森林の持つ公益的機能について
森林は水源涵(かん)養や災害防止、地球温暖化防止など県民の生活基盤を支える公益的機能を有しており、本県の森林の公益的機能評価額は、年間約1兆2千億円と試算されます。
森林の公益的機能 | 全国の評価額 | 群馬県の評価額 |
---|---|---|
水源涵養 | 29兆8,500億円 | 4,775億円 |
土砂流出防止 | 28兆2,600億円 | 4,742億円 |
土砂崩壊防止 | 8兆4,400億円 | 1,417億円 |
保健休養 | 2兆2,500億円 | 378億円 |
野生鳥獣保護 | (参考表記) | (参考表記) |
大気保全(二酸化炭素吸収) | 1兆2,400億円 | 208億円 |
化石燃料代替 | 2,300億円 | 39億円 |
合計 | 70兆2,700億円 | 1兆1,559億円 |
注:群馬県の評価額は、全国の評価額を群馬県の森林面積で按分して算出
資料:平成13年日本学術会議答申「地球環境・人間生活にかかわる農業及び森林の多面的な機能の評価について」
(参考)森林の持つ主な公益的機能
水資源を涵養する【水源涵養機能】
森林の土壌は、穴の多いスポンジのようになっており、水を速やかに地中に浸透させる働きがあります。この働きにより雨水はいったん森林に蓄えられて、ゆっくりと河川に流れ出るため、洪水や渇水を緩和することができます。
また、土壌を通過することにより、水質が浄化されます。

自然災害を防ぐ【土砂流出防止・土砂崩壊防止機能】
森林の土壌は、落ち葉や下草に覆われており、降雨の際には土砂の飛散や浸食・流出を防いでいます。また、木々が根を地中に張り巡らすことで土壌を固定し、土砂の崩壊や流出を防止しています。

憩いの場を提供する【保健休養機能】
森林浴・ハイキング・キャンプ等のレクリエーションの場を提供するなど、森林には、人々に安らぎを与え、心の緊張を和らげる作用があります。
大気保全【二酸化炭素吸収機能】
森林は、地球温暖化の原因となる大気中の二酸化炭素を光合成により吸収し、幹や根などに有機物として貯蔵することにより、地球温暖化の防止に重要な役割を果たしています。

生き物に生息の場を提供する【野生鳥獣保護機能】
野生動植物の生息の場となり、生態系を保全し、自然環境を健全に保つ役割があります。
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