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第2回 連絡会議 会議資料
会議資料 議題1
関東地方整備局
取り組み状況及び今後の進め方について
1.分析試験の対象工事【公表済】
鉄鋼スラグを出荷した記録があることが判明した47工事の施工箇所および鉄鋼スラグと類似する材料の混入が認められた9工事の施工箇所(鉄鋼スラグと類似する材料の混入が認められた26工事の施工箇所のうち、鉄鋼スラグを出荷した記録があることが判明した47工事の施工箇所と重複している17工事の施工箇所を差し引いたもの)を合わせた56工事の施工箇所において、有害物質の含有量等について分析試験を実施しました。
2.分析試験結果について【公表済】
分析試験等を行った56工事の施工箇所のうち、以下の工事の施工箇所において、「六価クロム」、「ふっ素」が基準※注に定める基準値を超えて検出されました。分析試験の結果は次のとおりです。(別添1、2、3)
- 2工事の施工箇所において、「ふっ素」の溶出量及び含有量の基準※注が定める基準値を超え、「六価クロム」が溶出量の基準※注に定める基準値を超えて検出されました。
- 3工事の施工箇所において、「ふっ素」の溶出量及び含有量の基準※注が定める基準値を超えて検出されました。
- 22工事の施工箇所において、「ふっ素」の溶出量の基準※注が定める基準値を超えて検出されました。
3.現在の取り組み状況について
分析試験の結果、基準※注に定める基準値を超えた工事の施工箇所については、群馬県環境森林部に報告するとともに群馬県環境森林部からの助言等を踏まえ、基準値を超えた工事の施工箇所において、材料の直下の土壌の有害物質の含有量等について、土壌汚染対策法に準じた分析試験を順次、実施しているところです。また、八ッ場ダム工事事務所の発注工事において、基準※注に定める基準値を超えた工事の施工箇所については、土地の所有者や関係機関の意向を踏まえ、基本的に当該材料を撤去することで調整中です。
※注 JIS A 5015 環境安全品質基準
4.今後の予定
- 現在、分析試験の結果、基準※注に定める基準値を超えた工事の施工箇所において、材料の直下の土壌の有害物質の含有量等について、土壌汚染対策法に準じた分析試験を順次、実施しているところであり、2月中には土壌汚染対策法に準じた分析試験が終了する予定です。(当該材料を撤去することで調整している工事の施工箇所の土壌汚染対策法に準じた分析試験は、撤去時に併せて実施予定)
- その後、土壌汚染対策法に準じた分析試験の結果をとりまとめ、群馬県環境森林部に報告し、助言を得ながら、「鉄鋼スラグに関する連絡会議」において、調整を図り、適切に対応していきます。
- また、当該材料を撤去することで調整している工事の施工箇所については、調整が整った後、当該材料の撤去に着手します。
※注 JIS A 5015 環境安全品質基準
群馬県
1.群馬県県土整備部の取り組み状況【公表済】
大同特殊鋼(株)への聞き取り調査の結果について
大同特殊鋼(株)渋川工場への聞き取り調査を受け、県工事において新たに25工事に鉄鋼スラグを含む材料の使用が確認されました。全ての工事で、環境基準に対する品質規格証明書が提出されていました。
群馬県では、大同特殊鋼(株)渋川工場に対し、鉄鋼スラグの出荷記録について聞き取り調査を実施し、鉄鋼スラグを含む材料の使用工事箇所の調査を行いました。
- 大同特殊鋼からの聞き取り調査により、新たに平成21年度以降の県施工43工事への出荷記録がありました。
(1) その内25工事については、設計書や工事関係書類により鉄鋼スラグの使用が確認されました。全ての工事で、環境基準に対する品質規格証明書が提出されていました。
(2) 残りの18工事については、設計書や工事関係書類により使用が確認できないことから、今後、業者等に追跡調査を行います。
2.今後の進め方
- 大同特殊鋼からの聞き取り調査により不明な箇所については、今後、追跡調査を行う。
- 引き続き他の公共工事事業者と情報共有を行う。
大同特殊鋼(株)の鉄鋼スラグを含む砕石の使用工事(平成27年1月26日公表箇所)
番号 |
契約年度 | 地区名 | 箇所名 | 材料区分 |
---|---|---|---|---|
1 | 平成22度 | 羽場坂地区 管路工事 | 渋川市赤城町北赤城山 | 混合砕石 |
2 | 平成22度 | 羽場坂地区 管路工事 | 渋川市赤城町北赤城山 | |
3 | 平成24度 | 萩生川西地区 区画整理 | 東吾妻町萩生 |
番号 | 契約年度 | 地区名 | 箇所名 | 材料区分 |
---|---|---|---|---|
4 | 平成20年度 | (主)高崎渋川線バイパス | 北群馬郡吉岡町北下 | 混合砕石 |
5 | 平成20度 | (主)高崎渋川線バイパス | 北群馬郡吉岡町北下 | |
6 | 平成21度 | (主)高崎渋川線バイパス | 北群馬郡吉岡町南下 | |
7 | 平成21度 | (一)南新井前橋線バイパス | 北群馬郡吉岡町大久保 | |
8 | 平成22度 | (主)高崎渋川線バイパス | 北群馬郡吉岡町南下 | |
9 | 平成22度 | (主)前橋伊香保線 | 北群馬郡吉岡町上野田 | |
10 | 平成22度 | (一)下久屋渋川線 | 渋川市赤城町津久田 | |
11 | 平成23度 | (主)大間々上白井線 | 渋川市赤城町溝呂木 | |
12 | 平成23度 | (主)高崎渋川線バイパス | 北群馬郡吉岡町上野田 | |
13 | 平成23度 | (主)高崎渋川線バイパス | 北群馬郡吉岡町南下 | |
14 | 平成23度 | (主)高崎渋川線バイパス | 北群馬郡吉岡町上野田 | |
15 | 平成24度 | (主)高崎渋川線バイパス | 北群馬郡吉岡町小倉 | |
16 | 平成24度 | (主)高崎渋川線バイパス | 北群馬郡吉岡町小倉 | |
17 | 平成24度 | (一)津久田停車場前橋線 | 渋川市赤城町滝沢 | |
18 | 平成24度 | (国)353号外 | 渋川市赤城町上三原田外 | |
19 | 平成25度 | (国)353号祖母島箱島バイパス | 渋川市祖母島 | |
20 | 平成21度 | (主)中之条草津線 | 吾妻郡中之条町大字上沢渡 | |
21 | 平成23度 | (都)3・4・4稲荷城金井線 | 吾妻郡東吾妻町原町 | |
22 | 平成21度 | (一)川原畑大戸線 | 吾妻郡長野原町大字川原湯 | |
23 | 平成21度 | (一)川原畑大戸線 | 吾妻郡長野原町大字川原湯 | |
24 | 平成22度 | (一)林岩下線 | 東吾妻町大字三島 | |
25 | 平成22度 | (国)145号 | 東吾妻町大字松谷 |
(一):「一般県道」、(主):「主要地方道」、(国):「国道」、(都):「都市計画道路」
渋川市
1 渋川市の取り組み状況【公表済】
大同特殊鋼(株)の鉄鋼スラグの使用状況及び分析試験結果について
- 渋川スカイランドパーク第2、第6駐車場補修工事に際し、路盤材として使用されていたスラグ砕石に基準値を超える「六価クロム」及び「ふっ素」が含まれていることが判明。
- 市がこれまでに行った工事において、スラグ砕石が使用されている箇所を調査したところ、市内の全38工事でスラグ砕石の使用が確認され、全38工事のスラグ砕石と土壌に含まれる、六価クロム及びふっ素の分析試験を行った。
- 38工事のスラグ砕石及び土壌について分析試験の結果、スラグ砕石では35工事、土壌については28工事において、六価クロム又はふっ素が環境基準を超過していることが判明。(スラグ砕石使用実態調査結果一覧参照)調査結果を群馬県環境森林部に報告。
- 群馬県環境森林部環境保全課により、市が調査した38工事中、土壌から基準値を超えるふっ素又は六価クロムが検出された、28工事周辺約2,000戸を戸別訪問、飲用井戸の有無を調査。飲用井戸及び周辺井戸43本の水質検査を実施し、環境基準値内であることを確認。
2 現在の調査状況
大同特殊鋼(株)への聞き取り調査について
- 現在、国、県と同様に、大同特殊鋼(株)への聞き取り調査により鉄鋼スラグが混入した砕石の使用箇所調査のほか、鉄鋼スラグと類似する材料が使用されている新たな工事箇所の追加調査を実施中。
3 今後の予定
- 大同特殊鋼(株)への聞き取り調査による鉄鋼スラグが混入した砕石の使用箇所調査の結果、同社から鉄鋼スラグを出荷した記録があることが判明した工事の施工箇所において、必要に応じて分析調査を実施する。
- 調査結果については、これまでと同様群馬県環境森林部に報告し、助言を得ながら本連絡会議と連携し対応したい。