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議第10号議案(令和2年10月12日)

養豚場を豚熱(CSF)から守るための意見書

 野生いのししにCSF感染が広がる中で、本県では、昨年10月から「豚熱に関する特定家畜伝染病防疫指針」に則り、県内全域の養豚場でCSFワクチン接種を実施してきた。
 しかし、9月26日に飼養豚でのCSF発生が確認されたことから、さらなる感染防止対策の徹底として、接種適期の把握や農場での接種頻度の確保等により、子豚に無抗体期間が生じない体制づくりが喫緊の課題となっている。
 年間で120万頭以上の飼養豚に接種が必要となるため、家畜保健衛生所の獣医師のみならず、80名以上の民間獣医師にも家畜防疫員として対応を依頼している状況である。円滑に接種を進めていくためには、更に獣医師を増員して継続していく必要がある。
 ついては、CSF対策に係る下記の事項について、強く要望する。

  1. CSFワクチン接種に関して、家畜防疫員以外の者による接種を可能とするよう制度を改正するとともに、必要な経費について国が支援すること。
  2. 国が実施する野生いのししの経口ワクチン散布について、効果検証の手法見直しと、より効果的なワクチンベルトの再構築を検討すること。
  3. CSF対策として、野生いのししの効果的な捕獲手法等を早期に確立するとともに、捕獲に係る必要な経費について、国において十分な予算を確保すること。

 以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。

 令和2年10月12日

群馬県議会議長 萩原 渉

衆議院議長
参議院議長
内閣総理大臣
総務大臣
財務大臣
農林水産大臣
環境大臣 あて