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産経土木常任委員会が県外調査を実施しました(平成26年9月2日)

1 調査目的

 閉会中の委員会活動として、下記事項について県外調査を実施し今後の本県施策の進展に役立てます。

  • 下水対策について
  • 産業振興・工業振興について
  • 砂防対策について

2 調査期間

 平成26年9月2日(火曜日)~4日(木曜日)

3 調査項目

(1)札幌市 手稲水再生プラザ、西部スラッジセンター(北海道札幌市)

 人口約190万人の札幌市における下水処理については、10の水再生プラザと各ポンプ場を3つの水処理センターで総合的に維持管理するほか、2箇所のスラッジセンターにおける汚泥集中処理により行われています。
 手稲水再生プラザは、昭和53年に運転を開始した処理区域面積5,187ヘクタール、処理能力220,000立方メートル/日と、本県の県央水質浄化センターと同程度の処理能力を有する施設であり、発生汚泥は西部スラッジセンターへ圧送の上処理しています。
 西部スラッジセンターは、従来、各水再生プラザにて個別に発生汚泥を処理していましたが、効率化のため昭和58年に運転を開始した施設であり、水再生プラザで発生した汚泥を圧送管で送り、一括して脱水・焼却し、減量・安定化した上で建設資材などに利用することにより、処理費用の縮減、省エネを実現しています。
 ついては、本県における下水対策の参考とするため、当該施設における概況、取組状況、周辺環境整備事業等について調査を行いました。

写真:手稲水再生プラザでの調査の様子
手稲水再生プラザにて下水処理の説明を受ける様子

(2)株式会社苫東(北海道苫小牧市)

 株式会社苫東は、国・北海道・1市2町・民間の出資により、苫小牧東部地域を開発するため平成11年に設立されました。
 当該地域開発は、昭和46年北海道開発庁(現国土交通省北海道局)が策定した、「苫小牧東部大規模開発基本計画」による重厚長大型の工業基地を目指した国家プロジェクトでしたが、平成7年に計画を見直し、「苫小牧東部開発新計画」として、これまで立地が進んできた自動車関連産業やリサイクル関連産業を始めとする既存立地分野の集積を促進するほか、バイオエネルギーや自然冷熱エネルギー、燃料電池関連産業などの産業展開、研究開発基盤の形成、居住・生活機能を備えた複合的な開発、自然と共生する立地環境づくりを進めています。
 また、企業立地にあたっては、国・道の助成金制度のほか、苫小牧市企業立地振興条例を活用した進出企業への優遇措置により、立地の成功に結びつけています。
 ついては、本県の産業振興・工業振興の参考とするため、株式会社苫東における企業誘致の取組事例等について調査しました。

写真:株式会社苫東での調査の様子
苫東の事業について説明を受ける様子

(3)いすゞエンジン製造北海道株式会社(北海道苫小牧市)及び株式会社ワーカム北海道(北海道むかわ町)

 いすゞ自動車は、自動車・船舶・産業用ディーゼルエンジン技術を得意とする、国内の自動車メーカーの中で最も古い歴史を持つ企業のひとつであり、商用車部門でのシェア1位、世界に通用するトラックの代名詞となっています。
 いすゞエンジン製造北海道株式会社では、現在、自動車用・産業用ディーゼルエンジン部品を中心として、アルミ鋳造機や世界最大級のアルミダイカストマシンにより製造しているほか、エンジンのリビルドを手がけており、来年には燃費や環境性能に優れた新型ディーゼルエンジンの生産を開始することとしています。
 また、株式会社ワーカム北海道は、自動車の性能・耐久試験、冬季の交通事故対策のための凍結路面を再現した安全講習や環境・省エネに対応した商業者の運転講習等を行う会社であり、昭和54年にいすゞ自動車のテストコースとして設立以来、大型バスから乗用車に至るまであらゆる車の、年々進化する様々な車両技術に対応できるデータや技術力を提供し、高い安全性を追求している企業です。
 ついては、今後の産業振興・工業振興の参考とするため、製造業の現場であり、また、先進的な技術開発や安全対策への取組みを積極的に行っている、いすゞエンジン製造北海道株式会社及び株式会社ワーカム北海道の取組事例等について調査しました。

写真:工場内の調査の様子
工場内にて製造過程の説明を受ける様子

(4)樽前山直轄火山砂防事業(北海道苫小牧市及び白老町)

 樽前山は、支笏湖の南東、苫小牧市街地まで12キロメートルに位置する1,041メートルの活火山で、昭和53年の小規模噴火後も火口部で高温状態が続いており、平成15年から噴煙活動がやや活発化するなど、気象庁の常時観測火山に指定されています。
 火山が噴火した場合、大量の泥流や土石流が樽前山麓の渓流に沿って流下することが想定されるため、平成6年から本事業により樽前山南東稜の砂防区域河川に砂防施設を整備に着手し、覚生川(おぼっぷがわ)や錦多峰川(にしたっぷがわ)などにおいて遊砂地、砂防堰堤の整備を行ってきています。
 また、火山泥流監視観測のため、監視カメラや各種センサー機器等の整備とあわせ、リアルタイム監視を可能とするネットワークの構築等により、災害時の初動体制の迅速化を図っています。
 さらに、火山活動時は現地災害対策本部として、平常時は防災啓発活動としての利用を目的とした、樽前山火山対策防災拠点を白老町と連携して整備しています。
 ついては、本県における砂防対策の参考とするため、樽前山直轄火山砂防事業における概況や取組事例、事業実施現地について調査を行いました。

写真:樽前山直轄火山砂防事業の調査の様子
覚生川堰堤にて

4 出席委員等

委員長:井田 泉、副委員長:臂 泰雄
委員:腰塚 誠、委員:星野 寛、委員:狩野浩志、委員:岩上憲司、委員:角倉邦良、委員:後藤克己、委員:原 和隆


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