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地中熱利用の導入推進

更新日:2022年4月6日 印刷ページ表示

地中熱とは

 地中の温度は、地下10メートル~15メートルの深さになると、年間を通して温度の変化が見られなくなります。そのため、夏は冷熱源、冬は温熱源として、冷暖房に利用することができます。

地中熱利用のメリット

  • 一般の空気熱を利用するエアコンに比べて効率が高い
  • 一般のエアコンを利用できない冬の寒冷地(外気温-15度以下)でも利用できる
  • 熱を屋外に放出しないため、夏の都市部のヒートアイランド現象の緩和に貢献できる

地中熱利用の説明

地中熱利用に関する群馬県の取組

地中熱利用システム導入モデル事業

 県内における地中熱のモデルとなる、普及・啓発効果の高い導入事業を支援するために、平成24年度から平成28年度にかけて補助事業を行いました。

モデル事業による導入事例

 以下の導入事例は、いずれも見学が可能です。見学を希望される方は、下記の各企業の申込先へ直接お申し込みください。

地中熱利用システムの写真1

  • 関根工業有限会社<外部リンク>本社事務所(館林市北成島町)
  • 地中熱利用ヒートポンプエアコン(オープンループ式)
  • 出力:冷房5.6キロワット/暖房6.3キロワット
  • 小規模な事業所での利用を想定した条件の下で、通常の業務用エアコンとの比較試験を実施中
  • 見学の申込先:関根工業有限会社(電話0276-74-7331、松崎課長)

地中熱利用システムの写真2

  • 株式会社アタゴ製作所<外部リンク>会議室(みどり市笠懸町阿左美)
  • 地中熱利用ヒートポンプエアコン(オープンループ式)
  • 出力:冷房2.8キロワット/暖房3.6キロワット
  • 一般住宅と同等の冷暖房面積の下で、通常の家庭用エアコンとの比較試験を実施中
  • 見学の申込先:株式会社アタゴ製作所(電話0277-76-4411、上西顧問)

群馬県議会決算特別委員会総務企画分科会が県内調査で訪問しました(平成25年10月)

地中熱利用システムの写真3

  • ハラサワホーム株式会社<外部リンク>新太田宿泊体験棟(太田市新井町)
  • 地中熱利用全館空調・換気システム(空気循環式)
  • ダクトを地中に埋設し、空調システムに取り入れる前の空気を冷却(加温)するしくみ
  • 同社の従来型の全館空調システムとの比較を行いつつ、モデルハウスでの宿泊体験を随時実施中(要予約)
  • 見学の申込先:ハラサワホーム株式会社(電話0120-086-224(フリーダイヤル))

地中熱利用システムの写真4

  • 株式会社ヤマト<外部リンク>本社(前橋市古市町)
  • 地中熱利用氷蓄熱冷凍・冷蔵システム(オープンループ式)
  • 出力:冷却11.6キロワット
  • 地中熱の利用によって、自然冷媒(CO2)を使用した冷凍システムの低圧力化を実現する実証試験を実施中
  • 見学の申込先:株式会社ヤマト(電話027-290-1846、岩崎部長代理)
  • ヒートポンプとは
    • 冷媒気体を膨張・圧縮しながら循環させることにより、屋外から屋内へ熱を汲み上げたり(暖房)、屋内から屋外へ熱を汲み出したり(冷房)する装置。市販のエアコンや冷蔵庫も、ヒートポンプを使用した製品です。
  • オープンループ式とは
    • 揚水した地下水の熱を、地表にあるヒートポンプで取り出す、地中熱を利用するためのしくみのひとつ。
  • 空気循環式とは
    • 地中に埋設したチューブに空気を通すことで、ヒートポンプを使わずに地盤との熱交換をするしくみ。

公共事業における導入

 国道120号線椎坂バイパス建設事業では、トンネルの出入口部に、県内初となる地中熱を利用した融雪設備を導入しました。

地下水の汲み上げによる地盤沈下の防止

 汲み上げた地下水の熱を取り出す方式(オープンループ)を採用する場合、地域によっては、地盤沈下を防止するため、「群馬県の生活環境を保全する条例」に基づく届出や報告が義務付けられていますので、ご注意ください。
 条例に関するお問い合わせは、環境保全課(電話027-226-2832)まで。また、実際の届出や報告は、管轄の環境事務所・環境森林事務所へご提出ください。