群馬県庁内で再発防止を徹底いたします。事務処理の誤りを未然に防止し、適正かつ円滑な事務執行を図るため、必ず担当者と係長以上の複数人による確認を徹底いたします。次に県庁ネットワークシステムなどを活用して、事業の進捗、予算管理など、情報共有を徹底していきたいと思います。また、所属内や所属間の情報共有の徹底も図ってまいります。次に、県庁の全所属に対して、本日付けで、注意喚起の通知を発出いたしました。このような事案が発生しないように、再発防止を徹底するねらいです。
以上、経緯から今後の対応についてご説明をいたしました。不適切な事務処理を行った上に、1年以上も対応が遅れてしまったと。こうした事態を招いたことを、知事として重く受け止めております。群馬県としては、今回の事案を真摯に受け止めて、適切な事務の執行に努めてまいります。県民の皆さん、この点、本当に申し訳ありませんでした。
私からは以上です。ここからは、皆さんからのご質問を受けたいと思います。
●群馬県救急安心センター#7119について
(記者)
まず、群馬県の救急安心センター#7119について教えていただきたいと思います。各県、結構早めにこれに入っていたと思うんですが、ちょっと群馬は導入が遅かったのかなという気がします。その辺の経緯の説明と、あと現状の119番の、救急車の搬送の状況などをちょっと教えていただければと思います。
(知事)
まず危機管理監からどうぞ。
(危機管理監)
導入が遅めになったというお話ですけれども、群馬県としても、医療機関ですとか、あるいは消防の方が参加している群馬県救急医療体制検討協議会の中で、導入したことによってどれぐらい効果が出るだろうかとか検討した結果、以前は、令和元年頃から検討しているんですけれども、その段階では、救急搬送がこれによって明確に減少するっていう確証がなかったということで、導入は見送ったと。それから他県と比べても、軽症率っていうんですかね、救急搬送した者に占める軽症率が比較的、群馬県は少なかったということもあったので、導入を見送っていたんですけれども、全国で導入が進んできたということと、大阪とかそういう大都市圏ですけれども、非常に市民からこれを導入してもらってよかったというようなアンケート結果が出たというようなこともありましたので、群馬県として政策的に検討しまして、救急現場の負担軽減ですとか、あるいは県民の医療関係の不安に対する声に応じていこうということで、今回導入することになったと。それがこの時期になってしまったということです。
あと救急搬送の件数なんですけれども、令和5年のデータで、救急出動件数というのが10万8,191件ありまして、これは10年前と比べても1.25倍ぐらいになっています。それから、15年前から比べれば1.5倍ぐらいということで、右肩上がりなのは明確かなと。コロナの時期は、コロナはこういう救急搬送はしないで、移送という手続きをしたので、コロナの時期はちょっと落ちているんですけれども、おしなべて右肩上がりという状況でございます。
(記者)
その中で知事、これの導入で利用を促進するために、あらためて何か一言あればお願いいたします。
(知事)
これは今、記者さんからもお話がありましたけれども、群馬県、こういう要望はいろいろ出ていたんですけれども、本当にどのくらい政策的な効果があるのかっていうのを、少しいろいろと調べたところもあるんですけど、いろいろリサーチした結果、これはいろんな意味で役に立つだろうと思っていますので、今日も会見でまず申し上げましたけれども、いろんな機会をとらえて、「tsulunos」の動画を作るっていう方法もありますし、いろんな形で、この活用していただくように県民の皆さんに呼びかけていきたいと思います。
●農山漁村地域整備交付金の返還について
(記者)
次に交付金のことでちょっと教えてください。交付金の返還についてで、午前中にちょっと(記者)クラブで事前に説明いただいたんですが、その中で返還が必要であることが分かってから、課内だけの情報にとどまって、部長の方に情報が行っていなかったという話がありました。本来は行くべきだったというような発言もあったんですが、風通しの良い組織を目指している知事は、県庁のトップとして、その辺をどう思うかちょっとコメントいただけると。
(知事)
農政部長の方から一言いただいて、そのあとコメントします。
(農政部長)
お尋ねの関係ですけれども、令和6年の4月ですか。そういう返還が生じたということを課内で、つまり、係長、次長、課長といったところまで共有をしていたと。その後、(関東)農政局にも確認して、これはもう返還の扱いだということを口頭で係長に報告をし、係長からまた口頭で課長に報告したという、ここまではもしかすると午前中お話があったかもしれません。そのあと本来であれば、部長に協議をするといった手続きを課内でしっかり対応しなければいけないところ、部長にも上げていなかったということでございます。やはり、これはもうやはり相談があった案件ですから、本来であれば、係長なり次長なり課長なりが、どうなっているんだと、部長に協議しようということで、しっかり事務を進めなければいけなかったんだと思っております。
(知事)
私の方から記者さんの質問についてお答えしたいと思うんですけれども、県庁、私が知事になってから6年間、風通しの良い県庁を目指してきました。自分で言うのもなんですけど、相当、6年前に比べると、フラットな組織になってきていると思うんですよね。かなり風通しの良い組織になっているとは思うんですが、時々やっぱりこういうことが起こるんです。こういうのはあってはいけないことなので、今回もそうなんですけれども、また庁議等を通じてあらためて、幹部の皆さんにも、情報共有の大切さということを呼びかけていきたいなと思っています。これはこれで非常に反省していますし、やっぱりこう、二度とこういうことがないように徹底していくということが大事なのかなと思っています。
●前橋市長の問題について
(記者)
次に案件外についてちょっとお伺いしたいと思います。前橋市で、前橋市長がラブホテルに入っていたという、職員と行っていたという話が出てきました。その辺について、県都の市の問題というところもありますので、県知事の見解をあらためてお伺いしたいと思います。
(知事)
この問題については、2回ぐらい囲み取材を受けたんですけれども、ちょっと時間がなかったこともあったり、私のちょっと言い方が少し誤解を生んだところもあると思うんで、ここで結構丁寧に、私の率直な感想を皆さんにお伝えをしたいなと思っているんですけれども。まず、これ別に報道を責めるつもりはないんですけど、一部報道で、「山本知事が小川市長の辞職を促した」みたいなのがあるんですけど、それはそこまではまず言っていないっていうのと、あと「不快感を示した」っていうのもあったんだけど、これもやっぱりメディアの皆さんの捉え方だとは思うんですが、不快感を示したわけじゃないということだけ、ちょっとまず申し上げておきたいと思うんですね。この話が最初に飛び込んできた時に、ちょっと一瞬耳を疑ったというか、非常に驚きました。驚くと同時に、同じ政治家として、非常に残念だなと思ったっていうのが、もう本当に率直な、最初の私の心の動きなんですよね。まず、皆さんよくご存じのとおり、1年半ぐらい前の選挙、前橋市長選挙で、この小川晶市長が当選をされて、県都前橋の初めての女性市長になったわけですよね。この選挙ではもう皆さん覚えていらっしゃると思いますが、やはり12年間(市長を)やってきた現職の山本前市長との実質的な一騎打ちだったので、これは今までのいろんな関係もあって、前市長の方、山本前市長の方を私は応援をさせていただいたんですよね。ただ、ここも覚えていらっしゃると思うんですが、小川市長の個人的な批判とか中傷みたいなものは一切やらなかったんですね。その中で、あれだけの大差で現職の市長を破って当選をされたわけですよね。これだけのやっぱり前橋市民の期待を背負って当選した初めての女性市長ということで、ちょうどこの記者会見で皆さんから感想を求められたので、選挙のときは違う陣営だったけれども、やっぱり当選したからには、ぜひ頑張っていただきたいと。まさに県都前橋の初めての女性市長としてこれだけの市民の皆さんの期待を背負って、リーダーになったからには、やっぱり頑張ってほしいと、ここで申し上げたんですね。それはもう本当の気持ちだったんですね。たぶん、小川市長も非常に大変だったと思うんですけど、12年間、前の市長がいて、いろいろ新しい市政を運営していくっていう上ではいろいろ苦労もあったと思うんですが、それでも非常に一生懸命やっておられたように見えたし、あるいは前市長の時代に、群馬県と前橋市が連携をして、いろんな事業を一緒に展開しようっていう計画になっていたんで、そういうことについても、やっぱりこれは引き継いでもらわなければいけないと思って、何度かご本人にも、こちらから会いに行って、いろいろと議論する中で、ようやく、これまでの経緯もご理解をいただいて、ここからまた、群馬県と県都前橋の連携をしっかりできるなと。市長もいよいよ、いろんな政策、いろんな経緯も理解していただいて、ここから小川市長とまた続けていろいろ、しっかり協力ができるなと思っていた矢先の出来事だったので、これはもう非常に驚きましたし、先ほど申し上げたとおり、ある意味、とても残念に感じました。それで、私もいつもここで言っているように、そもそも、人間って聖人君子っていないと思うんですよね。特に私のような欠点だらけの人間は、子どもの頃から、これはもう仕事上でもプライベートでも、本当にいろんな失敗を重ねてきているんで、あんまりなんか他人のことを、偉そうなことを言うような立場ではないんですけど、でも、もう1回言いますが、私も知事として、県民の支持を得て、民意を得て当選して、群馬県のリーダーになっているわけですよね。小川市長も、あれだけの市民の期待を受けてリーダーになったということでいうと、いろいろ大変だったと思うんですが、知事も市長もそうですけれども、自分をより厳しく律していく、常にいろんなことで、襟を正していくっていうことはしていかなければいけないんじゃないかと思うんですね。そういう中で、今回の事件が週刊誌報道で、ネットメディアかな、週刊誌かなんかの報道で発覚をしたわけですよね。その記者会見を見て、率直に言ってやっぱり3つ、違和感っていうかね、これはちょっと違うんじゃないかって思ったことがあったんで、それをちょっとここで丁寧に申し上げておきたいと思うんですよね。
一つは、もう事実として、部下の方と10回以上、2人でラブホテルに行ったという事実がもう明らかになっているわけじゃないですか。その中で、小川市長が会見で、謝罪をされて、非常に軽率であったと。男女の関係はない、これはラブホテルに10回以上行ったんだけれども、やっぱりいろいろ、仕事とかプライベートのことについて相談することが目的だったっておっしゃったんですよね。これは、やっぱりかなり厳しい言い訳だと思うんですけれども、これは本当に申し訳ないんですが、私の周りの人も全部そうですけど、10人の人が10人、これは誰も信じていないですよね。10回以上、ラブホテルで会っていると、そこで男女の関係がありませんっていうことを、たぶん信じている人は1人もいない。私の周りを含めても、それは1人もいないと思うんですよね。やっぱりみんな、これは嘘だと本当に思っているんです。どう考えても、経緯からいっても。だから、それはそれでいろいろお考えもあるのかもしれませんけれども、やっぱり、私は正直に全てを話した方がよかったんじゃないかと。やっぱり正直にきちっと話をして、謝罪をした方がよかったんじゃないかと思うんですよね。あの後も何人か、私の支持者でもあって、実は前回の選挙で、小川市長を応援した方々と何人か電話で話したんですけれども、みんなすごく怒っていたんですよね。怒っていたのは、もちろん市長だから襟を正さなければいけない、それだけの責任があるのだからっていうこともそうなんだけど、やっぱり一生懸命応援した自分たちに対して、不誠実であると。どう考えても男女の関係がないっていうのは嘘だと。だからその、誰がどう考えても嘘だと思うことを発言しているっていうことについて、とっても裏切られた気持ちだとおっしゃっていたんでね。今言ったその説明、やっぱりどう考えても、おかしいんじゃないかと万人が思うような説明をしているっていうところについては、強い違和感を覚えました。
それから2つ目。これも、私も本当に自分の欠点だらけの人間なので、こんなことを言うのも僣越なんですけれども、例えば、大変だったんだと思うんですよ。私もやっぱり知事をやっているから、小川市長もすごい大変だったなと思うし、初めて県都前橋の女性市長になって、期待もあるし、しかしやっぱり議会との関係とかいろんな壁もあるんだと思うんで、大変だっていうのはよく分かるんだけど、副市長とか、いわゆる市の幹部には話せないこともあったと。こういう人たちには話ができなかったということで、一緒にラブホテルに10回以上行って、そこで会っていたという、職員の方に、どうしても自分の思いを聞いてほしかったっておっしゃっていましたよね。これは、小川市長はそういうつもりでおっしゃったんじゃないかもしれないけど、ちょっと周りから聞いていると、リーダーとして責任転嫁をしているようにね、やっぱり見えるんですよ。だって、小川市長が誕生して、2人目の副市長がなかなか決まらないっていうことでね、細谷さんという副市長がね、本当にもう死に物狂いでボロボロになりながら、小川市長を支えていたわけでしょう。他の幹部の人たちだってそうですよね。だからそこで、実はなかなか副市長とか、そういう人たちには相談できなかったっていうのは、やっぱり彼らの気持ちをすごく私は傷つけたんじゃないかと思って、やっぱり分かるんだけど、リーダーとしては言っちゃいけないんじゃないかなと思います。
それからもう一つは、これもきっと事実なんだと思うけど、何かご説明を聞いていたら、なんかいろいろご飯食べに行ったりとか、カラオケに行ったりとか、カラオケボックスかなにか分からないけど、そういうところで会っていたけど、人目が気になるので、相手の提案によってホテルに行ったって言ったんですよね。つまり相手が、この相手の職員、部下だと思いますけど、この人が誘ったというふうにおっしゃったと。これも事実なのかもしれないけど、やっぱり言うべきじゃないと思うんですよね、それって。思いません?やっぱりそれは、だって誰が誘おうと断ることもできたんで、これは、小川市長は人に転嫁をしようと思って言ったんじゃないかもしれないけど、やっぱり聞き方によると、最後はなんかこう部下にいろいろ責任転嫁するんじゃないかなって思っちゃいますよね。これ言った瞬間に相手のイメージ最悪ですよね。もう最悪ですよね。だからもう、すごいみんな悪口言っていますから。何だと言っていますから。だからそこは、そこのところは本当申し訳ないんだけど、今言った、男女の関係はないっていう、誰が考えても事実とは思えないことをやっぱり言ってしまったっていうことと、あと今おっしゃったような点はですね、ちょっとやっぱり強い違和感を覚えたし、こんなに不完全な欠点だらけの私が言うのは僭越ですけれども、やっぱりそれは言うべきじゃなかったんじゃないかなというふうに思っています。
それからもう一つは、あれですよね、公用車をやっぱり使っていたっていうことで、これはね、これは本当に気をつけなきゃいけないことだと思うんですよ。国会議員の時代から実はここはすごく、公私の区別ってはっきりさせていて、政治資金なんかの問題でも、これは国会議員としての仕事、これはプライベートの仕事って、かなりいつも分けていたんで。タクシーで移動する時も、自分で払うのか、それとも政治資金として計上するのかっていうのをかなり厳しく分けていたし、あと大臣とか、例えば副大臣とかやっていたときも、公用車を使う時には、必ず政治活動については、やっぱり地元の秘書の車を使うとか、すごい気をつけてたんでね。やっぱり、ここは、どう考えても、ちょっと脇が甘いっていうかですね、そんなふうに見えなかったんで。そこはちょっといくらなんでも無防備なんじゃないかなと思います。
それからちょっとこれ、言うかどうか迷ったんだけど、ちょっと思ったことなんで言わせてもらうとね、今回の小川市長の、いやいやもうラブホテルには10回以上行きましたと、2人きりで話しましたと、市長室で話すと何か感情が出てやっぱりよくないんで、ラブホテルに行きましたと、男女の関係はありませんというこの言葉を聞きながら、ちょっとまた物議を醸して怒られるかもしれないけど、大澤前知事のね、例のスキャンダル思い出したんですよ。2011年ぐらいだったと思うけど、国会議員だったときにね、もうご存じだと思うんですけど、大澤前知事が施設の職員の女性をですね、何度となく、知事庁舎に呼び込む、連れ込むとは言ってないからね。呼び込むみたいな話があって、これやっぱり当時の週刊誌の報道はもう見たくもないので読み返してないけど、覚えているのは、とにかくそれをキャッチされてですね、何度も何度も不自然なくらい、知事公舎にその女性が来てですね、なんかある日、その横のマンションで張っていた週刊誌のカメラマンに上から写真を撮られて、その時にその女性職員が、夏なのにダウンジャケットかなんか着せて?着て?着せられたのかは知らないけど、何か全然分からないようにして入っていくみたいなところを写真に撮られていて、お泊りしたってこともチェックされたわけですよね。その時に覚えているんだけど、たしかあんまり会見をやらない大澤前知事が、ご自分で言ったのかどうかわかりませんけれども、記者会見みたいなのをやって、いろいろやりとりがある中で、いや何で女性が泊まったんですかって聞かれたら、何の問題だっけ、社会福祉法人の問題かなんかで報告に来てもらって、報告を聞いているうちにお酒を飲んで眠り込んでしまったと。ソファーかなんかで。それで気がついてみたら夜の11時になっていて、自分はお酒を飲んでいるのでその女性を送っていけないので、ごめんなさいと言ったと。じゃあその女性はその時ソファーに座っていたんですかって(聞かれたら)、いや自分は寝てたから分からないと。でね、誰一人こんな話信じないよね。今までの全部経緯を見てみたら、誰もこの話は、ほとんどの人がおかしいと思ったことをね、やっぱりその、みんなが嘘だろうなと思うことを、平気でやっぱりこういうことを言う方なんだなと、本当に申し訳ないけど、国会議員時代に衝撃を受けた覚えがあるんで、そのことをですね、申し訳ないけど思い出しました。
それからもう一つ言うと、別に大澤前知事に恨みはないんだけど、公用車のことで言うと、これもね、あんまり言う機会がなかったからと思ったけど、今回小川さんのことがあったから言うんだけどね、やっぱりその、知事になってからも当然のことながら、国会議員時代と同じようにね、公用車気をつけているわけですよ。やっぱり公用車を出すっていうことは、運転してくれる職員にも、もちろん仕事をしてもらわなきゃいけない。係長も同行しなきゃいけないっていうところもあるから、気をつけているわけですよ。で、ここまでが知事の公務だ、だけどここからは違うっていう時は、必ずうちの事務所の秘書の車に乗り換えていくわけですよ。やっぱりね、政治家ってそういうところは、しっかりしなきゃいけないと思うんだけど、例えばですね、私が知事になってから、前の知事のいろんな日程を、いろんなことを学ぼうと思って、いろいろ調べている中でね、県の公用車で多い時は月に4回ぐらい向島の料亭に行っているのね、県の公用車で。ときには、太田の自宅から県の公用車で向島の料亭に行っているんですね。でね、これ公務じゃないと思うんだよね。向島の料亭に行くの。だって、5時とか6時に着いて、11時ぐらいまでいるんだから。場合によって12時。そしたら、そこに行った運転している職員は、例えば4時間とか5時間とか待たされるから、浅草まで行って、時間つぶしているわけですよ、5時間とか。それで11時とか過ぎたら、戻ってから、車を洗って戻ったから2時間ぐらいしか次の日寝られないわけですよ。連続して行ったこともあるのね。だからこういうのを見ながら、絶対にこういうことやっちゃいけないなって自分に言い聞かせたのね。もっと言うとね、公務なのかどうかって分からないけど、向島の料亭行きました、こんなに何回も行っています、誰とご飯食べているかも一切情報ないんだから、おかしいでしょ。で、しかもね、当時ね、そのことを知ったんで調べてみたら、これはもちろん、群馬県ゆかりの料亭なんだけど、高いのよ。1人当たり高いんだよ。当然、前知事は自分でお金を出しておられるんだと思いますよ。まさかね、まさかですよ、なんか県の公共事業をある程度請負っているみたいな事業者にごちそうされるとかね、まさかですよ、県の予算に関わっている市町村の、自治体の長に全部払ってもらうとかね、そういうことはもちろんあり得ないと思いますが、でもやっぱりね「李下に冠を正さず」っていうのがあるじゃないですか。だからそれは、本当にちょっと申し訳ない、こんなことつい言っちゃったけど、それをずっと見ながら、これは申し訳ないけどね、もうガソリン代とかね、あるいはその職員の残業代とかね、請求したらいいんじゃないかぐらい思っちゃった。やりませんよ、そんなことは。だけどそういうことがあっただけに、やっぱりね、公用車を使う時は本当に気をつけなきゃいけないし、やっぱり公私の区別っていうのは、特に政治家っていうのは、公の立場にあったら、いわゆる公務と政務、プライベート。これやっぱりね、ちゃんと分けるべきだなと思っています。
それから、何かこれから小川市長が対応を考えますっておっしゃっているじゃないですか。それについて言ったのは、私は何か、例えば職を辞するべきだなんて一言も言っていないし、それはもう、どういう対応をするかっていうのは、小川市長ご自身が決めることだと思うんですよね。ただ私が申し上げたのは、皆さんご存じのとおり、もうこの話っていうのは、ネットで炎上しまくっていますよ、本当に。やっぱりネットメディアの訴求力って、ものすごく強いですからね。ネットで炎上しまくっていますよ。このままだと、たぶん来週ぐらいにいろんな週刊誌がさらに追いかけ、ワイドショーが追いかけるじゃないですか。だからこのままの状況で、何かいろんな手を打っていかないと、かなりこのことがさらにこう広がっていって、それは小川市長個人の問題だけじゃなくて、私も知事だからそうなんですけれども、これは前橋市全体のイメージを毀損することになるんですよね。それから、県都前橋がそうやって何かこうイメージが悪くなるっていうことは、県全体のイメージもやっぱり悪化していくわけですよね。だからそういうことも十分、これから何が起こっていくのか、さらにこれ広がっていきますから。だからこれ、これから何が起こるのかってことも考えながら、対応をお考えになった方がいいんじゃないのかと。それはよく分かりません、もう1回記者会見をされるのか、あるいは責任をどうやって取るのかとかも全部分かりませんけど、私はそういうことを言ったのであって、何か進退について触れたことはありません。それは、政治家がどうするかっていうのは、これはもう出処進退は自分で決めるしかないので、それは小川市長がいろいろ考えて決められたらいいんじゃないかなというふうに思います。もう1回言いますが、選挙では応援しなかったんですけど、やっぱりね、頑張ってほしいって思っていたので。私は裏表ありませんから。そういう意味で言うと、せっかくなんかここまでいろいろ頑張ってきて、やっと県との連携もできるようになってきて、いろいろ協議する中で、本音で話し合えるようになってきた矢先にこういうことになっちゃったっていうのは、本当に残念だし、なんかね、弁護士でもあるでしょ。あれだけ頭の良い方だと思っていたんだけど、この無防備さっていうのはですね、ちょっとなんか、どうしちゃったのかなというのが本音です。だから、不快感を示したわけじゃありませんので。驚いて、かつ残念だと思ったっていうのが正確なので、今これ全体でいうと、だいたい私の思っていることは正確に伝わったんじゃないかなと思います。
(記者)
まず小川さんの問題で何点かなんですけれども、まず出処進退について先ほどご発言もありましたが、小川さん自身は弁護士や支援者と相談して決めるみたいなこともおっしゃっていたということですが、これについて知事どう思いますか。
(知事)
それは、いろいろ政治家にはタイプがあるから、自分で決めるっていう人と、やっぱり支援者の方と相談して決めるとか、それはそれぞれの方の性格とかスタイルにもよるんじゃないでしょうか。それについて何かこうすべきだみたいなことを言うのは僭越かなと思います。
(記者)
市長とですね、男性職員は上司と部下の関係にあったということですが、今回こういう問題を受けてですね、市長は当然その人事権とか、最終権者であるわけですけれども、適正で公平でフェアな人事の執行とかができると思いますか。
(知事)
それは市長がってことでしょうか?
(記者)
はい。
(知事)
まず、そういう意味でいうと、首長として、色々いろんな人たちの意見を聞きながら政策を決めていく、いろんな人たちの情報を集めて、ある意味フェアな、中立的な立場から総合的な立場から判断していくっていうことでいうと、やっぱりその職員の方はですね、職員と市長の関係っていうのは、政策を立案していく上でも非常に不適切だと思いますよね。これから、そう思うかどうかっていうのは分からないけど、少なくとも、今申し上げたとおり、上司と部下がそういう関係で、やっぱりその部下にいろいろ政策を手伝ってもらうっていうこと自体、この構図自体は非常に不健全で不適切だなと思います。だからといって、なんかこの人が信用できるかできないかっていうのは、その人の感覚によると思うんですけど、やっぱりいろんな意味で、前橋市のリーダーとしてはですね、こんなこと言ったら申し訳ないんですけど、極めて軽率で、やっぱりみんなの信用を失う、応援してきた人たちの信義を裏切るような行為であるってことは間違いないと思います。
(記者)
小川市長は子育て政策をご自身のですね、政策の中心に据えていたところがあると思うんですけれども、今回の問題を受けてですね、そうした政策の推進力みたいなのはどうなると思いますか。
(知事)
それは、これから小川市長がどういうふうに対応されるのか、どんな発信をされるのか、どんな立ち振る舞いで、例えばその信頼を回復しようとするのか、あるいは他の道なのか分かりませんけれども、それは、これからの小川市長の対応次第なんじゃないかと思いますけど。普通で考えれば、やっぱり政策立案の信頼性っていうのは低下しますよね。それはもう当たり前だと思います。やっぱり基本的に、そうやって、残念ながら自分を律することができないということからいくと、今の段階ではですよ、それは何を言ってもなかなか響きにくくなっているっていうかね、非常に信頼性が低下している中での発言になっちゃうんじゃないでしょうか。
(記者)
最後にですね、市議会は今後対応が検討されるような流れだと思うんですけれども、議員側としてはですね、チェック機関である議員側としては、どのような行動をとっていくべきだと知事は思いますか。
(知事)
いやそれは市議会が決めることだと思うんですけど、確か今日の午後、市長の説明を聞くわけですよね。だから市長の説明を聞いて、市議会として判断をするっていうことじゃないでしょうか。それはもう二元民主制の中で、前橋市と前橋市議会と、この両輪ですから。それはもう、その両輪の一端を担う市議会の市議の皆さんのご判断だと思います。
●県民会館について
(記者)
お話変わりますが、先日9月18日のブログでですね、新たな文化拠点に関する協議で、庁内の協議だと思うんですが、怒りが爆発されたという記述がありました。ぶら下がりの時にもお尋ねしたんですが、どのような内容に対して、知事はそういうお気持ちになられたのか、あとは県民会館、昨日議会の一般質問でもありましたけれども、基本的には廃止して撤去するというお考えでお変わりないのか。
(知事)
最初に申し上げると、ここでも答えたとおり、そんな外に言うような話でもないので、何で怒ったのかとか、爆発したのかっていうのは一応コメントは控えさせていただきたいと思います。だけど1つ言えることは、Newさん(大塚副知事)に怒ったとか、津久井さん(副知事)に怒ったとか、職員に怒ったとかそういうことではありません。ある問題とかいろんなことについて、こういうのはちょっと違うんじゃないかみたいに、つい興奮して言ったっていうことで爆発したって言ったので、Newさんが、なんて知事って子どもっぽいんだろうと思ったかどうか知りませんよ。だけど、周りの職員に怒ったわけじゃないんで、ちょっとこういろいろ経緯とか、いろんな中で、やっぱり自分としてこういうのはちょっと納得できないみたいな話をした時に、いつものとおりだけど、結構ちょっと興奮しちゃったので、反省したっていうだけのことです。
県民会館は、まさにこの間申し上げたとおり、基本的には解体するという方針で、これを貫徹していきたいと。ただいろんなオプションはこれからしっかり、もちろんあそこでも言ったように、解体の仕方なんかも含めて、これはしっかりいろんな人たちの意見を聞きながら、いろんな選択肢を比較衡量しながら決めていくということです。
●安中市有林におけるスギ花粉飛散抑制実験について
(記者)
最後にすいません、もう1点だけ。安中市の市有林でですね、東京農業大のグループによるスギ花粉の飛散を抑えるための薬剤の散布実験が始まりました。来年度以降もですね、研究グループは群馬県でできれば続けたいということなんですけど、来年度以降、例えば県有林とかをそうした実験に提供されるとかお考えがあれば。
(知事)
じゃあ担当者からまずどうぞ。
(森林局長)
本日新聞に掲載されておりましたが、安中市においてスギ花粉の抑制事業として実施をされたところでございますけれども、こちらの事業の詳細については確認中の部分もありますので、細かいところは分かりません。(県でも)過去に、同様な対策を検討し、試験的には実施された経過があるようでございます。
県としましては、県内の森林が、利用期をほとんどが迎えているという中で、木材の利用という部分も含めまして、森林の循環利用によって花粉症の対策を進めています。今回のような事例も含めてですね、総合的にですね、安中市さんとも情報共有をしながら、この辺の状況を見守っていきたいと考えております。
(知事)
これ非常に注目すべき動きなので、少し期待を持って見守りたいと思います。
●農山漁村地域整備交付金の返還について
(記者)
まず、最初発表のあった国庫への返還についてお伺いしたいんですけれども、結局そうすると、県費から2,600万ぐらい賄う、出す必要がある。知事は上手く国の予算を使ってっていうことで、ワイズスペンディングっていうのを掲げていらっしゃいますけれども、それと2,600万円を県費から出すっていうのは結構重い話だと思うんですが、その辺どう受け止めていらっしゃいますか。
(知事)
まさにさっき申し上げたとおり、これはまさに県の事務的ミスから発生して、しかも思ったよりも対応が遅れちゃったっていうことはとっても反省しています。それはもうワイズスペンディングの逆ですよね。これはだって、また戻さなきゃいけないんだから。我々の手続きが不備だったために。だからそのことは大変反省していますし、こういう事件があって、県の対応がちょっと至らなかったっていうか、誤ったっていうことを今日ちゃんとここで公表させていただいたので、これをしっかり教訓にして、こういうことが二度とないようにしたいと思います。ワイズスペンディングの方はワイズスペンディングの方でしっかり進めていきたいと思いますし、例の地方創生の交付金の採択率も全国一ですから、群馬県が。こういう流れはこれからもしっかり続けて、できる限り、まさにいろんな国の補助金を活用する、あるいは民間投資を引っ張ってくるみたいなワイズスペンディングは、それはそれでしっかりやりたいと。今回のことはまさにそれに逆行するような流れなので、大変反省をしております。
●県内自治体での不祥事について
(記者)
小川市長の関係で、これも場合によっては市長の資質を疑われるような事態になると思うんですが、県内ですと首長ですと、桐生市とか藤岡市で副市長が逮捕されて、それはそれで、市長の責任が問われるような事態に場合によってなるということだと思うんですが、こういった事態が県内で相次いでいることについて何かご意見があれば伺いたいんですが。
(知事)
いや、これ本当に由々しき事態だなと思っています。ただ今回の小川市長のケースと、例えば、藤岡市とか桐生市の現職の副市長が逮捕される、もうちょっと遡ると前橋市の副市長が逮捕される、これはちょっと性質が違うんだと思うんですよね。これはやっぱり、県内に残る古い利権構造みたいなものから発しているということであって、小川市長の問題は、まさにリーダーの資質に関する話なんで、それはたぶん、何かこう違う次元の問題かなと思うんですけど。ただやっぱり、例えば副市長が逮捕された市の市長さんとかも、みんなよく知っていますし、ご本人は結構クリーンで真面目ですからね。こういうことが続いているっていうのはとっても残念です。もっと言うならば、この間相沢県議も逮捕されたということがあって、やっぱりなんか東京の新聞記者から「群馬県って利権の巣窟ですか」とか言われているんで、それは非常に悔しいし、群馬県のイメージも良くないので。私もしっかり襟を正して頑張りたいと思いますけれども、どの首長さんも大変だと思うんですけれども、こういうことがないように、しっかり頑張っていきましょうと言いたい気持ちですね。
(記者)
なかなか市役所も苦情が殺到したりして、業務が滞っている場面もあるかと思うんですが、こういったことを引き起こす、それ自体はプライベートな問題だったとしても、そういうことを引き起こす首長の責任っていうのはどういうふうに考えられていますか。
(知事)
いやそれは首長の責任っていうか、個人のプライベートなこととはいえ、やっぱり市長だから。市長にこういうスキャンダルが持ち上がったことで、まず、すごくはっきり言って市政停滞しますよね。議会との関係もやっぱり緊張しますよね。だからそれはもう、もちろん個人の問題じゃなくて、もう1回言うように、今ものすごい勢いでネットでも批判が広がっている。ここからいろんな週刊誌が後追いするみたいなことを考えると、前橋市のイメージも低下していくっていうことでいうと、それはものすごく責任は大きいと思いますね。
(記者)
進退は別として、責任という意味ではっていうことですか。
(知事)
それはそうですよ。やっぱり、すでにそういう健全なっていうか、市政を、進展を妨げるような事態に実際なっているわけだから。それはやっぱり大きなマイナスだし、それはやっぱり首長のっていうか、まさに個人のリーダーの資質の問題だと思うけど、やっぱりそれは首長としての責任も大きいと思います。
●自民党総裁選について
(記者)
自民党総裁選の関係にちょっと移りたいんですが、昨日茂木さんが県内に来られて太田市で視察されましたけれども、知事としてはブログで、小泉さんを応援する連載を始めて、後援会というか、業界団体、職域とかにも声をかけているっていうお話を書かれていましたけれども、現状手応えはいかがですか。
(知事)
そうですね、もう全部ブログに書いたとおりなんですけど、(群馬県選出の)国会議員で小泉さんをやる(応援する)と明言している人はいないじゃないですか。小渕優子さんが、林さんか小泉さんかっておっしゃって。でも、小渕優子さんも福田達夫さんも、そこ良識派だから。自分たちがやっぱり石破執行部にいたっていうことで、そこはあんまり前面に出ないようにしているわけなんだけど、小泉進次郎をやるっていう人いないんですよね、明確にまだ。だからこれはもう、私がやるしかないと思っているんで。何しろ群馬県の担当河野太郎ですから。連絡をとりながら、今、うちの秘書チームを中心に、とても頼りになる3人の秘書がいるんで、助っ人も連れてきて、電話作戦やったりとか、パンフを配布したりしています。それから今日ですね、いろいろみんな事情があるので、名前は言いません、大体4人から5人ぐらいの県議とチームを作りました。小泉進次郎応援団チーム。名前は言いません。やっぱりみんなに迷惑かけたくないから。そこで今日最初の会議をやったので、みんなの力も借りながら、パンフの配布とか、電話作戦とか、こういうものを繰り広げていきたいと。それで、これ私が言っているんじゃないですけど、私の支援者の人たちが、記者さんほど読んでいる人いないかもしれないけど、みんなブログ読んでいるって言うんですね。「一太くん、ブログに書いた方がそんな電話するよりも効果があるよ」とか言って、結構みんな影響受けるよとかおだてられているので、ここからはもう、小泉進次郎シリーズをですね、その8ぐらいまで書こうかなと思って。それをずっと考えていたら、全然なんか眠れなくて寝不足になっているんですけど、ここからいわゆるブログもしっかり発信していくと。アメブロランキングやっぱり1位常連なので。だからこういうのでも、やっぱりちょっとみんなに呼びかけていくと。あと国会議員も結構読んでいるんで。そういう人たちに向けてもちっちゃな力だけど、小泉進次郎候補のことを書いていきたいと思います。ここで、その時間つくったら申し訳ないけど、あんまり言わないけど、小泉進次郎はね、前ちょっと言ったことあるかもしれませんけど、信義に厚い。実は非常に義理人情があって、信義に厚い。そういうところを、ちょっとみんなに分かってもらおうと思って、しっかり発信していこうかなと思ってます。
いずれにせよ、自民党の県議には全部電話しました。それから職域団体もね、ちょっと進次郎候補を警戒しているJAとか、あとやっぱり何か小泉という名前にアレルギーを持っている郵政とか、そういうところにも全部電話かけていますから、ここからやっぱり少し状況も見ながら、市議会議員とかでも結構自民党員とか多いので、それをちょっと調べながら、この週末に主な市の市議とか、そういうところにも少し細かく電話していこうかなと思ってるんですけど。毎日やろうと思ってもなんか忙しくて、合間が無いってことが分かったんで、ちょっと土日にブログをいっぱい書いたりしたいと思っています。
(記者)
あと最後に、前回ですと、県内の党員投票は1位が石破さんで、僅差で高市さんが1位でした。その1位の石破さんの票っていうのはどこに行くのか・・・
(知事)
いやそれはいろんな分析があるけど、分かりにくいですね。それ石破さんの票っていうのは、石破さんが自らずっと、自民党時代に地方を回って自ら稼いだ票なので。石破さんに入れた人だから、石破さんよりもちょっと保守の人には入れないとか、石破さんみたいな人に入れるかってよく分からないんで。党員結構よく分からないんですよ。結構無理にお願いして集めているようで、人格がないようで、じゃあその集めた人の言うとおりになるかっていうとそうでもないんですよね。結構世論と同じような行動をとったりするから、なかなか難しいですよね。ただ、高市早苗さんは、結構やっぱり私の支持者の中でも、結構高齢者の方々には人気がありますよね。でも進次郎も、実は若い人たちの間では人気があるので、やっぱり小泉進次郎もそれなりに取るんじゃないかと。取ってほしいと思って、少しでもそれを増やせるように、ここから頑張っていきたいと思います。
●前橋市長の問題について
(記者)
前橋市長の関係なんですけれども、まず小川さんから連絡ありましたか。
(知事)
ありません。
(記者)
次お会いした時に、知事として、お会いした時に何かこう、お伝えしたいこととか、助言されたいこととかがもしあれば。
(知事)
いや、まず、次に会う約束をしていないので、そういう機会が訪れるかどうか、よく分からないので、ちょっとなんか、何とも言えないですね。ただやっぱり、1つだけ申し上げたいことは、あれだけのやっぱり市民の支持を得て、みんなの期待を背負ってやっぱり前橋市長になられたので、これからどうするかっていうことも、しっかり自分でそのことを踏まえて決断されたらいいんじゃないかなということですね、今日ちょっとつい言いすぎちゃって反省しているんですけど、私自身も本当に、記者さんもご存じのとおり欠点だらけの人間なんで、人にどうこう言えるような立場じゃないんだけど、でもやっぱり、知事とか市長になったからには、どんな苦しいことがあってもね、やっぱり自分を律しなきゃいけないところもあるし、襟を正さなきゃいけないっていうところもあるので、その点ちょっとなんかすごく、あまりにもディフェンスレスだったことを見て、とっても残念に思います。
(記者)
あと前橋市や群馬県のイメージ低下につながるというお話でしたけれども、具体的にはどのような・・・
(知事)
やっぱり県都ですからね、前橋は。前橋ってやっぱり群馬県の主要な都市ですから。高崎とか太田とか伊勢崎とか、そういうところと並んで。やっぱりその、しかも最近は民間主導のまちづくりみたいなものも結構注目を集めていて、総理とか大臣が続けて視察をして、結構元気になってきたみたいに思われているところだから。やっぱり小川市長は前橋の顔なんですよね、前橋のイメージなんですよね。やっぱり何かこう、清廉ですごいなんか新しくて、何となく山本前市長のもとで、山本前市長自身はクリーンだけど、だって副市長が逮捕されたりとか、そういうもやもやとしたものがあって、停滞感もある中で、それを打ち破って出てきた人でしょ。だからそういう意味でいうと、やっぱりリーダーにはそれなりの責任が伴うし、市長のイメージが良くないってことは、前橋にもマイナスイメージになると。草津町長の時もそうでしたけどね。本当にひどいデマで町長が苦しんだ。あの時本当に草津温泉のイメージが毀損されたので。そういうことを思うと、私も他人事ではありませんけれども、やっぱり知事とか市長の立ち振る舞いっていうのは、その地域のイメージに関わるということはもう間違いないと思います。
(知事)
記者さんが安中とか言ったから、安中の射撃場のことを聞かれたと思ってドキっとしたんですけど、来週聞いてください。今回、前橋市長のことも含めていろんなメディアの方から取材の依頼が来て、もう囲み取材も何回かやったとか、個人の取材も来たりして、その中で、安中射撃場のことが、今日質問が出るかなと思ったんだけど、集英社オンラインかなにかで、ものすごく長く取り上げられていて、結構ものすごくちゃんと取材しているんで驚いたんですよね。安中射撃場については、集英社オンラインもそうですし、NHKとか複数のメディアから開示請求があった時はちゃんと情報も開示しているんですけど。私が知らないことまでいろいろあって、結構驚いたんで、今日安中って記者さんが言うから絶対その話が来るかなと思って、身構えていたんですけれども、来週もし何かご質問があれば、お答えをしたいと思っております。
ブログでよくなんか意味不明のことを書いても気にしないでください。もう6歳児が書いたことなので、怒ったりとか興奮したりとかしたときに、反省したりして書いているから深読みしないようにしてください。何か結構「何のことだ」とかよく問い合わせが東京からも来るんだけど、個人のブログなので、あんまり意味はありませんので。
ということで、これで終わりたいと思うんですけど、一応、Newさんが待っているんで、今日もちゃんとNewさんの一言を持ってきますので、Newさんから、今日はスキャンダルの話ばっかりだったんで、まともな話で締めていただきたいと思います。
(大塚副知事)
すいません、今日も盛りだくさんの内容の後ですけど、1点だけ私からご紹介させていただきますと、すでに発表させていただいているんですが、来週の金曜日と土曜日、10月3日と10月4日にですね、Gメッセ群馬において「KANPAI! GUNMA 2025」という、群馬の日本酒の蔵元さん17社、今回集まっていただくと聞いていますけれども、それの試飲会が予定されています。群馬の地酒、これ地元の方はお詳しいと思いますし、それ以外の方もぜひ知っていただきたいところですが、最近非常に評判高くなっていると聞いてまして、2025年の「インターナショナルワインチャレンジ」という世界的なコンペティションがあるわけですが、そこで純米酒部門というのもあるんですけれども、群馬の中では、浅間酒造さんがトロフィー、これが最高賞だと聞いています。それから島岡酒造さんがゴールドという形で大変評価も高い蔵元さんが集まっています。ぜひ、最近少し涼しくなってきて、食の秋を迎えるということだと思いますが、日本酒も大変合うという時期だと思いますので、ぜひお時間のある方は、記者の皆さんも含めて、足を運んでいただければと思います。参加自体は無料なんですが、お酒を飲んでいただくためには、前売りのチケットが3,000円、それから当日券が3,500円あるいは1,500円ということで有料ではありますけれども、こういったものを用意しております。また、お酒のイベントですので、高崎駅から送迎バスというのも用意していますので、ぜひ、ふるってご参加いただければと思います。私からは以上です。
(知事)
はい、ありがとうございました。今日ちょっと何か前橋市の話とかを含めてですね、いつものことではありますが、いろいろ不注意なことも言ったりとか、知事の立場を逸脱した発言もありましたけど、最後にNewさんがこうやってまともにまとめてくれるっていうね、今非常にいい流れができたんで、来週からもまたNewさんの一言よろしくお願いします。いつも笑っているのは本当にいいですよね。
ということで皆さん、今回も最後までお付き合いいただきましてありがとうございました。これにて、定例会見を終わりたいと思います。
( 以上で終了 )
文章中の()内については、メディアプロモーション課において加筆したものです。