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第3回定例記者会見要旨(4月21日)

更新日:2022年4月22日 印刷ページ表示
  • 日時 令和4年4月21日(木曜日)午後3時00分~3時30分
  • 会場 記者会見室
  • 出席者 県:知事、副知事ほか
    記者:記者クラブ所属記者等 17人
  • 記録作成 メディアプロモーション課(報道係)

 令和4年4月21日定例記者会見動画(You Tube)<外部リンク>

 モニター資料(PDFファイル:944KB)

知事冒頭発言

発表項目

1.はじめに
2.新型コロナウイルス対策本部会議結果について
3.3回目のワクチン接種の状況について

質疑応答はこちらをクリック

1.はじめに

 それでは定例記者会見を始めたいと思います。
 昨日は上京して、愛郷ぐんまプロジェクトの期間延長に関連して、斉藤鉄夫国土交通大臣にお会いしてまいりました。
 斉藤大臣には、宿泊料金や旅行代金の割引を受けられる観光需要喚起策、県民割ですね。この県民割に関して、延長に関する財源の追加交付とか、現在停止しているGoToトラベル事業の早期再開等について、要望させていただきました。
 大臣には、大変よくお話を聞いていただきました。
 他県も、実は同様に財源に苦慮しておりまして、今回は岩手県、長野県、石川県、福井県の知事と連名で要望書を提出するという形になりました。群馬県が代表して、斉藤大臣に要望させていただいたということになります。
 引き続きこの問題は、知事会等の場でもしっかりと議論させていただきたいと思っております。
 政府は4月28日までとなっている県民割事業について、皆さんご存知だと思いますが、昨日、利用期限を5月末まで延長する旨を正式に発表しています。混雑が予想される4月29日から5月8日までの大型連休中は適用外とするということも併せて決定されたところです。
 群馬県としては、国からの回答も踏まえて、国と同様にゴールデンウィーク後の5月9日以降の対応について、よく検討させていただこうと考えています。

 それでは本日の会見の主な内容です。スライドをご覧ください。
 本日は、新型コロナ対策本部会議の結果と、3回目のワクチン接種状況についてご報告したいと思います。

2.新型コロナ対策本部会議結果について

 まずは、本日開催した新型コロナ対策本部会議の結果です。
 前回の警戒レベルの判断から2週間が経過いたしました。そのため本日、第83回となる新型コロナウイルス感染症対策本部会議を開催し、23日土曜日以降の警戒レベルを決定いたしました。その結果をご報告したいと思います。
 明後日23日土曜日以降、全県において、県のガイドラインに基づく警戒レベル2を継続することを決めさせていただきました。期間は、来週から始まるゴールデンウィークを考慮し、5月13日の金曜日までの3週間とさせていただきます。
 なお、感染状況の急激な悪化等が見られた場合には、要請内容の変更などは、迅速に対応していきたいと思っています。

 それでは、今回の決定に至った理由をご説明いたします。
 スライドをご覧ください。新規感染者数の推移です。
 直近1週間の新規感染者数は、本日の531人を含めて、3,199人となりました。先週の3,546人からは減少していますが、依然として高止まりの状態が続いているということです。

 続いて客観的な数値です。スライドをご覧ください。
 まず上段の感染状況についてですが、(1)の1日当たりの新規感染者数は460.4人になっています。
 (2)の経路不明の割合は56.1%。これもほとんど先週から変わっていない数字です。
 それから(3)の検査の陽性率は28.8%ということで、ほとんど先週と変わっておりません。
 (4)の今週先週比については、1.0を下回っていることが分かります。
 続いて、下段の医療提供体制をご覧ください。
 (1)の病床使用率は28.8%ということです。
 (2)の重症病床使用率は、2.7%ということになっています。
 病床については、今週から新たに6床を追加いたしました。現時点では、593床での運用を行っています。

 なお、この1週間で新たに5名の方々が亡くなっておられます。謹んで哀悼の意を表するとともに、ご遺族の皆さまに心からのお悔やみを申し上げたいと思います。

 続いて、療養者の状況についてもご報告いたします。スライドをご覧ください。
 昨日時点の療養者数は4,436人ということで、若干ですけれども、減少しております。

 続いて、入院されている方の症状です。スライドをご覧ください。
 入院者の症状ですが、重症の方が1人おります。中等症の割合は減っているということです。

 続いて入院されている方の年代についても、ご報告したいと思います。スライドをご覧ください。
 入院者の数は若干減少していますけれども、これを見ていただけると分かるように、10代以下の子どもの割合が増えていることが分かると思います。特に、5歳未満の小さいお子さまの入院が多くなっているというのが特徴です。
 ワクチンを打てない小さいお子さまのご家族とかその周囲の方々は、お子さまを守るためにも、ワクチン接種を改めてお願い申し上げたいと思います。

 以上のとおり、県内の新規感染者数は、高止まり、横ばいの傾向が続いていると、全体的に言うと、そういう分析をしています。
 一方、より重要な指標となる病床使用率については、少しずつ低下し、今は警戒レベル1の水準となりましたが、なかなか下がってきません。微増、微減を繰り返して30%前後を推移しているということで、これも大きく見ると横ばいだろうというふうに思います。

 昨日開かれた厚労省の専門家組織「アドバイザリーボード」の会合では、皆さんご存知だと思いますが、全国の感染状況については、大都市圏を中心に減少傾向となっていると分析されています。
 他方で、秋田とか新潟を含む、長野県もそうでしょうか、7県では、昨年末からのピークを上回っているということも指摘をしておりまして、これについては警戒を呼びかけています。

 加えて、国立感染症研究所の推計によると、感染力がより強いBA.2系統への置き換わりが、県内で85%まで達していると報告されています。今後の動向に注意が必要だと思います。

 県の感染症危機管理チームの専門家の方々からもご意見を聞きました。病床の使用率や感染状況から警戒レベル2を維持することに賛成という意見が大勢でした。

 以上を総合的に判断し、今回の決定に至ったということです。
 それでは、警戒レベル2における県民の皆さま、事業者の皆さまへの要請内容についてご説明したいと思います。

 スライドをご覧ください。警戒レベル2における要請内容のスライドです。
 警戒レベル2における要請内容については、一言で言うと、これまでと変更はありません。

 来週末からはゴールデンウィークとなります。旅行とか帰省、不特定多数の人が集まる機会も多くなると思います。県民の皆さまには、何度も申し上げていますが、大人数での会食、これは特に感染リスクを高めますので、この辺は慎重にご判断いただきたいと思っています。
 感染力の強いBA.2にも、マスク、手洗い、換気、密を避けるといった基本的対策は有効だと分かっています。人流が増えるゴールデンウィークは、特に1人ひとりが感染対策の意識を強く持っていただきたいと、十分注意しながら行動していただきたいと考えています。

 続いて、学校について申し上げます。
 対応については、変更ありません。県立学校においては通常登校を継続、部活動は感染防止対策を徹底した上で、通常の活動を継続いたします。
 対外試合など他校との交流も可能ですが、宿泊を伴うものについては、引き続き自粛するということにしました。
 期間は、高校総体の開催時期を考慮し、5月17日の火曜日までとさせていただきます。
 市町村立、私立学校に対しては、こうした県立学校の対応も参考にしつつ、適切な対応をお願いしていきたいと思います。

 以上が警戒レベル2における要請内容です。

3.3回目のワクチン接種の状況について

 続いて、3回目のワクチン接種の状況についてご報告いたします。
 まずは接種率です。スライドをご覧ください。
 4月20日時点で、県内の追加接種対象者に対する接種率は66.8%になりました。
 他方で、高齢者を除いた、64歳以下の追加接種対象者に対する接種率は53.0%にとどまっています。

 続けて、世代別の接種率を見ていきたいと思います。スライドをご覧ください。
 注目いただきたいのは、18日発表の国のデータによると、群馬県の20代の接種率が36.2%ということで、これは現時点で全国1位だということです。また30代についても、37.7%で全国3位ということで、他の都道府県に比べて若年層の接種率は、高いということを分かっていただけると思います。

 次のスライドをご覧ください。こちらのスライドは、県内の直近2週間の感染者について、年代別にワクチン接種率を比較したものです。
 先ほど、本県の若年層の接種率が全国的に高いとご説明しましたが、やはり若年層は、接種の進んだ高齢者と比較すると、接種率がまだまだ低いということが、分かっていただけると思います。
 感染者数についても、現在、若年層の割合が高いということで、この世代が感染の中心となっていることが分かります。
 スライドに示しているとおり、青色の折れ線で示した3回目の接種率とオレンジ色の棒グラフ(年代別の感染者数)を見ると、逆相関の関係があることが分かっていただけると思います。
 今後、県内の感染者数を抑え、経済活動を回していくためには、若年層の接種率をいかに高めていくかが重要だと考えております。

 群馬県では、現在、追加接種のインセンティブの募集を行っています。スライドをご覧ください。
 以前の会見でもご説明しましたが、追加接種の加速化を目的に、4月末までに追加接種を受けた64歳以下の県民の皆さまを対象に、抽選で特典を付与する事業を実施しています。
 応募対象となる接種の期限は4月末となっています。ぜひ多くの方に接種いただき、応募していただきたいと思います。
 なお、3月17日から応募を開始しておりますが、4月21日の正午時点で、約11万6千人の方々からの応募がありました。
 これは初回接種時の若年層向けワクチンインセンティブ事業を上回る応募者数になっています。
 接種の期限は4月末ということになっていますが、応募の締め切りは5月末ということになっています。県のLINE公式アカウント、群馬県デジタル窓口からご応募ください。

 続いて、若年層のワクチン接種率向上のための追加対策についてもご説明をしたいと思います。スライドをご覧ください。
 追加接種のインセンティブに加えて、3回目の接種をさらに加速するため、2つの追加対策を行います。
 1つが若年層へのターゲット広報、2つ目が若年層のワクチン接種機会の拡充です。
 まず1つ目の若年層へのターゲット広報について説明したいと思います。
 これまで県では、市町村と連携した広報、ツイッター、tsulunosを活用した情報発信など、こうしたワクチンに関する正しい知識を持ってもらうための様々な取組を実施してまいりました。時には知事である私自身の抗体量検査(の結果)を用いてワクチンの有効性を訴えたこともありました。
 しかしながら若年層の接種率をさらに伸ばすには、さらなる対策が必要です。
 そこでSNSを活用したこの広報によって、従来の広報手法では届いていなかった若年層への接種促進を後押ししたいと思います。具体的には、LINE、Instagram、Twitter等のバナー広告で情報発信を行ってまいります。

 次に2つ目の、大学等の学生へのワクチン接種機会の拡充についてです。
 若年層、特に大学等の学生の3回目接種を後押しするため、大規模接種会場にバスなどで学生を送迎する大学等に対しては、交通費などを助成する支援を行うことを検討しています。
 加えて、県営ワクチン接種センターでは、大学等の学生の人数要件を設けずに、「企業・団体プラン」を今実施しています。県内の大学・専門学校であれば、名簿管理とこれに伴う接種券の確認のみで接種を行うことが可能です。医療従事者等のスタッフの確保は不要です。大学生だけではなく、企業・団体の皆さまにとっても非常に利用しやすい制度となっております。改めて周知に努めていきたいと思いますので、ぜひご検討をお願いしたいと思います。
 なお、県内の大学等における「企業・団体プラン」の利用状況ですが、4月20日時点で12件、今のところ800人以上の方々に活用されております。今後も企業・団体に対する接種の支援を進めて、若年層へのさらなる接種促進に取り組んでいきたいと思います。

 以上が3回目ワクチン接種の状況です。

 来週からは、ゴールデンウィークになります。
 そこで、改めて知事の方から、県民の皆さまにお願いしたいと思います。
 経済活動と感染防止対策の両立を図るためにも、皆さまお出かけの際は、マスクの着用など、基本的な感染対策の徹底を今一度お願いいたします。特に、混雑した場所、時間は避けていただくなど、リスクの高い行動は極力避けていただきたいと思います。
 加えて、何度も申し上げていますが、3回目のワクチンを早期に接種していただくことを重ねてお願いしたいと思います。
 群馬県としては引き続き市町村とも連携し、接種の加速化に全力を注いでまいります。

 私からは以上です。
 何かご質問があればお受けしたいと思います。

質疑応答

愛郷ぐんまプロジェクトの期間延長について

(記者)
 愛郷ぐんまプロジェクトについてお伺いします。
 特に愛郷ぐんまプロジェクトに関する発表はありませんでしたが、一部報道では、期間延長検討へとありました。
 現時点で決まっていることがあれば教えていただきたいです。

(知事)
 いろいろな報道が出ているようですけども、現時点ではまだ正式決定はしていません。
 昨日斉藤国土交通大臣にもお目にかかり、国に対して様々な要望を、5県の知事を代表して行いましたので、国の対応も見極めた上で、県の方針というものを正式に決定していきたいと思っています。

(記者)
 では、期間を延長することは決定していない。

(知事)
 まだ正式決定はしていません。
 とにかく今回、国に対して県民割について色々要望しましたので、国がどんな対応してくるか、どんな方針を出すかということをよく踏まえて、県として、正式に決定をしていきたいと。
 ただ1つ言えることは、愛郷ぐんまプロジェクトは、これまでも非常に効果があったと思いますし、知事としては非常に大事な事業だと考えています。
 そういういろいろなことを考えながら、国がどんな方針を出すかを踏まえて、正式に決定したいと思います。

(記者)
 来週末には(愛郷ぐんまプロジェクトの実施)期限が切れてしまいますけど、いつごろまでに決定されますか。

(知事)
 それは国の方針を受けて、決めたいと思います。
 当然、4月末までで1度(愛郷ぐんまプロジェクトの)期間が終了するので、それまでには正式に発表できるようにしたいと思います。

(記者)
 あと(愛郷ぐんまプロジェクトが)再開してからどれくらいの方が利用されたか、利用実績が分かれば教えていただきたいのですが。

(戦略セールス局長)
 現時点で、宿泊施設の約半数ぐらいのところから報告がありまして、現時点で4月1日から先週の木曜日(4月14日)までですけれども、5万人ちょっとの利用があったという形になっております。

(記者)
 半数からご報告があったということは、あと半分は、まだ利用実績が分からないということで、5万人がその数字というわけではなく、その倍ぐらいになるかもしれないということでしょうか。

(戦略セールス局長)
 そうですね。まだ残りのところから報告が来ておりませんので、そちらを今後集計していくと数字が出てくると思います。

(記者)
 予算の残りの状況はどうなんでしょうか。

(戦略セールス局長)
 現時点で、実際にはどのくらいの方が利用されたかというところがまだ推計の状況です。あわせて、市町村の方で、(愛郷ぐんまプロジェクトと)連携してクーポンを発行しています。その発行状況というのも(影響が)あると思いますので、数字を精査しながら、予算については見極めていきたいと思っております。

尾瀬かたしなエリアのゼロカーボンパーク指定について

(記者)
 環境省が、今日尾瀬かたしなエリアのゼロカーボンパーク指定を発表しました。脱炭素の取り組みとか、エリア全体の脱炭素化を進める取り組み、サステナブルな観光地づくりを進めるということです。
 尾瀬保護財団の理事長でもある知事に、受け止めを伺えればと思うんですが。

(知事)
 まず須田部長の方から。

(環境森林部長)
 今回、尾瀬かたしなエリアがゼロカーボンパークに登録されたということで、片品村の方から申請があって、それが環境省の方で登録されたということと承知しております。
 地元の片品村での、これまでの尾瀬を守る取り組みですとか、今後の適切な利活用についての活動が認められたものだと考えておりまして、今回の登録で今後の脱炭素が一層進むと考えておりますし、それを期待しております。

(記者)
 知事としても環境政策は、かなり強力に進めていると思うんですが、受け止めはいかがでしょうか。

(知事)
 梅澤村長は、非常に先進的にいろいろなことをやっておられるので、今ちょっと須田部長からありましたけれども、今回片品村が登録されたということは、知事としても大変うれしく思っていますし、ここから何かいろいろ連携することがあれば、片品村ともよく協力していきたいと思っています。
 とてもいいことだと思います。

愛郷ぐんまプロジェクトについて

(記者)
 愛郷ぐんまプロジェクトのことでちょっと確認だったんですけれども、基本的には先ほどおっしゃった財源の話が今後どうなるかということだと思うので、自公が補正予算を組むかどうかということを、今日協議されていると思うんですが、そこら辺を見据えて、その動向を見ながら判断されるという理解でよろしいでしょうか。

(知事)
 とりあえず、我々としては、昨日いくつかの要望を斉藤大臣にぶつけていますので、一つは、予算の財源の追加支援。そうじゃなくても、少なくとも今、すでに配布済みのGoToトラベルに対する予算をしっかりと使わせていただくということとか、こういった要望をやっていますので、その回答もよく見て、政府のいろいろな流れも今おっしゃったように見極めた上で、正式に決めたいと思います。

大学等の学生へのワクチン接種機会の拡充について

(記者)
 大学生のワクチン接種の交通費の助成のことなんですけれど、具体的に対象になる交通費は、先ほどバスとおっしゃっていましたけれども、それを教えてください。

(新型コロナワクチン接種推進局長)
 実は、国から例示としてそういうものは示されているんですけれども、まだ、具体的な細かいところについては、追って指示するということですので、それを待って、具体的な事務を進めていきたいと思っております。今はそういう状況です。

(記者)
 それは、例えば、分かっている範囲で、例えば大学からの交通費になるのか、駅からのとか、その辺は今どういう枠組みになっているか・・・

(新型コロナワクチン接種推進局長)
 その辺も、(現時点では、)どういう枠組みになるかということは、よく分かっていないところです。
 ただ、考え方とすると、大学生数十名を(バスなどで)接種センターに連れていっていただいた場合に、それにかかった経費、そういうものが対象というイメージでございます。

新型コロナの後遺症について

(記者)
 会見の内容からはそれてしまいますが、コロナの後遺症の関係で伺いたいなと思います。まだ十分に明らかになってないことも多いかと思うんですけれども、国の研究機関の調査では、半年たっても倦怠感ですとか、味覚(障害)の症状ですとかが続く患者が4人に1人いらっしゃることなどが報告されています。
 県内でも感染者がこれだけ増えていく中で、今後、後遺症に悩まれる患者さんが増えてくることも想定されるかと思うんですけれども、今の知事のお考えで、今後何か検討していきたいことはがあれば、教えていただけますか。

(知事)
 まず、歌代部長の方から、ご説明させていただきます。

(健康福祉部長)
 後遺症につきましては、先ほどおっしゃられたとおり、発症から2カ月以上持続する、他の疾患では説明できないものというのが後遺症と言われております。後遺症にはですね、(具体的には)全身症状であったり、呼吸器症状であったり、精神症状、またその他、味覚・嗅覚障害など、様々な症状がございます。
 現時点では、これらについて明確な治療法が確立してない状況で、各症状を1カ所の医療機関で診るのも非常に難しい状況かなと思っています。
 コロナに感染したことによる後遺症なのか、その他の疾患によるものなのかということも判断する必要がありますので、群馬県といたしましては、現状では、かかりつけ医、又はコロナを診断した医療機関に相談をしていただきたいとお話させていただいております。
 かかりつけ医などが診断した結果、専門医など適切な医療機関に紹介していただくという流れで、今のところ実態調査等は行っていませんが、(国や)他県の状況についても情報収集してまいりたいと思ってます。

(記者)
 知事はいかがでしょうか。

(知事)
 今ちょっとお話がありましたけども、(コロナの後遺症については)まだ分かってないことが結構あるので、今、国の方でも調査をしているので、我々も情報をシェアしながら、今の段階では、歌代部長が言ったような対応をしているんですけども、この症状のことがもう少し明らかになって、より有効な対策が打てるという段階になれば、またいろいろな対応を考えていきたいと思います。今は、分析するのはなかなか難しい、国の方もはっきりわかってない、コロナが主因なのかどうかも分かっていない状況ですが、これはしかし大事な情報なので、我々としてもフォローしていきたいと思います。
 その関連で言うと、やはり今までの群馬県のデータでも明らかになっているように、今日も申し上げましたが、3回目の接種をしていただくことによって重症化を防げる、あるいは、程度はともかくとして、感染のリスクも下がるということが明らかなので、こうした症状(後遺症)の話もあることを考えると、やはり3回目の接種を加速させなくてはいけないかなと、それを県民の皆さんに分かっていただかなくてはいけないかなと感じています。

(記者)
 現状では、実態の把握ですとか、例えば、後遺症外来の公表ですとかは、現時点でお考えにはなってないけれども、今後検討していきたいということですか。

(知事)
 そうですね。状況に応じてですね。

(健康福祉部長)
 医師会等との話し合いもあると思いますが、公表するということでなくて、群馬県としては、今のところは、かかりつけ医などに相談をしていただきたいという方向で、話をさせていただいております。

(記者)
 実態調査については。

(健康福祉部長)
 実態調査については、それぞれの患者さんの状況を追跡調査するというのは非常に難しいかなと思っております。

知事メッセージ

 それでは、最後に県民の皆さまに、改めて知事の方からお願いをさせていただきたいと思います。
 今日も会見でいろいろご説明させていただきましたが、感染状況は落ち着いていますけども、決して、第6波が収束したわけでありません。高止まり・横ばいの状態が続いています。
 それから、昨日の政府の専門家会合の分析結果も紹介させていただきましたが、やはり、いろいろな要素から考えて、ゴールデンウィーク前かもしれないし、ゴールデンウィーク中なのか後なのかもしれませんが、やはり、ここから感染の再拡大が再び起こるということは、かなり可能性として大きいと思っています。第7波はどこかでやってくるということを前提にしてですね、我々は冷静に対応していかなければいけないと思っています。
 前回の会見でも申し上げましたが、群馬県としてはですね、改めて今日も申し上げましたけど、ゴールデンウィーク中は大人数の会合に出る機会もあるし、人流も増えますので、ぜひ県民の皆さまには十分な注意をしていただきたいということと、あわせて県の方としては、何度も申し上げますが、医療提供体制をさらに強化していくと。ようやく病床使用率が30(%)を切っているんですけど、また30(%)になったりと、これもなかなか下がらないということで、先ほど申し上げたとおり、病床も丁寧に積み上げの努力をやっておりまして、できれば5月末までには650(床)まで積み上げていきたいと思っています。
 それから最後にもう一度申し上げますが、先ほど症状が長引いている方々の事例も出てきて、いろいろ国の方でも調査をしているという話がありましたけども、何度も言いますが、群馬県のデータだけから考えてもですね、やはり3回目の接種をしていただくことで、重症化防止効果があるということは明確です。
 それからやはり、抗体価を見ても、(接種によって)感染のリスクが下がることも明確なので、ぜひ県民の皆さんには3回目の接種を積極的にご検討いただきたいと思います。
 それから特に今回、若い方々が3回目の接種をしないという例が、前回2回目のときよりもかなり増えております。先ほど申し上げたとおり、群馬県は20代の接種率が全国1位、30代も全国3位ということで、若年層に限っていうと全国でもトップレベルなんですが、それでもやはりまだ(他の年代に比べて)低いんですね。ですから、ぜひ皆さんにはですね、我々が打ち出した2度目のインセンティブ事業も活用していただきながら、3回目の接種をやっていただきたいと、特に若い方世代の方々に、そのことをお願い申し上げたいと思います。
 何度も申し上げますが、おそらくまた新たな感染拡大が来ると思いますけども、県民の皆さまと協力して、冷静に一つ一つ対応して乗り越えていきたいと。そして何とかやはり、地域経済は回し続けたいと。このことを改めて申し上げ、県民の皆さまのさらなるご協力をお願い申し上げまして、今日の定例会見を終わりたいと思います。皆さん最後までお付き合いいただきまして、ありがとうございました。

以上です。

(以上で終了)
文章中の()内については、メディアプロモーション課において加筆したものです。