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こども未来及び県民総活躍に資する諸施策の推進に関する提言 こども未来・県民総活躍に関する特別委員会(平成29年3月16日)

 こども未来・県民総活躍に関する特別委員会は、平成27年度に設置されていた家庭教育の支援・こどもの未来に関する特別委員会及び当該委員会から発議し、制定された「ぐんまの家庭教育応援条例」の精神等を引き継ぐ形で、平成28年5月に設置され、様々な観点から、活発に議論を行ってきた。

 子どもの輝く未来が約束され、また、県民誰もが活躍する社会とは、女性・男性、若者・高齢者、障害や難病の有無等を問わず、それぞれが活躍するための阻害要因が取り除かれ、各種の効果的な施策が着実に展開されることにより、県民一人ひとりの安心感が醸成され、県民の幸福度の向上につながる好循環が生まれることにより初めて確かなものとなる。
 ついては、県当局には、子どもの輝かしい未来及び県民の総活躍の実現に資する次の事項に積極的に取り組まれるよう強く要望する。

子育て支援に関すること

  • 女性の社会進出、男性の育児参加等に結びつく多様な働き方の実現、ワーク・ライフ・バランスの向上及び子育て環境の充実に資するため、テレワークの研究を県が率先して進め、県内企業におけるテレワーク導入推進の機運醸成につなげること。
  • 共働き世帯等におけるいわゆる「小1の壁」を打破するため、放課後児童クラブについて、待機児童の実態把握に努めるとともに、設置主体である市町村等との連携を一層密にし、待機児童解消への効果的な取組を講じること。

子どもの生活環境の整備・子どもの貧困対策に関すること

  • 県が独自に実施する「子どもの生活実態調査」の結果をしっかり分析し、子どもの輝かしい未来につながる効果的な貧困対策を講じること。また、各部局に分かれている子どもの貧困対策関係施策を統一的に推進すること。

発達障害児に対する支援に関すること

  • 発達障害児への一層強力な支援体制構築のため、部局横断的なプロジェクトチームの発足を検討するとともに、診断への円滑な移行のための体制整備も含め、「発達障害者支援センター」の更なる充実を図ること。
  • 東京大学等が主催する「異才発掘プロジェクトROCKET」の取組のような、子どもの個性や能力を伸ばすための人づくりについても研究を進めること。

女性の活躍推進に関すること

  • 平成28年4月に完全施行された女性活躍推進法等を踏まえた目標である、「管理的職業従事者に占める女性の割合15.0%(平成31年度末)」の達成に向け、女性の管理職登用等を積極的に進める企業の「見える化」等の取組を一層進めるとともに、県が率先して、県庁内における目標の達成を目指すこと。

若者の活躍推進に関すること

  • 若者の県内への就職等を促進するため、県内企業の魅力を広く発信すること。加えて、若者には依然として根強い大企業志向等がある一方、県内には採用意欲が旺盛な中小企業も存在しており、ミスマッチが生じている場合もあることから、ジョブカフェぐんまにおけるマッチング支援等、ミスマッチ解消に資する取組を一層進めること。
  • 若者を過労死等から守るため、相談及び啓発事業等に力を入れること。

高齢者の活躍推進に関すること

  • 高齢者の生きがいづくり及び仲間づくり等に大きく寄与している老人クラブについて、組織率低下に歯止めをかけるための効果的な取組を検討すること。また、諸事情により、老人クラブ連合会に加入することができないものの、社会貢献活動等を地域で担っている団体に対する支援策も検討すること。

障害者の活躍推進に関すること

  • 「民間企業における障害者実雇用率2.3%(平成31年度末)」の目標達成を確実とするため、必要な取組を加速させること。

以上、提言する。

平成29年3月16日

群馬県議会こども未来・県民総活躍に関する特別委員会

群馬県知事 大澤 正明 様


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