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令和8年度 病害虫発生予察情報 第4号(7月予報)

更新日:2026年7月7日 印刷ページ表示
 

令和8年度 病害虫発生予察情報 第4号(7月予報) (PDF:515KB) 

予報の概要

予報の概要の一覧

作物名

病害虫名

対象地域名

発生時期

発生量

イネ

葉いもち

早期栽培地域

 

早植栽培地域

普通期栽培地域

紋枯病

早期・早植栽培地域

縞葉枯病

感受性品種栽培地域

 

イチモンジセセリ第2世代幼虫

(イネツトムシ)

栽培地帯全域

 

ツマグロヨコバイ

栽培地帯全域

 

フタオビコヤガ(イネアオムシ)

栽培地帯全域

 

ごま葉枯病

栽培地帯全域

 

白葉枯病

栽培地帯全域

 

果樹全般

果樹カメムシ類

(チャバネアオカメムシ)

栽培地域全域

 

多い

ハダニ類

栽培地域全域

 

リンゴ

斑点落葉病

栽培地帯全域

 

炭疽病

栽培地帯全域

スモモヒメシンクイ

栽培地帯全域

 

キンモンホソガ

栽培地帯全域

 

ナシ

黒斑病

栽培地帯全域

 

黒星病

栽培地帯全域

 

ナシヒメシンクイ

栽培地帯全域

 

ハマキムシ類

栽培地帯全域

 

ダイズ

野菜類

花き類

ハスモンヨトウ 平坦地域  

野菜類

花き類

オオタバコガ 栽培地帯全域   やや多い
野菜類 軟腐病 栽培地帯全域  

キャベツ コナガ 高冷地栽培地帯  
タマナギンウワバ 高冷地栽培地帯  

夏秋ナス ハダニ類 栽培地帯全域  
アザミウマ類 栽培地帯全域  

ネギ

ネギアザミウマ 栽培地帯全域  
シロイチモジヨトウ 栽培地帯全域  

(発生時期の空欄は連続発生)

主な病害虫の発生予報

1)果樹類全般

果樹カメムシ類(チャバネアオカメムシ)

発生地域

発生量

栽培地帯全域

多い

1 予報の根拠

  1. 1月に実施した越冬量調査の結果、本年の越冬量は平年に比べて多い。
  2. フェロモントラップ調査では、5月4半旬の誘殺数は平年値比較できる6地点で平年に比べて多かった。6月の誘殺数は平年並であったが、中旬頃から増加傾向が見られた。
  3. 沼田市の予察灯(水銀灯)では、6月の総誘殺数は平年並であったが、中旬頃から増加傾向が見られた。
  4. 向こう1か月の気象予報(7月2日発表)によると、平均気温は高い確率50%である。

2 防除上注意すべき事項

  1. 果樹カメムシ類の飛来状況は園ごとに差があるため、園内をこまめに巡回し、早期発見に努める。特に、夜間の最低気温が高い日は飛来が増える可能性があるので注意する。
  2. 飛来を確認した場合は、速やかに防除を行う。果樹カメムシ類は夜行性であるため、薬剤散布は夕方または早朝に行うと効果的である。
  3. ナシ園等では、多目的防災網(4ミリメートル目合以下)をすき間なく展張し、園全体を確実に被覆する。破損箇所や隙間からの侵入を防ぐために十分に点検を行い、必要に応じて修繕する。
  4. ナシやリンゴは、すでに果実への被害が確認されているため、引き続き警戒する。
  5. 県が発表するトラップ調査結果や関連情報を確認し、園内での発生状況の把握に努める。

2)野菜類・花き類

オオタバコガ

発生地域

発生量

栽培地帯全域

やや多い

1 予報の根拠

  1. 現在までの発生量はやや多い。
  2. フェロモントラップ調査では、前橋市、藤岡市および昭和村の誘殺数が平年に比べて多い。
  3. 向こう1か月の気象予報(7月2日発表)によると、平均気温は高い確率50%、降水量は平年並または少ない確率40%、日照時間は多い確率40%である。

2 防除上注意すべき事項

  1. 幼虫は生長点付近の茎葉・蕾・花・幼果に食入する。組織内に入り込まれてからでは防除が困難になるためほ場をよく巡回し、幼虫は見つけしだい捕殺する。薬剤防除を行う場合は、発生初期に実施する。
  2. 薬剤抵抗性の発達を防ぐため、同一系統薬剤の連続散布を避ける。
  3. 施設開口部は防虫ネットで被覆し、成虫の侵入を防ぐ。
  4. 今後、発生量が増加しやすい気象が続くと予報されているため、県が発表するトラップ調査結果や情報を確認し、ほ場での発生に注意する。

その他の病害虫の発生予報

その他の病害虫の発生予報一覧

作物名

病害虫名

発生時期

発生量

特記事項

イネ

葉いもち病

 

現在までの発生量は平年並。

BLASTAM(ブラスタム コラム参照)の結果、6月1日~7月1日までの感染好適条件日数は上里見では平年に比べて多く(コラム 表)、連続しているため注意が必要である。その他の地点では平年並。

紋枯病

昨年発生が多かったほ場では、前年のイネで形成された菌核がほ場にとどまり、今作の伝染源となるため、発生に注意する。

縞葉枯病

 

中部地域~東部地域では、保毒虫率が高い地点やヒメトビウンカの捕獲数が多い地点が見られるので注意する。

イチモンジセセリ第2世代幼虫

(イネツトムシ)

 

トラップ調査では、誘殺数は平年並。

ツマグロヨコバイ

 

予察灯調査では、誘殺数は平年並。

フタオビコヤガ(イネアオムシ)

 

フェロモントラップ調査および予察灯調査では、誘殺数は平年並。

ごま葉枯病

 

現在までの発生量は平年並。

白葉枯病

 

現在までの発生量は平年並。

果樹全般

ハダニ類

 

現在までの発生量は平年並。

晴天が続くと多発する可能性があるので注意する。

リンゴ

斑点落葉病

 

現在までの発生量は平年並。

高温多湿条件で発生しやすく、連続した雨などの短期間の気象条件で急増することがあるので注意する。

炭疽病

現在までの発生量は平年並。

高温多湿条件で発生しやすく、特に果実の濡れ時間が長いほど感染しやすいので注意する。

スモモヒメシンクイ

 

現在までの発生量は平年並。

フェロモントラップ調査では、みなかみ町の誘殺数が平年に比べてやや多いが、沼田市、中之条町の誘殺数は平年並。

キンモンホソガ

 

現在までの発生量は平年並。

フェロモントラップ調査では、みなかみ町の誘殺数が平年に比べて多く、高崎市の誘殺数は平年に比べて少ない。

ナシ

黒星病

 

現在までの発生量は平年並。

ナシヒメシンクイ

 

フェロモントラップ調査では、誘殺数は平年並。

ハマキムシ類

 

現在までの発生量は平年並。

ダイズ

野菜類

花き類

ハスモンヨトウ   現在までの発生量は平年並。
野菜類 軟腐病   現在までの発生量は平年並。
曇雨天で発生が助長される。発病後の防除効果は低いため、降雨後の予防的防除を徹底する。
キャベツ コナガ  

フェロモントラップ調査では、誘殺数は平年に比べて少ない。

梅雨明け等に伴う天候の回復、気温の上昇により、被害が拡大することがあるので注意する。

タマナギンウワバ   現在までの発生量は平年並。
夏秋ナス​ ハダニ類  

現在までの発生量は平年並。

晴天が続くと多発する可能性があるので注意する。

アザミウマ類  

現在までの発生量は一部地域でやや多いが平年並。

気温の上昇により発生量が増加するため注意する。

ネギ ネギアザミウマ   現在までの発生量は一部地域でやや多いが平年並。
シロイチモジヨトウ   現在までの発生量は平年並。

【コラム】-いもち病(葉いもち)の発生とBLASTAM-

表 6月1日~7月1日のBLASTAMによる葉いもち感染好適条件日数(地域別)
地域名 沼田 中之条 前橋 桐生 上里見 伊勢崎 西野牧 館林 神流

本年値

平年値

2.0

1.7

1.0

2.2

4.0

2.8

4.0

3.1

8.0

3.9

2.0

2.6

0.0

2.6

3.0

3.2

1.0

1.3

注)平年値は直近10か年の平均値。

  • BLASTAM(ブラスタム)とは

アメダスデータから葉いもちに感染しやすい日(感染好適条件日)を予測する発生予察モデルです。

感染好適条件日が多かったり、連続したりすると、葉いもちの発生が多くなることがあります。

  • 現在までの感染好適条件日数

6月1日~7月1日の感染好適条件日数は、9地点中8地点では概ね平年並で、連続した感染好適条件日も見られませんでした。

一方、上里見では感染好適条件日数が、平年の約4日に対し本年は8日と多く(表)、感染好適条件日が連続したため注意が必要です。

  • BLASTAM結果の利用上の注意

感染好適条件日の約1週間後が、葉いもちの発病・まん延の危険性が高まる時期になるため、その時期を目安にほ場を巡回し、発病状況の確認に努めてください。

  • 最後に

BLASTAMの結果は農業技術センターホームページにて更新しています。

7月中旬に県内の葉いもち病発生状況調査を行うので、その結果も参考にしてください。

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