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令和5年度群馬県結核対策推進協議会議事録
令和5年度群馬県結核対策推進協議会(概要)
開催日:令和5年8月29日(火曜日)
令和5年度結核対策推進協議会資料
《配布資料》
資料1_群馬県結核予防計画の進捗管理 (PDF:1.14MB)
協議会内容
議題1 結核の現状と事業指標
(委員)
日本の高齢者と外国人の両方について、全国と比較してどのような特徴があるか。
(事務局)
本県の特徴としては、全国と比べて若年が多い傾向にある。その理由としては、外国人の占める割合が多く、30歳代以下が多いことがその理由と言える。全体では、高齢者の割合が多いが、全国と比較すると外国出生者の影響で若年の結核患者の比率が高い。
(委員)
DOTSとは、海外と同様に目の前で服薬を確認しているのか。
(DOTS:直接服薬確認療法)
(事務局)
日本では、服薬確認Dotsを実施しており、服薬手帳や空き袋等を確認することによりDotsを行っている。
(委員)
治療成功にならない理由として、薬剤耐性が原因にあるか。
(事務局)
「治癒」と「完了」の判定となった者を治療成功としており、結核死亡が増えていることが原因であると考えている。
(委員)
培養結果の把握ができていない理由は何か。
(事務局)
死亡後に結核が判明し、(保険診療の制約のため)医療機関が培養や感受性検査を実施できなかったものと考えられる。
(委員)
外国出生患者と外国人の異なる記載があるが、意味の違いはあるか。
(事務局)同一なので、外国出生患者に統一する。
(委員)
住民健診の受診率が低い市町村はずっと低いように感じるがその理由はなにか。
(事務局)
65歳以上の全ての住民を支援としており、施設入所者や定期健康診断以外でも医療機関で受診している場合もあり、その(数の)把握を予算等の理由でできていない。
(委員)
BCG接種は今後も継続するのか。
(事務局)
BCG接種の廃止の話は聞いていない。
(委員)
外国出生患者割合が令和4年と令和3年を比較して下がっている理由はあるか。
(事務局)
令和2年の外国出生患者割合がピークで割合は低下している。新型コロナウイルス感染症の影響により、入国制限等により外国人が減少したことが関係していると考える。
(委員)
今後は、海外からの流入による影響を考慮していかなければならない。
(委員)
外国出生患者は経済的な理由で受診や服薬継続ができない事例がある。行政から補助することは難しいと思うが、いかがか。
(事務局)
全国的な課題となっている。特に多剤耐性結核患者は、高額な抗結核薬を長期に使用することがあるため、経済的な理由で服薬が継続できないことについて、今後も懸念される状況である。
(委員)
結核治療は公費で見られないのか。
(事務局)
入院については、所得によっては全額公費を適用できるが、外来治療は自己負担5%が発生するため、治療の継続が難しくなることがある。
(委員)
藤岡保健所の罹患率が高い理由はなにか。
(事務局)
藤岡保健所に関しては、(人口規模から)患者が1名でも発生すると罹患率が跳ね上がることが考えられるが、藤岡管内においても外国出生患者が増えている傾向にあり、注視していく必要がある。
議題2 今後の結核病床の考え方
(議長)
結核専門医療機関から各病院から考えを伺いたい。
(各結核専門医療機関)
現行の結核病床数を維持したい。
(事務局)
結核専門医療機関のそれぞれの強みを活かして、結核病床を維持していただきたい。
(委員)
結核病床に結核患者しか入院できないことは、新型コロナウイルス感染症で問題となった。県から国に改善をお願いしてほしい。
【議長】
この場で結論を出すことは難しい。今後も各結核専門医療機関で検討を続けてほしい。