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第41回定例記者会見要旨(1月13日)

更新日:2022年1月13日 印刷ページ表示
  • 日時 令和4年1月13日(木曜日)午後15時00分~15時50分
  • 会場 記者会見室
  • 出席者 県:知事、副知事ほか
    記者:記者クラブ所属記者等 18人
  • 記録作成 メディアプロモーション課(報道係)

 令和4年1月13日定例記者会見動画(You Tube)<外部リンク>

 モニター資料(PDFファイル:647KB)

知事冒頭発言

1.はじめに
2.直近の感染状況等について
3.PCR検査の実施状況について
4.直滑降ストリームについて

 質疑応答はこちらをクリック

発表項目

1.はじめに

 それでは定例会見を始めさせていただきます。
 1月11日火曜日に、岸田総理が、「3月以降、一般の方への3回目接種を前倒しする」という新たな方針を表明されました。あわせて、自衛隊が運営する国の大規模接種センターも、再び開設されるという見込みになっています。
 いよいよ国内においても、3回目接種が加速化していくことになると思います。
 こうした中で、群馬県では、明後日15日土曜日に東毛ワクチン接種センター、そして翌日16日日曜日に県央ワクチン接種センターを開設する予定です。これに先立ち、先週の8日土曜日から予約受付を開始しております。予約枠も十分に用意させていただきました。県では、対象の方々に、迅速かつ確実な接種を実施できるよう、市町村、関係団体とも連携し、万全の体制を整えております。
 県民の皆さまにおかれましては、ワクチン接種センターをぜひともご活用の上、ブレークスルー感染を防ぐためにも、積極的に接種していただきますようにお願い申し上げます。
 それでは、会見に入らせていただきます。

2.直近の感染状況等について

 まずは、直近の感染状況についてご報告いたします。
 スライドをご覧ください。新規感染者の推移です。
 本日の新規感染者数は、234人となりました。1日当たりの感染者数が200人を超えたのは、過去最多である8月28日の367件以来、138日ぶりということになります。
 また、直近1週間の新規感染者数は、871人ということで、先週の149人から6倍になっているということが分かっていただけると思います。
 一昨日の臨時記者会見で、群馬県にも、オミクロン株による大きな感染の波が押し寄せてくるのは避けられないと申し上げました。実際に、ここ2日間連続して三桁を超える感染者が確認されています。残念ながら想定どおりの展開となっていると言うことができると思います。
 加えて、先日のスクリーニング検査で、6割以上がオミクロン株でした。ここ数日の急増傾向を見ると、県内においても、オミクロン株への置き換わりが相当程度進んでいると分析しています。第5波以上の、今までに経験したことのない桁外れの速度で、感染が急拡大していると捉えています。

 続いて、警戒レベル移行の判断基準である客観的な数値についても述べたいと思います。
 次のスライドをご覧ください。客観的な数値に関するスライドです。
 まず上段の感染状況を見ていただきたいと思います。
 (1)の1日当たりの新規感染者数は99.1人ということで、基準を大きく上回る状況が続いています。
 (2)の感染経路不明の割合は40.9%ということで、基準の50%に近づきつつあります。
 (3)の検査の陽性率ですけれども、前回の3.2%から大きく上がって10.1%となりました。基準の7%を超えたということになります。
 (4)の今週先週比については、1.0以上が10日間継続というのが基準になっているんですけれども、現在、1.0以上が13日間続いているということで、基準を上回っています。

 続けて、下段の医療提供体制についても申し上げます。
 (1)の病床使用率ですけども、20.7%ということで、これはまだ警戒レベル1を維持しています。
 (2)の重症病床使用率は、0%ということで、これも警戒レベル1の水準にとどまっています。
 なお、病床使用率は、1月10日時点の16.9%から3日間で3.8ポイント上昇していることが分かります。
 また、昨日今日と医療機関及び福祉施設でのクラスターが確認されましたので、今後、医療への負荷が急激に高まる懸念があります。

 続いて、感染者の推定感染経路についてもご報告したいと思います。
 スライドをご覧ください。
 昨日までの直近1週間の新規感染者694人のうち、感染経路不明は41%ということで、最も高くなっています。つまり、経路不明の割合が増えているということで、これは今後も感染が拡大するという流れにあることを示しています。
 また、学校でのクラスターが多発しているということにも非常に警戒を強めています。県外旅行や帰省、親戚や友人の方々との飲み会、初詣など、人混みへの外出や、部活の試合といった、外に出かけた後で感染が判明をしているという状況だと思います。そこから家庭内にウイルスが持ち込まれて、感染が拡大しているという流れだと、私たちは分析しています。

 続いて、保健所ごとの感染状況についても、ご報告いたしたいと思います。
 スライドをご覧ください。
 この色を見ていただければ分かるように、ほとんどの地域は赤く塗られています。
 オミクロン株の影響で、この1週間で群馬県の様相が一変したということを分かっていただけると思います。

 続いて、感染者のワクチン接種状況についても、ご報告したいと思います。スライドをご覧ください。
 新規感染者のうち、2回接種済みの方が61%に達しました。いわゆるブレークスルー感染が増えている証拠です。
 一方で、ワクチン接種の有効性としては、重症化を防ぐ大きな効果があるということは、依然としてはっきり言えると思います。
 もちろん、感染自体を防ぐ効果も一定程度あります。未接種の方は、接種済みの方と比べて、3倍以上感染しやすいという国のデータもあります。健康上の理由等でワクチンが接種できない方以外は、ぜひ接種していただきますように、重ねて知事の方からお願い申し上げたいと思います。
 続いて、療養者の状況についてもご説明いたします。
 スライドをご覧ください。
 現在の療養者727人について、入院されている方は116人で16%。それから、宿泊療養は373人ということで51%。自宅療養が124人ということで17%となっています。
 宿泊療養施設の利用が急速に高まっているという流れを見ていただけると思いますが、1,727室のうち、1月10日時点では254室利用されていました。これが、昨日時点では373室ということで、2日間で119室増えているということになります。
 入院されている方の症状については、軽症の方が92%、中等症の方が9人で8%、重症の方が0人ということになっています。
 以上が、直近の感染状況です。

 県内の感染者数は急増しておりますが、現時点で、ただちに医療が逼迫するような状況にはまだ陥っておりません。
 しかしながら、このまま感染が増え続ければ、今日のペースを見ても分かっていただけるとおり、確実に医療の負荷が高まっていくことは目に見えています。
 今後の状況によっては、臨時会見でも申し上げましたが、警戒レベルのさらなる引上げとか、営業時間の短縮要請、こういった強い経済措置を取らざるを得なくなる場合もあることを県民の皆さまにご理解いただきたいと思います。
 県民の皆さまにおかれましては、こうした事態を避けるためにも、警戒レベル2の要請内容に基づいて、感染防止対策の徹底に、改めてご協力をお願いしたいと思います。

3.PCR検査の実施状況について

 続いて、一昨日記者さんから質問があった、PCR検査等の実施状況について、ご説明したいと思います。
 スライドをご覧ください。新型コロナ検査促進事業の実績です。
 この表は、検査を実施している店舗から正式に報告のあった件数をまとめたものです。
 事業を開始した先月の27日から今月の8日の13日間で、1,377件の検査が実施され、そのうち12件の陽性が確認されました。
 このうち、今月の5日から無料検査の対象者を拡大したところ、8日までの4日間で1,106件の検査が実施され、11件の感染が確認されました。
この結果からも、無料検査の需要の高さがうかがえると思います。この無料検査で感染が疑われる無症状の方が早期に検出されて、その後の感染拡大防止に少しでも繋がったと私たちは考えています。
 現在、県内70カ所で実施している無料検査は、今月中に200カ所まで増やす予定にしています。その後250カ所を目標に、順次拡大してまいりたいと思います。
 なお、この制度の対象は、一昨日の臨時会見で申し上げましたが、群馬県在住で感染に不安を感じている無症状の方だけです。少しでも症状のある方は、必ず事前に電話で相談の上、医療機関を受診していただくようにお願いしたいと思います。
 また、保健所から濃厚接触者と言われた方、あるいは、会社などの事業継続、福利厚生のために検査を希望する方は、この無料検査は利用できません。この点は、ご注意をお願いしたいと思います。

4.直滑降ストリームについて

 それでは、来週の直滑降ストリームについて、お知らせしたいと思います。
 直滑降ストリームに、コシノジュンコさんがやってきます。
 昨年5月に、フランスで最も権威のある国家勲章「レジオン・ドヌール勲章 シュバリエ」を受賞された世界的なデザイナーのコシノジュンコさんが、生出演していただくことになりました。
 コシノさんは、たぶんご存知ないと思いますが、私がニューヨークに行った時にファッションショーを見に行ったことがあって、その時にお目にかかっていますが、特に、群馬県はこれからアートとデザインに力を入れていきますので、こういったことについて意見交換をしたいと思います。
とにかく非常にパワフルな方なので、対談を通じて、この困難な時代を乗り切るためのヒントとか勇気を、ぜひいただきたいと思いますので、ぜひ大勢の皆さんに、この対談を見ていただきたいと思います。
 その直滑降ストリームについて、もう一つ宣伝したいと思います。
 新コーナーです。
 スライドをご覧ください。
 番組の後半は「となりの始動人」という新コーナーを放送したいと思います。これは初めてのコーナーですが、新・総合計画に基づいて、群馬県が今、育成しようとしているのは、皆さまご存知のとおり、誰も目指さない領域で勇気を持って動き出す始動人です。
 誰にでも心の中に始動人の欠片があると、ずっと申し上げてまいりました。
 様々な分野で頑張っている若者を紹介することで、始動人の存在というものを、皆さまに感じていただきたいと思っています。
 記念すべき初回のゲストは、小型ロケット「イプシロン」の打ち上げに携わった群馬工業高等専門学校の学生です。
 すでに収録していますが、放送は1月18日火曜日15時から1時間15分程度、群馬県動画放送スタジオのtsulunosから配信させていただきます。
 前半のコシノジュンコさんはライブ、後半の「となりの始動人」は収録ということになりますが、ぜひ大勢の皆さんにご覧いただきたいと思います。
 直滑降ストリームですけれども、新型コロナウイルスの感染が広がっておりますので、密や混乱を避けるためにも、スタジオに来るということではなくて、ご自宅などからYouTubeでご覧いただければと思います。
 直滑降ストリームもいろいろなゲストの方に声をかけています。あまりにもコロナ対応等々で多忙なので、やや自転車操業気味になっておりますが、今年は、こういった新しいコーナーをしっかり立てて、前広にゲストを確保していきたいと思っています。
 ちなみに、安倍元総理、菅前総理はじめ、現職の大臣にも出演していただくようにお願いをしておりますし、コシノジュンコさんのように様々な分野で活躍している方々も、できるだけ来ていただきたいんですけれども、今の状況だとオンラインになってしまうかもしれませんが、今まで以上に直滑降ストリームもダイナミックに展開してまいりますので、ぜひ皆さまには、楽しみにしていただければと思います。
 私からは以上です。何かご質問があればお受けしたいと思います。

質疑応答

警戒レベルの引上げについて

(記者)
 新型コロナの関係で、何点か伺いたいんですけれども、ここ2日間、100人を超える新規感染者が出ています。先ほど知事もおっしゃったように、かなりハイペースで増加していると思います。先日、警戒レベルを上げたばかりではありますが、さらなる引上げを前倒しで検討するお考えはありますでしょうか。

(知事)
 それは、一昨日の臨時会見でも申し上げましたが、このペースで増えていくことになると、先般、警戒レベルを2に上げたばかりですけれども、かなり早い段階で「3」まで上げざるを得なくなる状況もあると申し上げました。
 今日も200人を超えていますので、なかなか下がる要素が見当たらないんですよね。
 ですから、このままのペース、あるいは、これ以上のペースで増えていく可能性もありますので、そういう事態に陥ったときには、全体の状況を総合的に判断しますが、警戒レベルを上げることは、躊躇しないでやらざるを得ないかなと思います。
 ただ、明日、明後日の数字もよく見極めながら考えていきたいと思います。

病床使用率について

(記者)
 新規感染者数がかなり多いにもかかわらず、病床使用率は警戒レベル1の水準にとどまっていると思うんですけれども、先ほど知事がおっしゃったように、宿泊療養者がかなり増えているということで、軽症とか無症状の方が多いから、病床使用率がそこまで圧迫されずに済んでいるということでしょうか。

(知事)
 そこは武藤健康福祉部長の方から答えてもらいたいと思います。

(健康福祉部長)
 どういった方に入院していただくか、あるいはどういった方にホテルに入っていただくかにつきましては、過日の記者会見の際に、表みたいなもので説明させていただきました。あの表に基づいて、いろいろ対応させていただいておりますが、やはり宿泊療養に該当される方、あるいは自宅療養に該当される方が圧倒的に多いというのが現状であります。

(記者)
 そうすると、軽症の方と無症状の方・・・

(健康福祉部長)
 そうです。軽症の方や無症状の方が多いということですね。

(記者)
 そうすると、それが、病床使用率がそこまで上がっていない原因になっているとお考えですか。

(健康福祉部長)
 そういうことですね。
 ただ、やはり全体の数が多くなってきますと、新規感染者のうちの一定程度の方は、もちろん入院されていまして、そういった中で全体のボリュームが大きくなってくれば、当然入院される方も多くなってきますので、病床の方は圧迫されたようなかたちになってきます。
 心配しておりますのは、高齢者施設ですとか、そういったところでクラスターが起きたときには、非常にハイリスクの方でございますので、皆さん入院対応になってきますから、かなり病床が圧迫されてくるということで、そこのところは十分注意していかなければなりません。
 端緒が見られれば、速やかにC-MAT等を導入させていただいて、封じ込めに万全を期したいと思っております。

(知事)
 今、記者さんがおっしゃったように、感染者が急激に増えている割には、今のところ病床使用率が一気に上がっていませんが、このペースはさらに上がるかもしれないので、全く予断を許さない状況だと思っています。
 それから、前の会見でも申し上げましたが、今のところ、ここ何日かで相当感染者が増えていますけれども、重症化する人がいないと、つまり重症の方は0人なんですね。
 でも、過去の例を見ていると、こういう感染の波が始まってから重症の方が出始めるには、2週間ぐらいかかるので、ここも油断できないと思っています。前も申し上げたとおり、オミクロン株の感染が群馬県でも主流になっていると、今の段階で思うのですが、2週間ぐらいたって感染者数が増えてくると、重症化する人が出てくると思うんですね。
 だから、どういう方々が重症化するかというリスクは、しっかり専門家の皆さんのご意見も伺いながらつかんで、それをどなたに入院していただくかというところに生かしていくことがとても大事だと思います。
 ただ、県民の皆さまにも何度も申し上げているとおり、これだけの感染者が出ながら、まだ現時点で重症者はいません。中等症も10人以下です。
 ですから、そこは冷静に受けとめていただく必要があるのかなと思っています。

学校でのクラスター発生の要因について

(記者)
 昨日辺りですか、学校でのクラスター事案がちょくちょく高校で、前橋市管内ですと小学校であったということですが、3,4件ですかね、あったと思いますが、それに対しての受けとめや、あるいは現時点で分かっているのであれば原因ですとか、あと今後、取っていくであろう対策についてお伺いできればと思います。

(知事)
 武藤健康福祉部長から、どうぞ。

(健康福祉部長)
 本当に最近ですね、学校で、高崎市さんの方からも発表もありましたし、前橋市さんの方からも発表がございました。
 やはり元々は、例えば年末年始の人の動きの中での家庭からの感染というものももちろんございますし、あと、やはり学校生活の中では、感染の可能性のある場面がたくさんございますので、そういったものがあるのかなと思っております。
 そういったことで、教育委員会の方ではですね、いろいろ部活動なんかについては、ある程度抑制されるようなことも(対策を)取っておられますし、そういったことをやっていただきたいと思っております。
 本当にオミクロン株は、非常に感染力が高いものでございますので、いわゆる日常的な感染対策がまずは第一でございますので、本当に目の前の方が感染しているかもしれないということで、よく感染対策を取っていただきたいなと思っております。

学校活動の制約について

(記者)
 関連してですが、部長でも知事でも結構なんですが、現状では、例えば今は確か部活動は通常どおりの活動ですが、県外との対外(試合)とか、行くのはちょっと自粛しましょうねと(いうことで)、授業は普通だと思うんですけれども、さらに一歩踏み込んで、例えば制限をかけるとか、そういう今後の可能性、感染状況によってはそういう制限をかけるというお考えはありますでしょうか。

(健康福祉部長)
 それは、状況の中でですね、当然そういったことを考えていかなければなりません。
 子どもさんたちの健康を本当に守らなければなりませんから。そういった観点から、しっかり取るべき対策については、早め早めに取っていく必要があると思っておりますし、そういった検討なんかもさせていただいております。

(宇留賀副知事)
 ちょっと補足させていただくと、10代の子たちが多いわけですけれども、ワクチン接種は結構進んでいるということがあって、数字的に8割ぐらいの方に10代でも(摂取)していただいているということが実態としてあります。
 一方で、このぐらい群馬県でも、学校の関係で感染が広がるというのは、やはりオミクロン株の感染力がそのぐらい強いというところだと思いまして、これはもう日本というよりは、世界的な情勢を見ていると、やはり10代の子たちは学校での感染が多いというところで、1回オンラインからリアルに戻ってきた海外の学校も、またオンラインに戻るような動きもあるので、群馬県として次の段階では、もう少しオンラインを併用しなければならないということもあるかもしれませんし、あと、これから2月、3月と受験シーズンになってくるので、特に中学3年生、高校3年生の受験機会をしっかり守っていくために、どうすればいいかという、学年単位での対応みたいなことも必要になってくるかもしれないので、そういったところはまた、市町村ですとか、県立高校、それぞれと相談しながら進めていく、そんなところの準備を今考えているところです。

新規感染者数に占めるオミクロン株の割合について

(記者)
 先ほどオミクロン株の感染者数に占める割合が6割ということがあったと思うんですけれども、最新のものでもだいたい6割ということですかね。

(健康福祉部長)
 オミクロン株の関係ですね、一昨日に263件検査をして、52件オミクロン株疑いがありますよという話をさせていただいて、このうち4件の方は、オミクロン株で確定しておりまして、48件をゲノム解析させていただいていて、一昨日の段階からですね、新しい情報はまだ入ってきておりません。
 また、情報が入りましたら、皆さま方にお知らせしていきたいと思っております。

3回目接種を進めるに当たっての課題について

(記者)
 オミクロン株がかなり増えている中で、今週末から大規模接種センター(県営ワクチン接種センター)も始まると。
 要は、3回目接種をどうやって進めていくかということですけれども、このブースター接種の課題として、どういうものがあるかということを、県として今どういうふうに認識されているかをちょっと聞かせていただきたいなと思います。

(知事)
 それはまず、今までも申し上げているとおり、3回目接種を前倒しするための条件、高齢者、医療関係者に限られていたものを、岸田総理がこれから一般にも広げていく考えを表明されたので、これ正しいと思うんですね。やっぱり、前広にやっていくことが大事だというふうに思うんです。
昨日、全国知事会に最後ちょっと飛び込んで、群馬県としての意見を言わせていただいたのですが、その前に発言されたほとんどの知事が言っていたのはね、二つあってですね、一つは、とにかくワクチン供給をしっかりお願いしたいと。3回目のワクチンを打つために、やっぱり供給してかなきゃいけないので、それを早めに国の方からきちっと知らせて欲しいということと、もう一つは、これ山口県の知事だったでしょうか、他にもあったんですけれども、クアランティン、隔離の期間というものを縮めてもらいたいと。2週間ということだと、アメリカで起こっているように、なかなか経済活動にも支障が生じるので、ここも考えて欲しいという、二つのことがあったんですね。
 私はワクチンのことを申し上げたのですが、何度も言っているように、群馬県は政府と連携していくという基本姿勢があります。いろんな未曾有の状況の中で、これまでもいろいろここでも聞かれましたが、政府は全力を尽くしていただいていると思っていますが、それはそれとしてですね、やっぱ県だけでできないこともあるわけですよ。それは、3回目のワクチンの確保だと思うんですね。これは岸田総理も本当に一生懸命やっていただいているのですが、決して批判するつもりはないのですが、いまだに3回目の接種について、(2回目の摂取から)8カ月原則とか言っている国、特に先進国でオミクロン株の脅威にさらされている国でないですよね。みんなこれを何カ月か前倒しているわけじゃないですか、韓国3カ月、それからイスラエルも3カ月。そういう中で、やっぱり前倒しがなかなか、いろんな理由があるのかもしれませんけど日本ができないと。これはですね、政府にお願いするしかないので、昨日もちょっと言ったんですけれども、どの知事も同じ気持ちだと思うのですが、やはり県民の命と暮らしと健康を守らなければならない知事としては、やっぱりワクチンの確保がどうなっているのかということを、もっとちゃんと教えてもらいたいんですよ。例えば、ワクチン確保のめどがなかなか難しいのであれば、ちゃんと県民に説明しなきゃいけないわけですよね。
 群馬県はですね、何度も言っているように、県民の皆さまのご理解もいただいてですね、ワクチン接種センターを全国で一番早く、東京とか大阪と同じ日程で立ち上げたわけですよ。
 それから、何度も官邸も含めて、総理にもしっかりとお話ししましたし、ワクチン担当大臣と話し合いながら、やはり政府としてモデルナを積極的に使って欲しいという要望も受けてですね、努力してモデルナを全国で一番使ってきたわけですよね。そのモデルナの流れも見ながら、使用を抑えながらやってきたんですけれども、3日分在庫が残ったと。これ、群馬県が努力した結果だと思っているんですが、それをぜひ前倒しで使わせていただきたいと申し上げたのですが、国にもいろんな事情があるんだと思いますが、昨年の12月から必ずこうなると申し上げたにもかかわらず、そこを早く舵を切っていただけなかったのは、ちょっと残念に思います。
 ただ、今岸田総理が(ワクチン接種の前倒しを)こうやって表明していただいたのはありがたいし、評価したいと思うんですけれど、やっぱりもっと踏み込んだ3回目接種の前倒しをやってもらいたいと思います。
 もう1回言いますけれど、イスラエル、韓国、ここら辺の状況を見ていただいて、ぜひワクチンは、これは総理、政府にお願いするしかないので、しっかり確保して前倒しをやっていただきたいと。これは、群馬県民を守らなければいけないという知事の立場だし、もう1回言いますが、ワクチン確保がどうなっているかということについても、もっといろんな情報をいただきたいと。それによって、県民に対して説明ができると思うので、この点は、ぜひですね、重ねて、総理、政府にお願いしていきたいと思います。
 もっとあるんですけれど、あんまり言うといろいろ物議を醸すので、このぐらいにしておきますが、岸田総理のご努力には感謝していますし、政府が方針を転換したということについては大変評価をさせていただきます。

(宇留賀副知事)
 知事とはちょっと違う課題なんですけれども、まず最大はワクチン供給だと思うんですけれども、あとはブースター接種をすぐやってくれと。8カ月より、6カ月、5カ月(と前倒し)でやってくれって言った場合に、基本的に市町村の方で打つという体制になっていますが、接種券を配らなければいけないし、あとは打ち手ですとか会場、こういったものの調達というところもあるので、群馬県の場合は、まず前倒しという話が来た場合には、基本的にそこは県の方で前面に立ちながらやっていくという方針でGメッセ(県央ワクチン接種センター)も立ち上げています。
 そこのところが、全国でも最大規模の接種センターを作っている群馬県の強みで、他の都道府県からすると、そういったところをなかなか早めたいけれども、ワクチン供給のスケジュールが見えないので、人員のやりくりとか、接種券を配りきれないというような課題が出てくるので、そこについて上手く市町村と相談しながら、ワクチン供給のめどが立ち次第、接種券の配送スケジュールを変えていただいたりとか、そんな形ができると思いますし、あとこれから課題になってくるモデルナとファイザーの配分比率みたいなところも非常にあって、今、やはり市町村の現場からはファイザーの方が、特に診療所でやるところは向いているという話が言われています。大規模接種会場はモデルナの方が向いてるというところもあるんですけれども、そこが少し、比率が極端にモデルナが多いとか、ファイザーが多いとか、そういう形になると、そこの体制も変えていかなければならないので、知事から話があったように、ワクチン供給の見通し、ファイザー、モデルナがどのくらいなのかとか、そういう話を早め早めに示していただかないと、なかなか現場として対応が取れなくなってくる、そんなことがあるかなと思います。

(記者)
 今、副知事がおっしゃった配分の問題は結構大きいなと思っていて、要はモデルナは2回接種した時の副反応が強かったみたいな声が結構ある中で、避ける傾向が、もしかしたら3回目にあるかもしれないと。これって、なかなか群馬だけでどうこうというのは難しいかもしれないんですけれど、うまく大規模センターと市町村接種を両方進めていくために、毛嫌いするようなことがないようにするためには、どういうものが必要になってくるか、そこの考えをちょっとお聞かせください。

(知事)
 大久保新型コロナワクチン接種推進局長から、まずお願いします。

(新型コロナワクチン接種推進局長)
 今ファイザーとモデルナの配分のお話をいただきました。
 現状でですね、群馬県に届いているのは、だいたい55%がファイザー、45%がモデルナという状況です。ただ、今後のワクチンの供給、まだ示されていませんけれども、モデルナの方がですね、さらにこの割合が強まっていくということも想定をされます。
 その中で、やはり今、交互接種が認められている状況の中で、いろいろ厚労省の分科会なりからですね、それぞれファイザー、モデルナのワクチンの特性というか、効果というのが出ております。
 また交互接種したときに、抗体値の増え方がどうなんだと、日にちの経過とともにですね、効き目がどのぐらい持続するのかという、そういうデータもありますので、そういうデータを分かりやすくですね、丁寧に県民の方々に発表して、それを参考に接種していただくと。
 できる限りですね、やっぱり早く打っていただきたいという中で、県営センターをオープンしたというところは、接種待ちの人をできるだけ作りたくないという中で作っておりますので、なおかつワクチンについては、そういった情報をしっかりと、正しい情報を得ていただいて判断いただくということでやっていきたいと考えております。

(知事)
 記者さんの質問の中で、宇留賀副知事から、とてもいい指摘をしていただいて、私は、とにかくワクチン接種をもっとね、8カ月原則とかじゃなくて、前倒しすべきだと思います。国民を守るために。ただ、それをやるっていう時になったら、宇留賀副知事が言ったように、市町村の体制もあるので、やっぱり市町村の立場とか状況も考えながらやっていかなきゃいけないっていうのは、まさに宇留賀副知事の言うとおりだと思うんですね。
 今、大久保新型コロナワクチン接種推進局長からもありましたけれども、モデルナとファイザーのバランスは、すごい大事だと思うんですけれど、これは大久保新型コロナワクチン接種推進局長が言ったように、いかに正確な情報を国民、県民に届けるかということなので、昨年、内閣発足早々に後藤(厚労)大臣にお目にかかったときも、3回目接種については、国の方もですね、しっかりとした情報提供をやって欲しいと。県としても、3回目の接種の効果とか、あるいはいろんな副反応についても、できる限りの情報を提供したいけれど、これはもう県だけじゃなくて、国の方からもしっかりこれはやってくださいって言っていますので、そこはですね、引き続き政府の方からも、正しい情報を出していただくように、働きかけていきたいと思いますし、大久保局長が言ったように、群馬県としてもですね、政府の方針を見極めながら、宇留賀副知事にもいろんなところから情報も集めてもらってますし、私も毎日のように欧米の状況も確認したり、論文を読んだりしてますので、そういうことで、大久保局長のところで最も分かりやすい、群馬県の情報を取りまとめて、それをしっかりまず県民の皆さまに伝えていくことが大事だと思います。
 いずれにせよ、ファイザーだけでは全然足りませんから、バランスをうまくとっていくしかないんだろうなと思います。

モデルナ製ワクチンの在庫の活用について

(記者)
 在庫の活用の件で、愛知県は、在庫を活用して医療従事者の家族にも前倒し接種をしていくと発表されていますけれども、群馬もずっと前倒し、在庫の活用をおっしゃっていた中で、現状、この辺はどうなっているのかを教えてください。

(知事)
 それをちょっとですね、実は確認させてもらおうと思っているんですけれども、昨日、(全国知事会の中で)大村(愛知県)知事がね、在庫を活用して6カ月って言ったんですけれど、群馬県は昨年の12月から言い続けているわけですよ。
 それで、政府の方からそれについて明確な方針って出てますか。

(新型コロナワクチン接種推進局長)
 他の県からですね、少し前倒しというニュースが流れております。今、知事が申しましたように、県とすればですね、早い段階から、厚労省を中心として、前倒しの協議をさせていただいているところです。
 まだ、国の方からですね、そのことに対して正確な承認のお話はいただいていませんし、私どもの方も、他県のそういった動きについては、1回、国の方にも確認をしてるんですけれども、それについて国の方針としては、そういう形では認めておりませんというお話はいただいたところでございます。

(知事)
 各都道府県知事にもいろんな考え方があって、各県事情も違うんだと思いますが、とにかく昨日、大村(愛知県)知事が前倒しするというふうに結構断言されてたので、これはちょっとどういう状況になってるかということは、うちも確認したいし、もう1回言いますが、群馬県は昨年の12月から、必ずこうなるので、在庫のあるところは前倒しでやらせてくれって言って、ずっと言い続けてきましたから、それについて政府の方から了解はいただいてないんですよ。
 だから、その中で在庫を使って前倒しするって発言が出てきたので、そこはですね、ちょっと状況を確認したいと思います。前倒しできるんだったら、それは我々も在庫を使って、前倒しさせていただきたいと、もう12月から言っているとおりです。

ガイドラインの見直しについて

(記者)
 県独自のガイドラインはもともと、デルタ株の状況を基に作られたものだと思うんですが、その後オミクロン株の急拡大が進んでいる中で、改めてガイドラインの内容とか要請内容などを見直されるようなお考えがあればお聞かせください。

(知事)
 吉田危機管理監から。

(危機管理監)
 ガイドラインについてはご指摘のとおり、開始した時はデルタ株が中心ということでやっておりました。
 その時もですね、国の方の基本的対処方針、これに基づいてこれと整合性を取りながら作っています。今後、国の方でも基本的対処方針をですね、たぶんオミクロン株に対応して見直しが入ってくると思いますので、それに合わせて、県としても見直しが必要であればやっていきたいと思っています。

(知事)
 この間の見直しも国の方針を受けて、かなり国の方針に合わせてきちっと改定したので、現時点で明日から変えるということはないんですけど、オミクロンで新しい状況が出てきたので、国の方でももしかしたら、そういう見直しの動きが出てくると思いますから、それを踏まえてもう一度検討するということだと思います。

宿泊療養対象者の増加について

(記者)
 国の基本的な方針が出た時点で改めて検討するということですね。
 宿泊療養に関してなんですけれど、先ほどのグラフだと5割ぐらいが宿泊療養で、軽症の方も多いということですけど、これだけ急に増えていると、今後もかなり割合が増えるかなと思うんですが、今8つある宿泊療養施設をさらに増やして受け入れを広げていくのか、それとも運用でカバーされていくのか、その辺りのお考えをお聞かせください。

(知事)
 武藤健康福祉部長から説明させていただきます。

(健康福祉部長)
 それは両面作戦で、さらに増やす努力はさせていただきますし、自宅療養もそれなりの数が出るということは夏以降から想定して、県の医師会、病院協会等々と連携しながら、自宅へ医療をどうやって届けるのか、状況把握をどうするかということもやってまいりましたので、その辺を手厚くしていくとか、両面体制で、自宅療養が増えることは想定されますけども、ホテルの方もできる限り増やしていきたいですし、それに追いつかなければ、自宅で安心して療養できるような体制を整えていくと、そのように考えております。

(記者)
 両方増やす努力をしながらも、(宿泊療養施設が)埋まってきた場合は、自宅療養を増やしていく可能性もあるということですね。
 自宅療養の方が増えた場合のフォローの体制というのも大事になってくると思うんですが、その辺りいかがでしょうか。

(健康福祉部長)
 健康観察センターというのを保健所とは別に作りまして、そこで、それぞれの方に対して1日複数回連絡をとらせていただいて、健康状態はいつも確認いたします。症状にもよりますけれども、軽い症状であればそのまま(様子を)見ていただきますし、症状が強くなってくれば、オンライン診療をしていただくとか、ドクターに往診していただくとか、あるいは場合によってはですね、酸素ステーションみたいなところで様子を見ていただくとか、その辺は状況によって臨機応変に対応できるような体制を組んでおります。

(記者)
 オミクロン株、発症まで期間が短かったり、症状も少し短い可能性もあるという話もありますが、今、宿泊療養の方はだいたい平均でどれくらい入所してるのでしょうか。
(健康福祉部長)
 基本10日間というのがあるんですが、あとは現実的にですね、要するに、見つかるまでに少し時間がかかっていると早く出ることがありますので、正確なところを調べてお伝えさせていただければと思います。(ここ1カ月平均で7.5日)

インターネット上の誹謗中傷等の被害者支援等に関する条例について

(記者)
 知事が呼びかけてお作りになったインターネット条例についてですが、施行から1年少し経ちました。加害者を生まないようなリテラシーの向上とか、いろんな先進的な取り組みも条例に含まれていましたけれども、1年経ってみてですね、成果でありますとか、見えてきた課題、こうしたものについて知事のお考えをお聞かせください。

(知事)
 ネット上の中傷の被害者に対する条例で立ち上げたシステムであるので、これの今の実態については後で確認させていただければと思うんですけども、少なくとも、あの条例を全国で初めて制定して、それを発信しましたし、私自身もですね、これは個人の問題だったんですけども、ネット上の中傷に対して裁判を起こして、相手の名前は特定しませんでしたけども、その経緯も説明したので、少なくともこの条例を作ったことで、県民の間にネットリテラシーというか、被害者だけじゃなくて加害者にも、実はいろんな影響があるんだということは伝わっていると思うんですけど、もうちょっと具体的な数字とか、どのぐらい件数、相談があったとかはちょっと確認させてください。
 相談窓口とかも作ってるから、そこにどのくらいの相談が来て、どんな展開になっているのか、正確に確かめてお知らせさせていただければと思います。

(記者)
 今お話がありましたように、ご自身で裁判を起こした話で、知事自身が取り組んだ発信者情報の開示ですね、これ相当長期間かかってですね、あの時の発表で1年ちょっとかかったということでした。ここの解決に至るまでの時間が長いという指摘があったわけですけれども、今もまだこれは解消されておらず、この点についてどのようにお考えでしょうか。

(知事)
 ご存知のとおり、国の方でもいろいろ法律改正をして、今までよりはやりやすくなっていますが、時間は確かにやってみたらかかりすぎるので、ここら辺は引き続き、政府内とか与党の中でもよく議論していただいて、さらに改善していただきたいと思います。
 改めてですね、もともと相手方を特定したりとか、損害賠償を起こすみたいなことが目的じゃなかったんですけども、やっぱり改めてやってみて、このネット上の誹謗中傷というのは、私は公人だから、こういうことは起こっても仕方がないと思っていますが、やっぱり一般の人たちがどのくらい傷ついてるかとか、それに対して対抗手段を取ろうと思ってもどれだけ大変かということを実感しましたので、この問題は、改善はしているんですけど、引き続きよく、政府・与党に議論していただいてですね、よりこういう犯罪を防げるような仕組みに、さらに変えていっていただきたいと思います。

(記者)
 政府の動きになかなか進捗が見られない中でですね、この条例を改正して何らかの罰則規定、あるいはもう少し強めの対応が取れるようなことについてご検討する余地はありますか。

(知事)
 政府の動きもいろいろ見ていきたいと思いますが、とりあえず今、きちっと条例を作って仕組みが動いてるので、それでできる限りの対応をしながら、さらに改善すべき点があれば改善していきたいと思います。
 いずれにせよ、知事として、国会議員時代の人脈、政府への人脈とか、特に与党の人脈もあるので、いろんな方々にこの議論をですね、与党内でも盛り上げていただくように、これからいろんな機会を通じて、群馬県の動きも踏まえながらですね、働きかけていきたいと思います。

知事メッセージ

 県民の皆さまに、知事から改めてお願いを申し上げたいと思います。
 残念ながら、私が昨年の12月から記者会見で想定していたシナリオになりつつあります。全国的なオミクロン株の急拡大というものが顕著になってまいりました。
 群馬県でもですね、今日残念ながら、1日当たりの新規感染者が230人を超えるというような状況で、残念ながらこの病床使用率もかなり急激に上がってきてるということです。
 今日明日、病床が逼迫するような状況にはありませんけども、このままのペースでいくと、かなり短期間にですね、医療提供体制にも負担がかかってくるということになります。こういうペースで増え続けるようなことであると、本当に残念ではあるんですけども、やはり警戒レベルをさらに上げなければならない事態も考えられますし、そうすると、ずっと避けたいと思ってきた経済活動への制限ですね、時短要請みたいな措置にも踏み込まざるをえない状況が出てくるかもしれないということは、先ほど申し上げましたが、県民の皆さまにご理解をいただきたいと思います。
 すでにこの会見でも何度も申し上げ、これまで第5波を抑える上でもですね、県民の皆さまに、本当にコロナ対策には協力をしていただいてるので、毎回これを言わなければいけないのは大変心苦しいんですが、オミクロン株はデルタ株よりも2倍から3倍感染力が強いと言われています。基本的な対策は同じです。マスクを常につけていただくとか、しっかり換気をやっていただくとか、こまめに手洗いをしていただくとか。それに加えて特に、マスク会食。食事をしているときにうつる可能性もかなり高いと思いますので、ここら辺もですね、今まで以上に県民の皆さまに徹底をしていただきたいと思います。
 臨時会見でも申し上げましたが、一時的にはですね、第5波のピークを超えるような感染者が出る可能性がありますが、いかなる状況になっても、これを冷静に分析して、県としてはできる限りの対応をとってまいりたいと思います。
 今回、警戒レベルを上げる際には、すべての市町村長に事前にご連絡をさせていただきました。市町村長、市町村ともしっかり連携し、これまでもコロナ対策については、県議会からの後押しをいただいて様々な予算を組んでまいりましたが、この問題については、県議会ともしっかり連携しながら、皆さまを新型コロナの脅威から守るために何をしたらいいのかと、最大限のことをやってまいります。
 県庁を挙げて、県民の皆さまの、何度も申し上げますが、命と健康、暮らしを守るために全力を尽くしてまいりますので、その点はご信頼をいただきたいと思います。皆さんと力を合わせて、この第6波がピークアウトするまで耐え抜いていきたいと思います。
 重ねて、県民の皆さまのご理解とご協力をお願い申し上げ、最近、緊急記者会見が多いので、記者の皆さんにも1日ごとに集まっていただいているような状況ですが、今日も大勢の皆さんに最後までこの会見に同席いただきまして、ありがとうございました。
 そのことを申し上げて、今日の定例会見を終わりたいと思います。ありがとうございました。

(以上で終了)
文章中の()内については、メディアプロモーション課において加筆したものです。