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令和5年度第7回定例記者会見要旨(5月25日)

更新日:2023年5月25日 印刷ページ表示
■日時    令和5年5月25日(木曜日)午後3時03分~3時41分

■会場    記者会見室

■出席者  県:知事、副知事ほか
       記者:記者クラブ所属記者等 16人

■記録作成 メディアプロモーション課(報道係)
 令和5年5月25日定例記者会見動画(You Tube)<外部リンク>
 モニター資料 (PDF:2.53MB)

会見項目

■知事冒頭発言
 1.はじめに
 2.群馬県庁舎のリノベーション
 3.Kencho Re:born Fes
 4.グリーンボンドの発行
 5.今週の直滑降ストリーム
■質疑応答
■知事メッセージ

知事冒頭発言

1.はじめに

 それでは定例会見を始めたいと思います。早速ですが、スライドをご覧ください。本日の会見の主な項目です。今日は群馬県庁舎のリノベーションに関して「県庁31階のマルシェ&キッチン」や「Kencho Re:born Fes(県庁リボーンフェス)」、それから「グリーンボンドの発行」などについて発表させていただきます。

 

2.群馬県庁舎のリノベーション

 はじめに、「群馬県庁舎のリノベーション」についてご説明したいと思います。これまでも申し上げているとおり、群馬県の庁舎は様々な可能性を持った、群馬県にとって重要なアセット(資産)だと考えています。そのため、私が知事に就任して以来、この県庁舎を県民幸福度の向上に最大限活用するべくリノベーションを進めてまいりました。そしてこの度、県庁31階、そして県民広場において新たな取り組みが始まりますので、お知らせしたいと思います。

 まず、「県庁31階のソーシャルマルシェ&キッチン」についてです。県庁31階の東側フロアは、従来観光や物産の展示スペースとして利用してまいりましたが、よりにぎわいを創出できる空間へのリノベーションを行いたいと思います。この度、県庁31階の東フロアはマルシェとキッチンを持った交流スペースとして生まれ変わります。ネーミングは「ソーシャルマルシェ&キッチン『GINGHAM(ギンガム)』」です。6月25日の日曜日にオープンいたします。

 デザインのコンセプトは、空の青を基調としたギンガムチェックの柄によってピクニックとかレストランのテーブルクロスをイメージしてもらい、楽しくにぎやかなハレの日というものを表現しています。また縦と横の線が交わるデザインはこの施設で人々が触れ合い、繋がりが広がっていくことをイメージしています。

 それでは「GINGHAM」について詳しく説明させていただきます。スライドをご覧ください。皆さまご存知のとおり、群馬県庁舎は全国で最も高い県庁舎です。その31階に位置しているGINGHAMは空の上の街をイメージしており、「マルシェエリア」と「キッチンエリア」で構成されております。

 まず「マルシェエリア」ですが、人工芝の丘を作って、芝生に寝転んでリラックスできる空間といたしました。加えて、広場の周りには誰でも利用可能な小さな屋台を設置することができ、簡単にマルシェを開催できる、こんな感じの雰囲気(モニター資料のイメージ図)になります。続いて、「キッチンエリア」は料理づくりを楽しめる空間ということにいたしました。カメラ付きのマルチキッチンとかテーブルセットなどを整えて、YouTuberによる料理の実演や料理教室など、様々な用途で活用できるようになっています。運営にあたっては株式会社ソトコト・シェフズラボにご協力いただくことになっています。

 GINGHAMは、子どもからお年寄りまで、誰もが気軽に来て交流し、新たな発見が生まれる、そういう場所にしたい。そして、ここで商品販売や料理づくりなど新たなチャレンジができるという空間にしたいと思っています。ぜひ多くの県民の皆さまに、このGINGHAMをご利用いただきたいと思います。

 なお、GINGHAMをぐんまちゃんが紹介する動画を、今日から県公式のYouTubeチャンネルtsulunosで公開しています。こちらもぜひ皆さんにご覧いただきたいと思います。

 

3.Kencho Re:born Fes

 続いて、「Kencho Re:born Fes」についてです。群馬県では、先ほど発表した31階GINGHAMに加え、県民広場についてもにぎわいを創出する新たな活用策を検討してまいりました。未完成のままとなっていたモニュメントを撤去し、芝生の張り替えを行うなど、リノベーションを進めてまいりました。そしてこの度、県民広場は全面芝生の広場として生まれ変わります。6月1日の木曜日から利用可能となります。県民広場やGINGHAMなど、生まれ変わった県庁を県民の皆さまに広く知っていただきたいという目的で、この度イベントの開催が決定しましたのでお知らせしたいと思います。

 GINGHAMオープン日の6月25日の日曜日に開催いたします。人呼んで「Kencho Re:born Fes」です。県庁が新たに生まれ変わることを、リボーンと、生まれ変わるというふうに表現いたしました。さらに、プレゼントのリボンをほどく時のように、何となくリボンをほどくときは気持ちがワクワクしますよね。そういう(ワクワクする)イベントという意味も含まれています。

 それでは、イベントについて詳しくご説明したいと思います。スライドをご覧ください。イベントは、県民広場やGINGHAM、そして1階の県民ホールなどで開催させていただきます。

 まず、県庁広場ではステージを設置し、群馬県ゆかりのアーティストによる音楽フェスを開催いたします。一番の見どころは、私がロックの聖地群馬県に出現した次世代のスター候補というふうに見ているロックバンド、「FOMARE(フォマレ)」のライブ、これがやはり最大の見どころだと思っています。熱い音楽を通じて、若い世代にも生まれ変わる県庁を発信していきたいと思っています。またステージ以外でも、キッチンカーの出店とか、ヨガとかアウトドアスポーツの体験などができます。様々なイベントを通じて、県民広場の芝生を皆さんに満喫していただきたいと思います。

 続いて、31階のGINGHAMでは、この方皆さんご存知でしょうか、群馬県出身で、TikTokフォロワー数日本一を誇る世界的な料理動画クリエイター、バヤシさんによる料理の実演が開催されます。今回は知事である私自らキッチンに立って、バヤシさんと一緒に県産食材を使ったインパクトのあるメニューを作るという企画になっています。

 また、今後の現地のさらなる利活用を考える「群馬県庁Re:born会議」というものも公開で開催したいと考えています。これから各分野で活躍が期待されている若い有識者の方々、いわばロックでいえばアンダーカバーみたいな人たちですよね。こういう方々と県民広場とか、庁舎内で有効利用されていないスペースの新たな活用方法を検討していきたいと考えています。

 その他にも1階県民ホールでの「eスポーツ・デジタル体験イベント」とか、「秘密の県庁ツアー」という、県庁舎のバックヤードを紹介するツアーも開催したいと考えています。各イベントのスケジュールとか詳しい参加方法は、後日、特設サイトの方に掲載してまいります。多くの県民の皆さまにお越しいただき、生まれ変わった群馬県庁の新たな可能性をぜひ感じていただきたいと思っています。県民の皆さまだけじゃなく、全国から広く、このイベントにご興味のある方は、情報確認の上、ぜひ群馬県までお越しいただければと思っています。以上がイベントの内容です。

 私は、知事就任直後から行財政改革とか、社会ニーズの変化に対応するために県有施設のあり方見直しに取り組んでまいりました。皆さんご存知のとおりだと思います。県庁舎についても、県民のためにもっとスペースを有効活用できないかという問題意識を持っておりまして、ずっとそれを踏まえていろんな見直しを行ってまいりました。まずは32階にtsulunosやNESTUGENを整備して、映像による情報発信、官民共創の取り組みを進めてきました。これは皆さんよくご存知だと思います。さらに、過去の記者会見でも発表しましたように、30階のフロアには49カ国でコンサルビジネスを展開するアクセンチュア株式会社が入居することが決定しています。来週の29日には、いよいよ事業を開始すると伺っています。どれも他の県ではやっていない、非常に画期的な取り組みであって、これはまさに群馬モデルといえる取り組みだと自負をしています。こうして、県庁舎の有効活用として、今、様々な取り組みが動き出しております。成果もあらわれていると考えています。今後も、民間などのアイデアを取り入れながら、庁内の利用度が低いスペースの見直しを進めて、県庁からにぎわいを創出し、これを県民の幸福度向上につなげていきたいと考えています。

 

4.グリーンボンドの発行

 続いて、「グリーンボンドの発行」についてもご報告したいと思います。群馬県では、「ぐんま5つのゼロ宣言実現条例」を制定し、環境と経済の好循環の創出、いわゆるグリーンイノベーションに向けた取り組みを進めております。こうした取り組みにおける新たな資金調達の手段として、群馬県として初となる県債、「グリーンボンド」の発行に向けて今準備を進めています。この度、概ねグリーンボンドの内容が固まりましたのでご説明したいと思います。

 スライドをご覧ください。グリーンボンドとは、企業や自治体が地球温暖化対策をはじめとした環境問題の解決に繋がる取り組みの資金を調達するため発行する債券のことを指します。群馬県ではこれまでグリーンボンドを発行しておりませんでした。しかしながら、投資家の環境問題の意識が高まっていることや、群馬県の環境施策を広くアピールするために、この度、グリーンボンドの発行を決定いたしました。発行額は100億円ということで、10年満期で一括償還という形になります。また購入対象は法人投資家で、購入単位は1千万円。発行時期は今年の7月ということになります。利率等詳しい発行条件は7月上旬に決定する予定です。調達した資金は、再生可能エネルギーの導入とか、森林環境の整備とか、河川改修をはじめとした水害対策とか、脱炭素社会の実現や気候変動対策の取り組みに活用する予定です。また、群馬県のグリーンボンドを購入いただいた皆さまについては、県のホームページに掲載をするとか、こういう形でPRをさせていただきたいと思っています。購入方法など、詳しいことはスライド記載のQRコードから、群馬県のホームページでご確認いただければと思います。

 群馬県としては、グリーンボンドを通じて県内外の投資家の皆さんに群馬県のグリーンイノベーションの取り組みを発信して、環境問題解決に向けた機運の醸成を図っていきたいと思っています。そして、調達した資金を環境問題への取り組みに活用し、環境と経済の好循環を目指してまいります。

 

5.今週の直滑降ストリーム

 最後に、「直滑降ストリーム」についてのお知らせです。スライドをご覧ください。今週も先週に引き続き、前橋市出身、ODDSCHOOL(オッドスクール)代表の渡邉慎也さんをゲストにお招きし、「となりの始動人」コーナーをお送りしたいと思います。

 今回は、この渡邉さんが活動の軸としている「文化祭」への思いとか、昨年前橋市の広瀬団地を舞台に開催した文化祭、「妄想アパートメント」について詳しくお話を伺っています。また、渡邉さんは昨年新たに学びを通じて地域づくりに貢献する専門人材である「社会教育士」の称号も取得されています。対談ではその過程で得た気づきや社会教育の重要性についてもお話を伺いました。

 明日26日金曜日19時からYouTubeのtsulunosチャンネルで配信いたします。ぜひ大勢の皆さんにご覧いただきたいと思います。

 はい、ということで、私からは以上です。皆さんからご質問があればお受けしたいと思います。

 

質疑応答

●県庁舎のリノベーションについて

(記者)

 まず、県庁舎活用の目指す方向性についてお伺いします。知事から言及のあったアクセンチュアをはじめとする、民間事業者を活用して官民連携という方向性も出ていますし、今回発表のあった事業のような、一般向けのレジャー要素といいますか、観光要素みたいなものを増やしていくという話もあるんですけれども、あまりに人が多く来て、駐車場が十分なのかという話もあるかと思われます。(県庁舎のリノベーションについては、)最終的にはどういう方向性を一番重視して目指しているのでしょうか。

 

(知事)

 まず、総務部長から全体について話をしていただきます。

 

(総務部長)

 方向性としますと、今もお話のありました、官民共創で民間の方に使っていただくというのももちろんありますけれども、やはり、県庁からにぎわいを創出して、それを広げていくというのも大きな目的になります。それから、県政の発信をしていくというのもありますし、本当に様々な目的に県庁をできるだけ有効活用したいということで、どれか一つということではなくて、様々なことに使っていきたいというのが今のやり方かと思います。

 知事の思いは、知事の方からお話があるかと思います。

 

(知事)

 記者さんご存知のとおりですね、やはり県庁といいますか、県の施策というのは県全体に影響力があるんです。例えば、女性活躍の分野でも、県庁の幹部職員に限っていうと、部長級の女性の数というのは2年連続で全国1位ですよね。こうやって(県が)率先垂範することによってそれが発信されて、他の市町村に影響が及んでくるというところがあると思うんです。

 これは経済の活性化でも同様で、やはり県庁のこれだけの大きな、巨大なアセット(資産)を使ってですね、まず県庁の方からにぎわい創出みたいないろんなアイデアを出すということは、前橋のみならず、群馬県全体にいい影響を与えていくだろうと思っています。

 アクセンチュアは本当に一流企業なんでね、これが県庁の中に入ってくるというだけで、まず県職員の意識も変わってきますし、ここでアクセンチュアがいろいろな事業を展開していくということで、これは群馬県の産業力強化にも繋がっていくと思っていますので、とにかく、県庁がパワーセンターとしていろんなものを発信していくということを考えているので、その一環としてですね、やはり県庁舎の有効利用というのがあるのかなと思っています。

 記者さんにもおっしゃっていただいたエンタメ系要素というか、ここも観光資源の中心として、一つの中心としてかなり機能していくと思うので、ここににぎわいを作ることによって、例えばこれが前橋の市街にまた流れていくとかですね、ここを拠点にいろんなプロジェクトも考えていけるんじゃないかなと思っています。

 人が集まりすぎた心配というのは今からあまりしなくてもいいと思うんですけど、そのぐらい、心配になるぐらい人が集まってくれればいいなと思っています。今、人が集まることによって混乱が起こるような要素は、今のところいろいろ議論してますけど、あまり見当たらないかなと思っています。

 

(記者)

 土日にイベントをやるから平日の駐車場利用とは重ならないということなんでしょうか。

 

(総務部長)

 今回のイベントは土日ですけれども、場合によるともちろん平日の利用というのも出てくるかと思います。駐車場の問題はもちろんありますけど、それも今回のイベントで検証しながら進めていきたいと思っています。

 

●グリーンボンドの発行について

(記者)

 グリーンボンド(の発行)が県内初であって、県債が初ではないということでいいんですよね。

 

(総務部長)

 このグリーンボンドも県の発行する地方債、県債の一部ですので、市場公募債で県は発行していますので、県債の発行はもちろんやっております。

 

(記者)

 (公債の金額が)各1千万円ということで1千人に販売したいということでしょうか。

 

(総務部長)

 最小の単位が1千万円ということですので、例えば1億円という方もいらっしゃると思います。最小の単位が1千万円ということです。

 

(記者)

 最大1千人にということですね。

 

(総務部長)

 そうですね、はい。

 

(記者)

 細かいですけど、主幹事は、資料に書いてある「みずほ証券」でしょうか。

 

(総務部長)

 そうです、はい。(大和証券、野村證券も主幹事)

 

(記者)

 活用の具体例として、再生可能エネルギー導入促進など分野が書いてありますけど、具体的な活用例、今検討していて、ご紹介いただけるものはありますでしょうか。

 

(総務部長)

 お配りしてある資料にも書いてあるかもしれませんが、県有施設の再生可能エネルギーの設置ということで、例えば県庁舎でいうと、駐車場棟の上にソーラー発電のパネルを設置したりですとか、あるいはその他でいうと、県有施設の省エネ化でLED化ですとか、それからもう少し特徴的なことをいうと、尾瀬の国立公園の環境整備ですとか、それから、もう少し幅広く気候変動への対応ということで、例えば、河川の水害対策・河川改修ですとか、あるいは土砂災害の防止施設、そういったものが幅広く対象になるということで、そういったものを対象にしております。

 

(記者)

 グリーンボンドですが、都道府県でいうと何番目(の発行)になりますでしょうか。

 

(総務部長)

 都道府県でいうと12番目になります。

 

(記者)

 都道府県目という言い方でいいですか。都府県目とか。

 

(総務部長)

 12都府県目ですね。東京都と大阪府が発行していて、それと県ですので。

 

●県庁舎のリノベーションについて

(記者)

 マルシェ&キッチン関連、県庁整備の関連で、大規模な設備とか設置、改修については、一応これで一旦目処が付くということですか。それともまだこれから、いろいろやっていきたいということなんでしょうか。

 

(総務部長)

 今計画しているものについてはそうですけど、この後、県庁がどれだけ有効活用できるかというのは今後の議論もありますので、これで整備が終わりとか、そういうことではないと思います。

 

(知事)

 とりあえず今のところは、この二つが大きな目玉になると思いますけど、これも今まさにおっしゃったように、状況を見ながら、またいろいろ有効活用できることがあればですね、いろいろ新たなことも考えていきたいと思います。

 

●アニメ「ぐんまちゃん」の一部放送カットについて

(記者)

 ぐんまちゃんのアニメの関係で、5月20日に放送されたオートレースをテーマにした回で、BSフジの方で一部をカットして放送したということがありました。BSフジ側は、登場人物の「射幸心」という言葉が不適切だったと判断したようなんですが、放送されなかったことと、その言葉についての受け止めについて伺えればと思います。

 

(知事)

 まず、知事戦略部長の方から少し話をしてもらって、そのあとコメントします。

 

(知事戦略部長)

 該当回は、群馬県の地域資源としてのオートレースの楽しさとか魅力を描いた回ということで、群馬県としましては自信を持って制作したアニメだと考えておりまして、削除された部分につきましては、特に問題がないと考えているところでございます。

 ただし、BSフジさんは独立した企業・メディアでございますので、放送についての判断については尊重しまして、セリフの一部削除について了承したと、こんな経緯でございます。

 

(知事)

 もう今言ったことに尽きると思うんですけど、BSフジの方は民間の判断なので、この台詞を削ったことについては向こうにもいろんなお考えがあったのかもしれませんが、メモによるとですね、TOKYO MXも群馬テレビもAT-Xも、事前の各局の番組考査で内容に問題がないと確認をいただいて、予定どおりに放送されているということで、配信も再編集を行わず、オリジナルデータで配信を行っているということなので、BSフジの判断はBSフジの判断として冷静に受け止めておりますし、今回のアニメで、オートレースの魅力を健全に、ある意味伝えられたというところはあるかなと思っています。

 

(記者)

 ちなみに、BSフジ側からは、事前に削除しますという話が来ていたりはしたのでしょうか。

 

(知事戦略部長)

 放送前に、一部の台詞を削除したいというお申し出がございました。

 

(記者)

 いつ頃、何日になりますか。

 

(知事戦略部長)

 こちらはですね、前日というかですね、そのくらいだったと記憶しております。

 

(記者)

 19日ですかね。

 

(知事戦略部長)

 はい。(正しくは、5月17日(水曜日)の夜にBSフジから担当者あて連絡がありました。)

 

(記者)

 そういう判断は御社の判断なのでということで了承したと。

 

(知事戦略部長)

 そこは先ほど申し上げたとおりになります。

 

(知事)

 これは群馬県が、前回もそうですけど、自信を持って制作したアニメで、我々は今回の削除された部分を含めて、全く問題がないと考えています。それでも独立したBSフジのご判断を、これを尊重して一部の削除は了承したということです。

 

●県庁舎のリノベーションについて

(記者)

 県民や県内の事業者向けに、今年度、無料で県庁前の広場の利用方法について案をもらったりだとか、利活用して欲しいというようなことを、県からも広報しているようなんですけども、具体的にどのような人にどのようなことを行って欲しいとか、期待みたいなところを教えてください。

 

(知事)

 まず、総務部長から。

 

(総務部長)

 今のご質問は、トライアル・サウンディングのお話かと思います。7月1日から今年度いっぱいということで、トライアルということでいろいろ募集をしています。具体的にどういったことというのはないですけども、県庁舎を使っていくというときに、行政だけ、我々だけで考えているといろいろ限界もあるので、本当に有効活用をしていくためには、新しいアイデアも必要かなということで、自由な発想で民間の方から、1日単位から長くてひと月単位まで、いろいろなご提案をいただければという思いで募集をしているという状況であります。

 

(知事)

 県民広場なので、やはり県民の皆さんからいろいろアイデアを募るというのは自然の流れだと思うんですよね。

 それから今のご質問にお答えすると、今、総務部長も言いましたけども、やはり行政の知恵というのは限られているし、もうちょっと広い視野で見ようというときには、経済界の方とかいろいろな分野で活躍している方とか、本当に民間の最前線でやっている方とか、そういう人たちのいろいろな知恵を取り入れていくことで、より良いイベントができるんじゃないかなと思っていますので、今のところの幅広いアイデアが寄せられているような雰囲気がありますので、これからですけど、やはりこうやって意見を募ることはとても大事かなと思います。

 民間にすべて頼るんじゃなくて、我々は我々でいろいろなネットワークを使いながら、有識者の方々も集めていますが、そこでいろいろな知恵を出してですね、最終的に本当に面白い、本当に県民がワクワクするようなイベントがいつも行われているような、そういう広場になっていくんじゃないかなと思っています。

 

(記者)

 今のところ何件ぐらい寄せられているとか、どんなことが寄せられているとか分かりますか。

 

(総務部長)

 今のところ寄せられているのは9件ということで、ちょっと内容は今確認中・・・

 

(記者)

 内容も公開はできるものは公開していただけるという感じですかね。

 

(総務部長)

 内容についてはまだちょっと、はい。やはり一定の審査をさせていただくことになりますので。

 

●グリーンボンドの発行について

(記者)

 グリーンボンドについて総務部長にお伺いをいたします。まず100億円という規模感なんですが、結構大きいかなという印象なんですけども、それについてどうお考えになっていますか。

 

(総務部長)

 まず、先ほど申し上げたとおり、グリーンボンドも県債の一部です。今年度、令和5年度当初予算の一般会計の県債の借り入れ予定額というのが486億円ございます。その中で、先ほど申し上げた活用する事業の規模がどのぐらいあるかというのを見たときに、大体100億円ぐらいかなというのもあります。

 それと、他県の発行の状況ですとか、投資家の皆さんがどのくらい買っていただけるかという、これまでの市場公募債の発行の手応えとか、そういったものを含めて、もろもろ勘案して100億円ということになっています。

 やはり、使い先の事業量がどのぐらいあるかというのが重要なので、そこが一番大事かな思っています。

 

(記者)

 10年満期ということは、これ10年間で100億円を分けて使うというイメージになるのでしょうか。

 

(総務部長)

 使うのは単年度で使います。

 

(記者)

 今年度使うということですか。

 

(総務部長)

 はい。今年度使う事業分として100億円をお願いするということです。

 

(記者)

 そうしますと、今後毎年このぐらいの規模を発行していくことになるのでしょうか。

 

(総務部長)

 できればですね、そのくらいの規模を発行していきたいと思っています。

 

(記者) 

 グリーンボンドについては、共同発行の枠組みもあるように聞いていますけれども、今回単独での発行だと思うんですけども、単独を選ばれた意味を教えてください。

 

(総務部長)

 共同発行した方が、群馬県として、事務手間などが楽だという部分もあります。ただ、共同発行してしまうと、全体の中に埋もれてしまって、群馬県としてのPRがしっかりできないというのもございます。それと、群馬県はこれまで市場公募債を共同発行ではなくて、単独で発行してきました。かつて県民向けの県民債というのも、全国に先駆けて発行したことがありますので。そういった借り入れのノウハウとか、スキルというものが、少し手前みそになってしまいますけれども、我々の財政課の方にしっかりあるので、そこは単独でも十分発行できると。単独で発行すれば発行の時期ですとか、そのPRとか、独自にできますので。そういったことで今回独自に発行しております。

 

(記者)

 知事にもお伺いします。これを買って、ボンドを引き受けてくださる投資家の方に向けて、このグリーンボンドのメリット、アピールポイントがあれば、教えてください。

 

(知事)

 群馬県が初めてやるわけじゃないんですけども、いろいろ状況を見て、やっぱりその業界の皆さんの環境意識っていうのが高まってきているので、こんなタイミングかなと思って打ち出しました。ぜひご協力をいただいてですね、もっとデジタル先進県を目指しているんですけれども、環境問題についても、やはり非常に群馬県が進んでいると。そういう県を一緒に作りあげていければと思いますので、ぜひご協力いただければというふうに思います。

 

●アニメ「ぐんまちゃん」の一部放送カットについて

(記者)

 先ほど質問のあった「ぐんまちゃん」についてちょっと伺えればと思うんですけれども。ワンクール目の時も群馬テレビさんが、放送カットした回があったと思うんですけど。そのとき知事が結構かなり厳しいトーンでおっしゃっていた印象があるんですけれども。今回BSフジさんが放送を一部カットしたっていうことについて、それよりはちょっとトーンが低いと思うんですけれども。どういった観点から、何かそういったトーンを下げているのかをお聞かせください。

 

(知事)

 後で会見を見てみると、(当時の答弁が)感情的に見えるので、少し反省をいたしました。やはりどんな時も知事として、冷静に普通に対応しようということで、淡々と対応していると、こういうことです。

 

●グリーンボンドの発行について

(記者)

 グリーンボンドでちょっと細かいことなんで、総務部長さんだと思うんですけれども。

 一般的に普通の県債と比べて金利が安くなると思うんですけれど、例えば、金利の負担が通常の債券と比べて十年間でどれぐらい安くなるとかそういう試算ってお持ちですか。

 

(総務部長)

 はい。今回100億円を発行いたします。仮に、0.01%安く調達できれば、1千万円の金利負担が減るということですので、そこがこれから条件決定なので、ちょっと明確に申し上げられないですけども、0.01(%)であっても、1千万円のメリットがあるということなので、それがどのくらい通常の市場公募債よりも安く発行できるかは、これからの交渉になります。

 

(記者)

現時点ではまだちゃんとした・・・

 

(総務部長)

そうですね、はい。少なくともメリットはあるというふうに考えます。

 

●県庁舎のリノベーションについて

(記者)

 県庁舎の活用等についてお伺いします。tsulunosやNETSUGEN、今回の県民広場について、民間のアイデアを求めたり、リノベーションという感性で、作り直していくというようなお話がありましたけれども、これまで取り組んでいるものについての成果をどのようにお考えになっているのか、例えば、数字で表現できるのか、数字で表現できないのであれば、自己採点のようなものをお聞かせいただけないでしょうか。

 

(知事)

 こういうのは多分一般質問でもよく出てくるので、成果についてはその都度ご報告しているんですけど、改めて申し上げると、例えば32階にtsulunosという動画放送スタジオを作らせていただきました。同時にですね、このフロアに官民共創スペースのNETSUGENを作らせていただきました。SNSについてはですね、一応その動画の制作本数も、それからアクセス数も、我々がその時に打ち出した目標を完全にクリアをしているということと、それから稼働率はほとんど100%以上ということで、今あそこ(tsulunos)で動画を作ることについては、かなりポジティブな意見しかないみたいな感じになってきているので、これはもう十二分に成果があったというふうに思っています。さらに、特に運営コストも他のインターネットテレビを運営しているところ(と比べて)も全然、コストパフォーマンスもいいですし、さらなる成果が出てくるんじゃないかと。いよいよ県職員が作っている作品でも、100万回の視聴を超えるものが出てきていますので、さらに活用していけるんじゃないかと思っています。

 NETSUGENについても、特に最初は会員を集めるのに苦労していたんですけれども、順調に会員の数も増えて、これもほとんど稼働率100%ということで、こちらの方も最大限に活用できていると思いますし、例えばあそこ(NETSUGEN)のフロア全体を試験的にクレインサンダーズのパブリックビューイングなんかで(使って)、人も大勢来たんですけど、いろんな形であそこはより活用できると、特に31階ができることによってさらに活用の幅も広がると思っています。

 これから、そういう成果も踏まえた上で、今言った31階のリノベーションとか、県民広場のリノベーションをやっていくと思うんですが、これは必ず成果が出ると思っていますし、この効果については今日聞いていただきましたけども、いろんな形でしっかりと県民の皆さんにご説明していきたいと思っています。

 

(記者)

 これに伴いまして、県職員の意識の変化には繋がっている部分はあるんでしょうか。

 

(知事)

 県職員の意識は、もう大きく変わったと思います。これに限らず、知事になったときにですね、ずっと劣化東京を作らないでほしいということを申し上げてきて、群馬県の予算は、小さな規模もそれから大きな規模の事業でも、常にやっぱり群馬県の強みを生かすという発想でやってくれと申し上げたところ、いろいろな群馬モデルが、この何年間かで生まれていますので、県庁職員の皆さんの意識が大きく変わったと思います。

 特に、tsulunosに来たゲストが(「すごい」と)言っていたんですが、(スタジオの設備を)当たり前のように(職員が)使っているんですけど、全部(の作業を)県職員がやっているんですよ。動画を作って配信する、あるいはネット番組を配信するというのは簡単なようで、やっぱりカメラの操作から始まって、いろんな技術が要るんですけれども、当たり前のようにみんなできるようになっているので、県職員の意識はいろんな意味で大きく変わったと思います。最近、若手県議に話を聞いたら、「県庁職員にいろんな話をするとみんな熱く語るんだ」と話していました。非常にいい感じになってきたんじゃないかと思うし、県庁職員非常に優秀だと思います。今までよりもずっとその能力が起爆しているんじゃないかなと。ちょっと身内のこと言って申し訳ないんですけど、私としてはそんなふうに感じています。

 

●新型コロナの定点観測について

(記者)

 コロナのですね、定点医療機関の(感染状況の)観測の件なんですが、今87医療機関で、内訳が小児科が54で、内科が33という形になっていて、小児科が多いということで、比較的10代の感染者とかの報告が多くなっているようなところがあるんですが、基本的に(新型コロナに感染した場合)高齢者の方が影響が大きいと思うんですが。状況の監視体制としてこれでいいのかというところを、どういうふうにお考えでしょうか。

 

(知事)

 ちょっと健康福祉部長の方から答えてもらいます。

 

(健康福祉部長)

 ご指摘の通り5月8日から定点観測になりまして、県内87機関から1週間分の患者数の報告を受ける形になっております。(87の医療機関の)内訳については、先ほどおっしゃられたとおりでございます。一応ですね、過去の同一期間における全医療機関の報告と、定点医療機関の報告数の傾向というのは一応比較はしておりまして、群馬県の発生動向につきましては、一応それを反映した、過去のものを基本的に反映した形で、推計の方はしておりますので、選定については支障はないのではないかなと考えているところでございます。

 

(記者)

 年齢構成的にも、変数があるにしても、もうちょっと把握できるかなと・・・

 

(健康福祉部長)

 おっしゃいますように、確かに今回出した定点観測結果につきましては、10歳代の割合が多く出ているところではございますけれども、年齢などそういったものも含めて大丈夫だというふうに考えております。

 

(記者)

 分かりました。

 

●アニメ「ぐんまちゃん」に係る質問の回答訂正について

(知事)

 先ほどの説明で訂正があるそうなので、古仙知事戦略部長どうぞ。

 

(知事戦略部長)

 先ほど、記者さんからのご質問で、BSフジさんからいつ頃連絡があったかということですけれども、確認しまして、担当の方には5月17日水曜日の夜に連絡があったということでございます。申し訳ありません、訂正させていただきます。

 

知事メッセージ

 それでは県民の皆さまに知事の方から最後にお話をしたいと思いますが、今日も記者会見でいろいろとご説明させていただきましたが、いよいよ県庁舎のリノベーションが進んでまいりました。先ほど記者の方からご質問のあった32階のtsulunos、それから官民共創スペースのNETSUGENに加えて、31階にですねGINGHAM(ギンガム)という新しい空間がオープンいたします。さらに同時に県民広場が新しい空間としてスタートするということで、今この日本で一番高いこの県庁舎のスペースを活用したいろんな事業が展開されるということで、これを皆さんに知ってもらうために、生まれ変わるリボーンとリボンをほどいてこう中を見てみると何があるだろうみたいなワクワク感も表現している、この「Re:born FES(リボーンフェス)」を行いますので、ぜひお時間のある方はこのフェスにご参加をいただければと思っています。

 ここから本当に群馬県が変わっていく、よりダイナミックな群馬県になっていくということを、しっかりと県民の皆さまと力を合わせながら進めていきたいと思いますので、ぜひ群馬県の新しい県庁舎の活用プランについてもご注目をいただければと思います。随分暖かくなってきましたが、時々寒い日もありますので、県民の皆さまにはぜひ健康に気をつけて、元気に毎日を過ごしていただければと思います。

 今日も40分で終わりたいと思います。記者の皆さんには、最後までお付き合いいただきまして、ありがとうございました。以上で、定例会見を終わりたいと思います。

 

( 以上で終了 )
文章中の()内については、メディアプロモーション課において加筆したものです。