ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
現在地 トップページ > 教育委員会 > 令和2年8月教育委員会会議定例会の会議録

本文

令和2年8月教育委員会会議定例会の会議録

更新日:2020年9月11日 印刷ページ表示

1 期日

 令和2年8月21日(金曜日)

2 場所

 県庁24階 教育委員会会議室

3 出席者

 笠原寛教育長、平田郁美委員、青木章子委員、武居朋子委員、益田裕充委員、竹内健委員

4 事務局出席者

 加藤隆志教育次長、村山義久教育次長(指導担当)、塩谷聡福利課長、栗本郁夫義務教育課長、小林智宏高校教育課長、長谷康夫総務課次長、齊藤克博総務課補佐(行政係長)、宇津木牧子総務課主幹

5 開会

 午後1時00分、笠原教育長、教育委員会会議の開会を宣す。
 傍聴人は1名であることを報告。

6 会議録署名人の指名

 笠原教育長が今回の会議の会議録署名人に平田委員を指名。

7 議案審議等の一部を非公開で行うことについて

 議案審議に先立ち、笠原教育長から、第25号議案は付属機関の委員の任命に関する案件であるため、審議は非公開で行いたい旨の発議があり、全員賛成で議決した。

8 教育委員会の行事日程

 教育委員会の主要行事日程及び次回定例会議の日程について、総務課次長が説明。

9 教育長事務報告

(笠原教育長)

 最初に、私から報告する。
 新型コロナウイルス感染症の関係だが、8月14日に群馬県新型コロナウィルス感染症対策本部会議が開かれ、本県における感染状況等から、警戒度が2に引き上げられた。警戒度が2から1に引き下げられる前に警戒度2であった前回の状況と比較すると、医療体制や感染防止の取組が変化してきている。このため、警戒度が2に引き上げられたが、県立学校については、通常登校を継続しながら、地域の感染状況に応じて、必要な場合には学校単位で分散登校等の対応を実施することとした。
 また、部活動についても通常登校の学校においては継続して実施する。しかし、感染が拡大している東京、大阪、愛知など9都府県で実施される対外試合や合宿等は自粛する。ただし、中止となったさまざまな全国大会の代替大会等については、主催者が厳格な感染防止対策を実施していることや、子どもたちの心情を考え、感染が拡大する9都府県で開催される場合を除き、参加を認めることとした。
 なお、市町村立学校については、県立学校の対応を市町村教育委員会に周知し、地域の実情等を考慮した上で感染状況を踏まえた適切な対応を求めたところである。
 2点目は、公立高校の学校説明会についてである。例年、夏休む期間中に中学生を対象とした学校説明会や体験入学等を実施しているが、今夏はコロナの影響から中止となった。このため、各校のWebページで「オンライン学校説明会」を実施し、各校の特色ある取組を動画等で紹介することとした。現在、すべての公立高校が閲覧できるようになっている。先日、県庁32階の動画スタジオtsulunosで、大泉高校の生徒がオンライン学校説明会のライブ配信を実施した。学校生活について高校生の視点から発信をしてもらった。それぞれ工夫した動画を配信しているので、特に進路を考えている中学3年生や保護者の皆様にご覧いただき、進路選択に役立てていただきたい。
 次に、先ほども少し触れたが、部活動の代替大会についてである。中学生・高校生の部活動では多くの大規模大会が中止となった。子どもたちの心情を考え、中体連、高体連、高野連等が県レベルの代替大会の開催に取り組んでいる。中体連では、7月下旬から、競技特性や各地域の状況を踏まえて中学校の体育施設などを利用した試合や発表会等を実施した。高体連では、8月上旬から陸上競技、ソフトテニス、弓道、バドミントンなど10を超える競技で開催中である。さらに、高野連では、7月18日から8月10日までトーナメント方式で試合が開催されたところである。中学校・高校の3年生が、これまでの努力や成果を改めて発揮できる場を、十分にとは言えないまでも、確保することができたと考えている。なお、子どもたちの努力の評価に少しでもつながればと、記念メダルを製作し授与することとした。
 部活動に関連することになるが、この夏、群馬県を中心会場に、全国インターハイが開催される予定であった。大会開催に向けてこれまで大会を盛り上げ、支援する活動に取り組んできた群馬県高校生活動推進委員会の高校生たちが、大会の中止を受けて、自分たちもひどく落胆する中でも全国の高校生のために何かできないかと考え、動いてくれた。
 まず、大会の総合開会式が予定されていた8月18日に、全国の高校生に向けて、本県の高校生からの応援メッセージをtsulunosから発信した。さらに、メンバーが本県出身者であり、また、総合開会式で楽曲を使用する予定であったバンドback numberに対し、群馬県高校生活動推進委員会から「全国の高校生への応援歌を作ってもらいたい」との思いを込めた手紙を送ったところ、back numberがこの思いを真摯に受け止め、「水平線」という曲を制作してくれた。この曲は、応援メッセージと同じ8月18日にback numberの公式チャンネルから配信された。すでに100万回以上再生されているとのことである。
 これらの配信を通じて、本県高校生の思いを、全国の高校生に伝えることができたと考えている。
 次に、県立高校生の自殺が疑われている死亡案件について報告する。本事案は、現在、群馬県いじめ問題等対策委員会で調査審議が行われているところであるが、前回の教育委員会会議以降、7月29日に第17回委員会が、8月18日に第18回委員会が開催された。委員会では、最終報告書の取りまとめに向けて、引き続き事実関係の検証作業が行われたと報告を受けている。県教育委員会として、引き続き、委員会の調査審議が円滑に行われるよう、全面的に協力したいと考えている。
 最後に、前回の教育委員会会議以降の教育委員の主な行事について報告する。教育委員の調査研究活動として、7月30日に平田委員及び益田委員が西部教育事務所及び利根教育事務所を訪問していただいた。
 長くなったが私からの報告は以上である。平田委員、益田委員から調査研究活動の報告をお願いしたい。

(平田委員)

 益田委員の提案で利根教育事務所と西部教育事務所に訪問すると聞き、同行させてもらった。
 利根教育事務所は、管内に大きな都市を含まず、財政規模もそれほど大きくない市町村の集まった地域である。このため、教育事務所を中心に、市町村が一致して教育活動に取り組んでいた。
 西部教育事務所は、高崎市のような大きな都市と、上野村のような小さな村が混在した地域である。それぞれの市町村によって異なる対応が必要な地域であるが、その地域ごとの違いを強みとして生かしていた。
 それぞれの地域が、特徴を生かして活動していることを改めて理解することができた。

(益田委員)

 学校訪問の一環として、2つの教育事務所を訪問した。義務教育において、県教育委員会の教育方針を直接学校に届けるには、やはり教育事務所の役割が大きいと考えている。その中でも、地域によってそれぞれ違う役割が求められているだろうと予想し、午前中に利根教育事務所、午後に西部教育事務所を訪問した。
 利根教育事務所は「目を輝かせて学ぶ人づくり」を基本方針に掲げている。竹之内所長と富田管理主監、次長、指導主事の方々にご対応いただき、教育事務所の取組について説明を受けた。管内の指導主事の配置状況は、沼田市に4名、みなかみ町に1名とのことであった。管内の教育力を向上させるために、事務所の指導主事会議には、沼田市とみなかみ町の指導主事に加わっていただく機会を設けるなど、管内市町村と一体となった事務所経営に取り組んでいた。小規模の学校ならではの課題を明確にして、事務所経営をされている点に特色があり、管内の市町村にとって、利根教育事務所が大変頼りになる存在になっていると感じた。
 西部教育事務所では、白石所長と大澤管理主監、次長、主任指導主事にご対応いただいた。西部教育事務所管内には大規模から小規模の市町村まで、多様な市町村を抱えているが、伝統的に各市町村と様々な連携を図るための仕組みづくりが進められていた。事務所長が学校を訪問する機会もあり、管内の具体的な課題が白石所長から指摘される中で、本年度は、管内146校のうち1/3にあたる約50校で管理職が入れ替わる予定であることが挙げられ、新たな管理職層にもつながるミドルリーダーの育成が急務であることが分かった。
 両教育事務所の所長をはじめ、両教育事務所の皆さんがしっかりと市町村と連携をして、一丸となる大変しばらしい経営をされていることを改めて認識したことをご報告させていただく。

(笠原教育長)

 委員にはお忙し中、足を運んでいただき感謝する。事務局と教育事務所、教育事務所と市町村とが連携し、よりよい学校教育につなげていきたい。他の委員から何かあるか。

(武居委員)

 警戒度が引き上げられた関係だが、現在の感染状況は、緊急事態宣言の頃より拡大している。大変な状況の中で二学期が始まろうとしている。やむを得ないことだが各種学校行事が縮小や中止となっている。これまで二学期は、学年の中でももっとも充実した学期といわれてきた。いつもどおりとはいかないかもしれないが、ぜひこの学期を、子どもたちが目標を見失わず、前を向いて進めるようにしてほしい。
 また連日、猛暑日が続いているが、群馬県は、例年とそれほど変わらずに二学期を開始する予定であったので、その点は本当によかったと思っている。
 これから二学期が始まるが、長い学期を子どもたちが充実して過ごせるように、私たちも応援しなければならないと思った。

(笠原教育長)

 県内では、ほとんどの学校が来週から二学期を開始する予定である。
 他の委員から特になければ以上とする。
 続いて、各所属から報告する。

(1)市町村立学校の廃止及び設置について(前橋市)(PDFファイル:16KB)

 義務教育課長、前橋市教育委員会から、中学校の廃止及び設置の届け出があったことについて、資料1により報告。

(2)令和2年度公立高校オンライン学校説明会及び体験入学等の実施について(PDFファイル:101KB)

 高校教育課長、公立学校のオンライン学校説明会の実施状況及び9月以降に実施する体験入学等の実施について、資料2により報告

(笠原教育長)

 事務局からの報告は以上である。
 オンライン学校説明会については、この後の記者会見でも報道によく説明し、広く周知していただけるように依頼したいと思っている。
 前橋市の中学校の統合の関係で1点確認したい。小学校の跡地に移転するとのことだが、学校施設の改修は必要がなかったのか。

(義務教育課長)

 校舎は新設である。

(笠原教育長)

 承知した。
 他に質問等がなければ教育長事務報告は以上とする。

10 議案審議

第24号議案 公立学校職員の失業者の退職手当支給規則の一部を改正する規則について(PDFファイル:41KB)

 福利課長、原案について説明

 異議なく原案のとおり決定

11 議案審議(非公開)

 ここで、笠原教育長から、これからの審議は非公開で行う旨の発言があり、傍聴人は退室した。

第25号議案 群馬県産業教育審議会委員の任命について

 高校教育課長、原案について説明

 異議なく原案のとおり決定

12 教育委員会記者会見資料について

 教育委員会記者会見資料について、総務課次長が説明。

13 閉会

 午後1時39分、笠原教育長、教育委員会会議の閉会を宣す。

教育員会会議の概要に戻る


新型コロナウイルス感染症関連情報