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7月 稲発酵粗飼料用稲の栽培管理講習会の開催
畜産農家の喜ぶ顔を思い浮かべて
6月16日に渋川市役所において、稲発酵粗飼料用稲(以下WCS用イネ)の栽培管理講習会を開催しました。
1 ねらいと背景
輸入飼料価格の高止まりにより、畜産経営が圧迫されている中、国産飼料の活用は生産コスト削減のための重要な取組となります。渋川市においても30ヘクタール近くのWCS用イネが作付されていますが、近年はヒエを始めとする雑草の繁茂が問題となっており、牛の嗜好性の低下や刈取り・給与作業の妨げの原因となっています。そのため、WCS用イネの移植前のタイミングで雑草対策を中心とした栽培講習会を行いました。
2 取り組み成果
6月16日に渋川市役所において、生産者8名を含む計13名出席のもと稲発酵粗飼料用稲の栽培管理講習会を開催しました。講習会では、昨年度の雑草発生状況の振り返りをしたのち、雑草を防除するためには体系的に処理していくことが重要であり、除草剤は使用時期を逃さず、処理後の水管理を適切に行うことで雑草の発生を抑えることができること、ほ場条件に適した剤型を使用することでより効果が期待できることなどを説明しました。参加者からは多くの質問があり、雑草の防除に対する意識の高まりが感じられました。
また、渋川地区農業指導センターからは今年度に管内で発生した農作業死亡事故にふれ、農作業安全の大切さを説明しました。
3 今後の方向
今後は定期的に各生産者のほ場巡回を行い、雑草の発生状況を確認し、適正な雑草防除とほ場管理指導を行います。また、生産者の中には、ヒエは多少入っていてもよいと考えている生産者がおり、その認識を改めてもらい、畜産農家に喜んで給与してもらえる高品質なWCS用イネの生産に向けて引き続き支援を行っていきます。
講習会の様子