令和5年度市町村普通会計当初予算の概要

ポイント

本年度の特徴

• 県内市町村の令和5年度普通会計当初予算は、歳入歳出総額8,733億1,100万円で、対前年度当初予算比で154億4,700万円、1.8％増となりました。
• 歳入では、対前年度当初予算比で市町村税が3.6％増、地方交付税が4.8％増、寄附金が47.0％増となっています。
  　一方、諸収入が13.3％減、地方債が9.5％減となっています。
• 歳出では、対前年度当初予算比で補助費等が5.4％増、普通建設事業費が12.5％増となっています。
  　一方、貸付金が16.5％減、公債費が3.4％減となっています。

主な増減

• 市町村税の増（＋3.6％）…企業の生産や雇用の回復基調に伴う個人住民税及び法人住民税の増。
• 寄附金の増（＋47.0％）…ふるさと応援寄附金収入及び企業版ふるさと納税の増。
• 地方債の減（－9.5％）…臨時財政対策債の減、緊急防災・減災事業債の減、公共施設等適正管理推進事業債の増、一般廃棄物処理事業債の増等。
• 補助費等の増（＋5.4％）…電子地域通貨の導入等による増。
• 普通建設事業費の増（＋12.5％）…補助事業費（+30.6％）、単独事業費（＋1.6％）とも増。

1　歳入歳出の状況

歳入歳出総額　8,733億1,100万円　※百万円未満四捨五入（以下、同じ。）

2　予算の概要

（1）予算規模

• 令和5年度の県内市町村の普通会計当初予算の総額は8,733億1,100万円で、前年度比1.8％増（＋154億4,700万円）となっています（国の地方財政計画の規模は1.6％増）。
• 前年度の当初予算を上回った市町村は26団体、下回った市町村は9団体となっています。
• 増減率の大きな市町村は、以下のとおりです。

増減額の大きな市町村は、以下のとおりです。

（2）歳入の状況

• 市町村税は、3,090億7,700万円で、前年度比3.6％増を見込んでいます。（国の地方財政計画は2.7％増）
  このうち、市町村民税は、企業の生産や雇用の回復基調等により個人分は3.5％増、法人分は17.7％増を見込んでいます。
  また、固定資産税は、新築住宅の増や償却資産の課税開始等により1.5％増を見込んでいます。
• 地方交付税は、1,177億2,800万円で、前年度比4.8％増を見込んでいます。（国の地方財政計画は1.7％増）
  基準財政需要額の増や地方交付税総額の増などの増要素により、当初予算比で増を見込んでいます。
  なお、地方交付税と臨時財政対策債を合計した実質的な地方交付税額は、1,261億円で、前年度比3.9％減となっています。
• 地方債は、543億4,500万円で、前年度比9.5％減を見込んでいます。（国の地方財政計画は10.4％減）これは、臨時財政対策債の大幅減を見込んでいることによるものです。

（3）歳出の状況

• 人件費は、1,399億1,700万円で、前年度比0.6％減となっています。
  これは、定年退職年齢の引き上げによる退職手当の減によるものです。
• 補助費等は、1,105億8,400万円で、電子地域通貨の導入等に伴う増等により、前年度比5.4％増となっています。
• 公債費は、771億5,700万円で、前年度比3.4％減となっています。
• 普通建設事業費は、1,020億100万円で、前年度比12.5％増となっています。
  このうち、補助事業費が30.6％増、単独事業費が1.6％増となっています。

令和5年度群馬県市町村普通会計当初予算一覧

令和5年度市町村当初予算の概要 （PDF：113KB）