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観光・世界遺産に関する特別委員会が県外調査を実施しました(平成26年8月4日)

1 調査目的

 下記事項について県外調査を実施し、今後の本県施策の進展に役立てます。

  • 観光振興戦略に関すること
  • 富岡製糸場と絹産業遺産群に関すること
  • 観光施設の周辺環境整備に関すること

2 調査期間

 平成26年8月4日(月曜日)~6日(水曜日)

3 調査内容

(1)石見銀山世界遺産センター(島根県大田市)

 石見銀山遺跡は、平成19年にユネスコの世界文化遺産に登録され、(1)大森銀山の町並み、大森代官所跡や間(ま)歩(ぶ)などの「銀鉱山跡と鉱山町」、(2)石見銀山街道、(3)温泉津(ゆのつ)の町並みや鞆(とも)ヶ浦(うら)などの「港と港町」から構成されています。
 石見銀山は、環境に配慮した開発が行われてきたことや、自然環境と共存した産業遺跡保全のため、パーク&ライド方式の交通規制を取り入れています。また、現地ガイドについては、石見銀山ガイドの会が担っており、平成18年から有償化し、定例的に研修会を開催するなど、ガイドの養成と質の確保・研鑽に努めているところです。
 石見銀山世界遺産センターは、世界遺産「石見銀山とその文化的景観」のエントランスとして、遺産のガイダンス機能を担い、一見しただけでは理解が難しい石見銀山遺跡の歴史や技術などを紹介・展示する施設です。また、埋蔵文化財センター機能としての調査研究や、パーク&ライドの拠点として400台の駐車場を併設しています。
 ついては、本県の世界遺産である「富岡製糸場と絹産業遺産群」の保存・活用、並びに観光振興の参考とするため、石見銀山遺跡を中心とした地域活性化や、観光拠点としての整備、世界遺産登録後の状況等を調査しました。

写真:石見銀山世界遺産センターの調査の様子
石見銀山世界遺産センターを視察

(2)一般社団法人宮島観光協会(広島県廿日市市)

 厳島神社は、日本独自の文化を伝える優れた建築で、島全体が文化的景観を成している点が評価され、平成8年にユネスコの世界文化遺産に登録されました。世界遺産登録区域は、社殿を中心とする厳島神社の他、前面の海および背後の弥山(みせん)原始林です。
 宮島は、日本三景の一つとして知られる景勝地で、人口1,800人余りの島に国内外から年間300万人を超える参拝客・観光客が訪れ、外国人観光客への情報提供強化のため、観光案内所では4カ国語での案内表示を、ホームページでは6カ国語、パンフレットは8カ国語表記と、多言語化に取り組むほか、地元中学生による英語ボランティアガイドも実施するなど、おもてなしの宮島づくりを推進しています。また、平成24年はNHK大河ドラマ「平清盛」の舞台として、平成25年7月から9月には広島県デスティネーションキャンペーンの開催など、観光の町として地域活性化や国際親善に寄与しているところです。
 ついては、世界遺産の保存・活用、並びに観光振興の参考とするため、宮島における観光振興の取組、外国人を含めた観光客の受入や周辺環境整備の状況等を調査しました。

写真:厳島神社の調査の様子
厳島神社を視察

(3)姫路市役所(兵庫県姫路市)

 姫路市では、現在第2次改訂の姫路市観光交流推進計画により「国際観光・コンベンション都市 姫路」を目指し、JR姫路駅内への観光案内所の開設と外国語対応可能なスタッフの配置、市内民間店舗に観光パンフレットを設置する「まちかど観光案内所」の充実を図るほか、国内外からのフィルムコミッションの活用や平成18年に発足した姫路コンベンションビューローの活用などの観光振興策に取り組んでいます。
 姫路城は、日本の木造建築物として最高レベルであり、城郭建築最盛期の天守群を中心とした建造物や石垣、堀などの土木建築物が良好に保存され、日本独自の城郭の構造を最もよく示した城である点が評価され、平成5年、日本初のユネスコの世界文化遺産に登録されました。
 現在姫路城は、平成21年から27年3月まで大天守保存修理中のため観光客が減少し、修理期間中の観光振興事業が大きな課題となっており、修理事業を活かした集客対策や周辺の文化施設との回遊を図った観光推進、環境整備事業を展開しています。
 また、平成26年NHK大河ドラマ「軍師官兵衛」は、姫路出身の戦国武将である黒田官兵衛の生涯を描いたドラマであり、官兵衛ゆかりの地である姫路市に設置されている大河ドラマ館は、その展示テーマとして「官兵衛の原風景~戦国時代の軍師を育てた、姫路の風土とその時代~」を掲げ、ドラマ出演者の衣装や小道具、撮影セットなどを展示するとともに各出演者の紹介を行っています。また、来館者の満足度向上を主眼として体験型・映像展示に力点をおくとともに、官兵衛にまつわる史跡の紹介を行うことにより、地元観光資源の発信を積極的に行っているところです。
 ついては、世界遺産を核とした各種観光振興策や、その保存・活用策について、また、本県初代県令である楫取素彦が登場する平成27年の大河ドラマ「花燃ゆ」の放送に伴う、地元観光資源の全国に向けたPR方法やドラマを核とした観光振興策等の参考とするため、姫路市の取組事例等について調査しました。

写真:姫路市役所の調査の様子
姫路市役所から説明を受ける

写真:姫路城の調査の様子
姫路城にて

4 出席委員等

委員長:岩井 均、副委員長:星名建市
委員:関根圀男、委員:塚越紀一、委員:星野寛、委員:塚原 仁、委員:岸善一郎、委員:大手治之、委員:原 和隆、委員:金子 渡、委員:藥丸 潔


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