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配線器具の事故に注意しましょう

更新日:2024年3月4日 印刷ページ表示

職場や家庭、学校などの様々な場面で使用される延長コードやテーブルタップなどの配線器具

とても便利ですが、使い方に気を付けないと火災などの事故につながることがあります。

消防庁によると、令和4年度の建物火災20,167件のうち、配線器具によるものは1,290件でした。こんろ、たばこ、電気機器に続いて建物火災の原因の第4位となっています。

近年、配線器具による火災件数は増加傾向にあります。

この機会に改めて配線器具の使い方を確認し、事故を防ぎましょう。

配線器具の名称の画像

どんな事故が起きているの?

【事例1】トラッキング現象による事故

使用中のテーブルタップから出火した。

テーブルタップに電気製品を長期間接続したまま放置してほこりが蓄積したため、トラッキング現象(注)が生じて出火したと考えられる。

注:トラッキング現象とは、電気製品の電源プラグとコンセントの隙間にほこりが付着し、そこに水分(湿気)が加わることで電流が流れ、火花放電が起こる現象のことです。プラグを長期間差しっぱなしにした場合などに発生しやすく、火災の原因となります。

【事例2】外から強い力が加わったことによる事故

テーブルタップに電気製品を接続していたところ、テーブルタップ及び周辺を焼損する火災が発生した。

テーブルタップに足を引っかけて電源プラグに力が加わったため、接続不良が生じ、異常発熱して出火したと考えられる。

コードに足を引っかけたの画像

【事例3】最大消費電力の超過

使用中のコードリール付近から出火し、建物を半焼した。

コードリールはほとんど巻き取られた状態であり、その状態で使用できる最大消費電力を超える電気製品複数台を接続して使用したため、コードが異常発熱してショート・スパークして出火したと考えられる。

気を付けるポイント

1 電源プラグはこまめに掃除し、水分に注意する

コンセントと電源プラグの間にほこり水分がたまることで電気が流れ、火花放電が起きる現象をトラッキング現象といいます。トラッキング現象は、火災の原因となることがあります。

電源プラグはコンセントとの間に隙間ができないようにしっかりと差し込み、定期的に掃除をしてほこりなどを取り除いてください。

また、水分が付着したり内部に侵入したりして火災などにつながるおそれがあります。水槽などの水気の近くは、特に注意してください。

2 無理な力を加えない

配線器具のコードを引っ張ったり、家具の脚で踏んだり、強く曲げたりすると、電源コードの中の線が切れたり、プラグが変形したりして、異常発熱や発火が起きることがあります。

机や椅子の脚などでコードを踏みつけたり、足に引っかけたりしないよう、配線の設置場所に注意しましょう。もし電源プラグが変形した場合は使用を中止し、メーカーなどに相談しましょう。

配線器具に無理な力が加わったイラストの画像

3 接続可能な最大消費電力を超えない

テーブルタップやコードリールは、接続できる最大消費電力または定格電流何アンペアまで接続できるか)が決まっています。それを超えて使用すると、異常発熱したりショートしたりして火災につながることがあります。最大消費電力または定格電流は、テーブルタップ本体やパッケージに記載されています。

テーブルタップの定格電流オーバーのイラストの画像

特にコードリールの場合は、電源コードをすべて引き出した状態と巻き取った状態では接続可能な最大消費電力が異なるものがあります。使用する際は説明書や表示をよく確認してください。

コードリール定格電流のイラストの画像