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鳥獣被害対策支援センター活動報告(平成30年度10月~3月)

更新日:2019年6月14日 印刷ページ表示

サル被害対策講演会を開催

1 ねらいと背景

 みどり市大間々町の中山間部にある集落では、以前からサルによる農作物被害に悩まされていました。そこで、地域住民及び関係機関等を対象に、サル被害対策の正しい知識を習得してもらうとともに、地域の被害対策を主体的に担える人材を育成するため、サル被害対策講演会を開催しました。

2 取り組み経過及び成果

 講演会は、鳥獣被害対策支援センターの事業である地域リーダー育成研修として、同センター、東部農業事務所農業振興課、桐生地区農業指導センター及びみどり市が協力し、開催の準備が進められました。講師には、以前にもこの地域で集落環境調査を実施してもらったことがあり、獣害対策では幅広く活躍している、山梨県のNPO法人甲斐けもの社中の山本圭介先生をお願いしました。当日は土曜日の夜にもかかわらず、50名近くの出席者があり、スライドを見ながら先生の話に熱心に聞き入っていました。講演では、効果的な対策のためには、集落ぐるみで取り組むとともに、集落環境調査をしっかり行うことや、サル対策の手法について、豊富な写真や図を交えて解説していただけました。

3 今後の課題

 現在、みどり市内の一部地区では、集落ぐるみによる獣害対策の取組が進んでおり、サル被害についても減少しています。講演会の開催をきっかけとし、集落ぐるみでの取組を地域に広げていけるよう、支援を継続していきます。

平成30年11月28日
情報作成者:対策支援係

鳥獣被害対策実施隊研修を前橋市で開催

1 ねらいと背景

 鳥獣被害防止特措法に基づき、県内26市町村では「鳥獣被害対策実施隊(以下、実施隊)」を、条例を制定して設置しています。実施隊とは、被害防止計画に基づく捕獲などの鳥獣害対策の実践的な活動を担う組織であり、隊員は市町村長から任命されます。群馬県では、実施隊員の技量向上を支援し、有害鳥獣の捕獲推進を図ることを目的として、県内5箇所において実施隊向け研修を計画しています。

2 内容及び成果

 11月8日に、前橋市有害鳥獣対策協議会(事務局:前橋市)と県の共催で研修会を開催したところ、総勢78名(うち実施隊員65名)の参加がありました。研修内容は、前橋市における課題を踏まえて、「研修1アライグマとハクビシンの生態と捕獲のポイント」と「研修2イノシシ用大型捕獲わなの組立と動作確認」の2つとしました。研修1では日本獣医生命科学大学の加藤卓也講師をお招きし、わなの設置場所や誘因餌の種類及び従事者として注意を払うべき感染症などについて学び、研修2では5つの班に分かれて、交付金で導入した箱わなの組立と動作確認を、共同作業で行いました。通常は、一堂に会する機会はあまり無いので、わなの組立終了後には、そこかしこで捕獲やわなに関する情報交換が活発に行われている様子がうかがえました。

3 今後の取組

 今後も各種研修の場を通じて、即現場で役立つような情報を提供して、鳥獣被害対策のさらなる推進を支援していきます。
 

平成30年11月28日
情報作成者:対策支援係

平成30年度第1回「群馬県鳥獣被害対策本部会議」の開催

1 ねらいと背景

 「群馬県鳥獣被害対策本部」は、野生鳥獣による農林水産物や生態系への被害防止、人身被害の回避等を図るため、群馬県の組織を挙げて、全県的な被害対策を推進する事を目的に、平成26年5月に設置されました。反町副知事を本部長とし、設置以来、対策本部会議を始め、現地調査や講演会を行い、部局を横断した被害対策を進めています。

2 内容及び成果

 対策本部会議では、今年度の鳥獣被害対策の取組状況や来年度の取組の方向性等について検討し、今後の被害対策の更なる強化を確認しました。特に、平成31年度の取組の方向性として「森林内でのシカの捕獲の推進」、「市街地出没対策の拡充」、「捕獲の担い手の確保・育成」を対策本部として決定しました。また、JA共済連群馬からの寄贈事業により作成した鳥獣被害対策に係るDVDの試写を行い、今後の被害対策への活用もPRしました。

3 今後の取組

 農林業者、地域住民が鳥獣被害の軽減を実感できるよう、鳥獣被害対策本部を中心に、関係機関等が連携を図り、奥山から市街地まで切れ目のない対策に取り組んでいきます。

平成30年11月28日
情報作成者:企画管理係

鳥獣被害対策実施隊研修を東吾妻町で開催

1 ねらいと背景

 鳥獣被害防止特措法に基づき、県内26市町村では「鳥獣被害対策実施隊(以下、実施隊)」を、条例を制定して設置しています。実施隊とは、被害防止計画に基づく捕獲などの鳥獣害対策の実践的な活動を担う組織であり、隊員は市町村長から任命されます。群馬県では、実施隊員の技量向上を支援し、有害鳥獣の捕獲推進を図ることを目的として、県内5箇所において実施隊向け研修を計画しています。

2 内容及び成果

 1月11日に、吾妻郡農業振興協議会鳥獣害対策特別部会と鳥獣被害対策支援センターの共催で研修会を開催したところ、総勢56名(うち実施隊員27名)の参加がありました。研修内容は、東吾妻町須賀尾の国有林にて「くくりわな」の適切な設置方法を学びました。講師には吾妻猟友会の大矢力会長をお招きし、最初に設置の実演とポイントの解説を受けた後、参加町村毎に分かれて設置実習を行いました。実習中は講師が適宜助言しながら巡回し、最後に仕掛けたわなの講評を受け研修は終了となりました。ベテラン猟師の技術を見逃すまいとする受講者の視線は皆真剣そのもので、本研修を契機に、さらに切磋琢磨されて捕獲技術の底上げが図られることが期待されます。

3 今後の取組

 今後も各種研修の場を通じて、即現場で役立つような情報を提供して、鳥獣被害対策のさらなる推進を支援していきます。

平成31年1月15日
情報作成者:対策支援係

鳥獣被害対策実施隊研修を富岡市で開催

1 ねらいと背景

 鳥獣被害防止特措法に基づき、県内26市町村では「鳥獣被害対策実施隊(以下、実施隊)」を、条例を制定して設置しています。実施隊とは、被害防止計画に基づく捕獲などの鳥獣害対策の実践的な活動を担う組織であり、隊員は市町村長から任命されます。群馬県では、実施隊員の技量向上を支援し、有害鳥獣の捕獲推進を図ることを目的として、県内5箇所において実施隊向け研修を計画しています。

2 内容及び成果

 2月12日に、富岡市と鳥獣被害対策支援センターの共催で研修会を開催したところ、総勢58名(うち実施隊員38名)の参加がありました。研修内容は、鳥獣被害対策実施隊の概要、許可捕獲(有害鳥獣捕獲)、先進の捕獲技術の3つのテーマとし、それぞれのテーマを所管する所属の県職員から解説を行いました。実施隊の概要では設置の根拠となる法令に始まり、求められる活動内容や他県の活動事例について解説し、許可捕獲(有害鳥獣捕獲)については、狩猟との違いを中心に解説し、銃器による止め刺しも要件を満たせば有害鳥獣捕獲では区域に制限がないことなどを確認しました。また、先進の捕獲技術については、大型囲いわなによるシカ捕獲実証事業や、市販されている捕獲システムについて学び、集まった実施隊員は熱心に聞き入っており、今後の実施隊活動がより円滑になることが期待されます。

3 今後の取組

 今後も各種研修の場を通じて、現場ですぐに役立つ情報を提供して、鳥獣被害対策のさらなる推進を支援していきます。

平成31年2月15日
情報作成者:対策支援係

初級者向けくくりわな猟研修会を開催

1 ねらいと背景

 みどり市東町は中山間地域に位置しており、以前から野生動物による農作物被害が発生していました。そのため、自作地を獣害から守るためにわな免許を取得して捕獲を試みるも、うまくいかない農家も多くいました。そこで、このような捕獲者も含め実施隊員等を対象とした研修会を開催することにより、くくりわな猟の実践的な技術を習得してもらうとともに、地域の捕獲を担う人材を育成するため、初級者向けくくりわな猟研修会を開催しました。

2 取り組み経過及び成果

 研修会は、鳥獣被害対策支援センターが主催し、みどり市の協力を得て開催しました。講師は30余年の狩猟歴がある当所の主幹専門員が務めました。受講者は、実施隊員及び有害捕獲を行う地元の耕作者等の他に、みどり市地域おこし協力隊員も加わり、関係者も含め30名近くになりました。はじめに公民館で野生動物の生態とくくりわなの特性等について学びました。その後、近くの山林に移動し、獣道の見つけ方、わな設置場所の選び方、設置の注意点等について説明を受けた後、5班に分かれて実際にくくりわなを用いた設置実習を行いました。講師が各班を助言しながらまわり、受講者は講師の話に熱心に聞き入り次々と質問しており、日頃抱いていた疑問等を解決できたようです。

3 今後の課題

 猟友会員の高齢化等により、捕獲を住民自身が担うことで、自らの農地や集落を守っていくことが求められます。このような実践的な研修を今後各地で実施していくことで、そのような人材の育成を図っていきます。

平成31年3月1日
情報作成者:対策支援係

第1回イノシシ等市街地出没対応研修を前橋市で開催しました

1 ねらいと背景

 近年、群馬県内では、大型獣類、特にイノシシの市街地出没が多発し、人身被害も毎年発生しています。市街地等住居集合地域では銃の使用が規制されるため、出没した場合は市町村や警察職員及び猟友会員が中心となって追い払い等を実施していますが、これは大変危険を伴う業務です。そこで、市街地出没対応の基本的な考え方や体制整備の必要性及び現場における安全に配慮した具体的な対応方法等について研修を実施しました。

2 内容及び成果

 2月26日(火曜日)に前橋合同庁舎で、県内35市町村の担当課長や係長など対応責任者を対象に研修会を実施したところ、市町村や警察、県猟友会、県関係者など総計43名の出席がありました。まず、日本獣医生命科学大学の羽山伸一教授から大型獣の市街地出没対応に関する考え方と題した講演では、動物を追いかけない。動物を興奮させない、自由に動き回る獣の捕獲は大変困難なので、狭いところに追い込む、素手は危険。人獣共通感染症に注意を払うなど、自身の経験と動画を交えた事例分析から具体的なアドバイスをいただき、出席者はメモをとりながら真剣に聞き入っていました。参加者からは、自分たちのやり方は危険が多かったことに気づいた、今後もこのような情報交換の場が欲しいという感想が聞かれました。

3 今後の取組

 今回を含めて、今年度は5回の研修会を開催します。
 

平成31年3月15日
情報作成者:対策支援係

平成30年度イノシシ等市街地出没対応研修の実施概要

1 ねらいと背景

 年々増加するイノシシ等大型獣類の市街地出没へ対応するために、今年度、群馬県は県内5地域で標記の研修を開催しました。情報番号30-17に引き続き、その内容についてお伝えします。

2 内容及び成果

 2月26日の中部地区を皮切りに、2月28日に吾妻、3月5日に利根沼田、3月7日に東部、3月12日に西部と、5地区で研修会を開催したところ、総計164名の参加がありました。中部・利根沼田・東部では日本獣医生命科学大学の羽山教授や梅田研究員が事例分析に基づいた市街地出没対応の考え方をご講演いただき、吾妻では伊勢崎市役所の湯本主査から、西部では太田市役所の金澤参事から、それぞれの経験に基づいた対応の課題や体制構築の取り組みについて、丁寧にお話しいただきました。当センターからは、対応する際に役立つであろう保護具や追い払い機材に関する情報提供を行いました。会場に展示した防護盾を実際に持ってみて、結構重いなあ。持ち歩くのは大変そうだなどと感想を話したり、会場で他の担当者と情報交換する様子がそこかしこで見られるなど、互いの経験や知識・事例情報の蓄積と共有が如何に求められているかを、担当としても感じたところです。

3 今後の取組

 大型獣の市街地出没対応に関する事例収集や分析について、日本獣医生命科学大学と連携して行う予定であり、得られた成果については、研修等で発信していきます。

平成31年度3月15日
情報作成者:対策支援係

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