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DVに関するアンケート調査の結果について

更新日:2018年6月8日 印刷ページ表示

 県では、DVに関する県民の意識、実態、要望等を調査し、課題や県民ニーズを把握することを目的として、「DVに関するアンケート調査」と「デートDVに関するアンケート調査」を実施しました。
 調査結果は、平成30年度における「ぐんまDV対策推進計画(第4次)」の策定や、今後の政策立案の参考資料とする予定です。
 なお、「デートDVに関するアンケート調査」は、今回初めて実施しました。

1 調査の概要

調査の概要一覧
区分 1.DVに関するアンケート調査 2.デートDVに関するアンケート調査
調査対象 県が主催する講座等の参加者 県が実施するデートDV防止啓発講座の受講者
(中学生、高校生、大学生)
回答人数 2,150人 1,754人
調査方法 参加者へアンケート配布・回収 受講者へアンケート配布・回収
調査期間 平成29年9月~平成30年3月 平成29年9月~平成30年3月

※前回の「DVに関するアンケート調査」は、平成26年11月21日~平成26年12月5日に「男女共同参画社会に関する県民意識調査」の一部の項目として実施した。

2 調査結果のポイント

1.DVに関するアンケート調査

( )内は前回調査の数値

(1)DV被害・加害経験

DV被害・加害経験の有無
区分 被害経験 加害経験
ある 14.4%(16.7%) 8.0%(8.5%)
なし 85.1%(83.3%) 89.8%(91.5%)

※約7人に1人が被害経験があると回答している。

被害種類別

※全員が以下の項目についてそれぞれ回答。数値は「1度でも被害がある」と回答した人の割合。

  • 「精神的な暴力・社会的な暴力」(暴言、長時間の無視、怒鳴る等) 9.1%(13.2%)
  • 「身体的な暴力」(なぐる、ける、物を投げつける等) 4.7%(4.9%)
  • 「ストーカー行為」(つきまとい、待ち伏せ、押しかけ、監視等) 3.5%(2.7%)
  • 「性的な暴力」(性的行為の強要、ポルノビデオや雑誌を見せる等) 2.7%(2.6%)
  • 「経済的な暴力」(生活費を入れない、仕事を辞めさせる等) 2.3%(2.4%)

※依然として、「精神的な暴力・社会的な暴力」の割合が最も高くなっている。

(2)被害を受けた時の相談相手(複数回答)

  • 「どこ(だれ)にも相談したことがない・しなかった」 50.7%(53.6%)
    〈男女別内訳〉 女性:39.4%(45.4%)、男性:82.9%(66.7%)
  • 「知人・友人」 27.7%(21.4%)
  • 「家族や親戚」 20.3%(21.9%) など

※「どこ(だれ)にも相談したことがない・しなかった」が半数を超えている。また、男性は女性に比べ、「どこ(だれ)にも相談したことがない・しなかった」割合が2倍以上となっている。

(3)相談しない理由(複数回答)

  • 「相談するほどのことではないと思うから」 46.7%(52.4%)
  • 「自分さえがまんすれば、何とかこのままやっていけると思うから」 18.0%(21.4%)
  • 「相談してもむだだと思うから」 18.0%(12.6%)など

※「相談するほどのことではないと思うから」、「自分さえがまんすれば、何とかこのままやっていけると思うから」など相談することに対して消極的な回答が多い。

(4)DV被害者支援制度等の認知度(複数回答)

  • 「ストーカー規制法」 50.7%(47.7%)
  • 「警察における相談窓口」 45.0%(43.3%)
  • 「DV防止法」 39.4%(33.2%) など
  • 「いずれも知らない」 9.7%(20.5%)

※「ストーカー規制法」の割合が最も高く、「いずれも知らない」が約1割となっている。

(5)暴力を防止し、よりよい関係を築いていくために必要なこと(複数回答)

  • 「相談体制の充実」 50.0%
  • 「加害者に対するカウンセリング」 35.9%
  • 「学校教育の充実」 30.9% など

 ※相談することに消極的な回答が多い一方で、暴力を防止するためには「相談体制の充実」が最も求められている。

2.デートDVに関するアンケート調査(初めての調査)

(1)デートDVの認知度

  • 「知っていた」 55.2%
  • 「知らなかった」 43.9%

※半数以上が「知っていた」と回答しているが、「知らなかった」も4割以上となっている。

(2)デートDVの経験

  • 「相手から受けたことがある」 8.8%
  • 「相手にしたことがある」 2.7%
  • 「どちらもない」 90.8%

※DVの被害経験・加害経験より低いものの、被害・加害ともに見受けられる。

(3)デートDVの被害(複数回答)

被害経験

※(2)で「相手から受けたことがある」と答えた人が回答

  • 「メールや通話の相手のチェック、友人との付き合いの制限」(精神的暴力) 53.8%
  • 「バカにされる、傷つくことを言われる、どなられる)」(精神的暴力) 36.9%
  • 「しつこく電話やメール、待ち伏せやつきまとい」(ストーカー行為) 46.2%
  • 「キスや性的なことを強要」(性的暴力) 32.3%
  • 「なぐる、つねる、ける、物を投げつけられるなど」(身体的暴力) 23.1%
  • 「お金を返さない、取り上げられる」(経済的暴力) 12.3%

※DVの被害同様、「精神的な暴力」が最も多くなっている。次いでDVの被害は「身体的な暴力」、デートDVの被害については「ストーカー行為」の順に多く、「身体的な暴力」は順位が低い特徴が見られる。

(4)デートDVを受けたとき、相談したか

  • 「相談した」 27.7%
  • 「相談しなかった」 64.6%

※「相談しなかった」が6割を超えており、DV被害の割合(50.7%)より高くなっている。

(5)相談しなかった理由(複数回答)

  • 「自分がガマンすればいいと思ったから」 47.6%
  • 「相手のことが好きだから」 38.1%
  • 「デートDVであると気付かなかったから」 33.3% など

※「自分がガマンすればいいと思ったから」が最も高いほか、「相手のことが好き」や「デートDVであると気付かなかった」などの割合も高く、若年層に特徴的な傾向が見られる。

3 主な調査結果