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公共下水道
現在、群馬県内では29市町村において、生活環境の改善や公共用水域の水質保全のため、下水道の整備が行われています。
下水道は、事業の進め方や役割の果たしかたの違いで、公共下水道、特定環境保全公共下水道、特定公共下水道、都市下水路に分類され各市町村とも地域や地形の特性に応じて、最も適した下水道整備手法により事業を実施しています。
公共下水道とは
公共下水道は、主に市街地における下水を排除し処理するために、地方公共団体が管理する下水道で、終末処理場を有するか、流域下水道に接続するものです。また、汚水を排除する排水施設の相当部分は地下の水路構造としています。
特定環境保全公共下水道とは
特定環境保全公共下水道は広い意味で公共下水道の一つです。公共下水道のうち市街化区域以外の区域に設置されるものを特定環境保全公共下水道と呼びます。この下水道は、その目的により自然保護下水道と農山漁村下水道に分かれます。
自然保護下水道は、湖沼、ダム湖周辺の地域等で実施されるもので、これらの地域の自然を保護する目的で設置されます。
農山漁村下水道は農村等の集落で、水洗トイレ化の要望が強く、また、生活排水等によって農業用水等公共用水域の水質が悪化しているような場合その保全に対処するために実施されるものです。
特定公共下水道とは
特定公共下水道も公共下水道の一つですが、他の公共下水道がいずれも家庭からの下水を処理することを主体としているのに対し、特定公共下水道は、工場や事業場からの排水を処理することを目的としたものです。
都市下水路とは
都市下水路は、主に市街地における雨水の排除を目的とするもので、設置、管理等は市町村が行い、開渠を原則とする下水道です。雨水の排除だけを行うので、処理場は持ちません。