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県立美術館・博物館運営検討部会(第5回)の概要

1 開催日時

平成28年3月23日(水) 15時~17時

2 開催場所

県庁29階 292会議室

3 出席者

委員4名、県立美術館・博物館館長、副館長及び次長11名

4 議題及び主な意見等

(1) 各館の現状と課題について

[各館の現状について説明]

  • 近代美術館
     施設設備の労朽化は否めず、不具合が各所で発生している。日々の保守点検を抜かりなく行っている。
     小中学校の団体の受入れや研修会などを行っており、一定の効果を上げていると考える。ただし、人的に限りがある中、今後はボランティアをさらに増やし、育成することが課題である。
     企画展は、平成26、27年度は目標値を下回る結果となった。これに伴って歳入も落ち込み、予算額の半分あまりしか確保できなかった。企画展の内容が一般の県民に受け入れてもらえなかった一方で、一部の専門家やマスコミからは高い評価を受け、開催意義は大きかったと考えている。予算の制約上、今後もコレクション中心の展示になると思うが、質を落とさず、バランスのとれた内容を目指していきたい。
  • 館林美術館
     平成27年度は予想以上の入館者があった。初めて訪れたという人も多かったが、展示だけでなく、建物や周囲の自然環境、充実したミュージアムショップに満足していただけたようだった。
     また今年度は、出前授業の開拓や企画展関連事業などの拡充に力を入れた。
     課題としては、施設の経年劣化への対応や、カスケードの美観維持などがある。また、これまで企画展ごとに募集していたボランティアを、平成28年度からは通年とするため、現在準備中である。
  • 自然史博物館
     来年度20周年を迎えるが、施設の老朽化が進んでおり、重要なところから少しずつ直している。収蔵庫を増やしたいが、莫大な費用がかかるため、空調管理のいらない岩石などは富岡土木事務所や合同庁舎の一角を借りて保管する、などの工夫に努めている。
     自然史は恐竜や化石の博物館と思われる節があるが、実際には植物や野生動物、有害鳥獣の「調査」を行い、県内のそれらの情報拠点としての役割を担っている。
     年間を通じて、学校団体と家族連れの来館者が非常に多い。企画展を含め、様々なイベントのメインターゲットを明確にし、全体として幅広い年齢層の人たちに来てもらえる努力を継続していきたい。
  • 土屋文明記念文学館
     施設の劣化が進んでおり、雨漏りや空調での問題が心配である。企画展は学芸員ではなく、学校の先生が担当しており、企画展を実施することに日々追われるため、調査研究までなかなか手が回らないことが課題である。
     短歌の著名な先生が中学校へ出向く授業は、受講した生徒に驚くほどの成果が出ている。ただ、年間を通じて数校でしか実施できず、学校の受け入れ体制にも温度差があり、生徒にとっては不平等が生じていることは確かである。
     常設展は、中身の充実やレイアウトの変更を現在検討している。
     周囲に店が何もないことは大きな課題だ。2階のレストランは委託業者に頼んで、なんとか土日だけ営業してもらっている。
  • 歴史博物館
     配布資料「歴史博物館の現状と課題」に基づき説明。

[主な意見等]

・委員
 5館連携について、ある館が中心になって行うとして、他館がバックアップしたり、データ提供を通じて連携するのは重要なことだ。

【近代美術館・館林美術館について】

  • 委員
     各県の近代美術館に足を運ぶと、館によっては企画展のおもしろさや親しみやすさ、次回の展示の熱心なPRが伝わる。その点、近美はどうしても敷居が高く、中の人たちが楽しみながら運営している様子が外には伝わらない。
  • 委員
     自分の研究成果を評価してもらうことのほか、県民の視点を意識することも重要だろう。その意味で、館林美術館は何か工夫していることはあるか。
  • 館林美術館
     東毛という地域性、また県内では後発の館ということもあり、まずは地域の人たちに親しんでもらうことを念頭に、企画展を計画している。また、専門性や基礎に裏付けされた優しさ、親しみやすさを意識している。
     地域での集まりには積極的に参加している。特に、周囲の芝生を管理している館林市とは連携を密にしている。
  • 近代美術館
     群馬の森に来た人が近美に足を運んでもらえるよう、夏休みを中心に、子ども向けイベントや親子で楽しめるワークショップなど、様々なものを企画している。これには毎年1万2~3千人が参加している。
  • 委員
     2年連続の歳入欠損について、近代美術館の職員はどう受け止めているのか。
  • 近代美術館
     企画展が終わる度に、学芸員には企画展の入館者や入館料などの結果を具体的な数字で示している。ただ、「来館者が少なかったのは、中身が専門的だから・・・」という評価に終わる。
  • 委員
     そのような評価でいいのか。2年連続は重大なことだと思われるが。
  • 近代美術館
     だからこそ、来年度の企画展では一般の人にも楽しんでもらえるよう、内容的にも工夫をこらした。

【自然史博物館について】

  • 自然史博物館
     学生の受け入れについては、群馬大学と組んで何かできないかと模索中である。ただ、通常業務以外のことにどれだけ時間をかけられるか、という問題もある。例えば毎回10人程度受け入れる「大人の自然史クラブ」というものがあり、もっと参加者を増やしたいとも思うが、これが精一杯。子ども向けのイベントを削ったりしながら、なんとか時間を捻出している。
  • 自然史博物館
     5館は宣伝下手なところがある。また、自然史の広報費は年間30万円ほどだから、やれることにも限りがある。マスコミが取り上げてくれるような企画展を行っていきたい。
  • 委員
     企画展の案内チラシを、県外にも配布したらどうか。群馬県に関わりがあったり、興味があったりする人は県外にたくさんいる。

【土屋文明記念文学館について】

  • 委員
     周囲になにもないということから、館で弁当予約の斡旋などは行っているのか。外の芝生などはいい環境だと思うが。
  • 土屋文明記念文学館
     弁当予約は一部で行っている。文学と食事のコラボ企画を「文豪が愛した食事」等と銘打って2階の食堂で提供したことはある。
  • 委員
     かみつけの里のミュージアムショップはレベルが高い。ミュージアムショップで他館のものや人気商品を購入できれば、行くモチベーションが上がる。ぜひ、かみつけの里との連携を視野にいれてほしい。

【歴史博物館について】

  • 委員
     観音山の出土品の他、重要文化財はどんなものがあるのか。
  • 歴史博物館
     太田出土の埴輪などがある。
  • 委員
     過去のいきさつはともかく、新たにオープンすることは祝祭的なプラスのイメージとして、積極的に打ち出していったほうがいい。
     また、ここでの議論は、できないことを前提とするのではなく、できる可能性をプールしていくべきだ。

(2) その他

[委員から一言]

  • 上野三碑については、記憶遺産登録前に、5館で協力し合って、県民に目に見える形でアピールしていただきたい。
  • 実際に足を運ぶと、各館の努力が伝わってくる。この調子で今後もお願いしたい。
  • 面白いことは限りなくある。さらに開拓していただきたい。

【各館から一言】

  • 近代美術館
     今年度から就任した館長の体制下、さらに努力を重ねていきたい。
  • 館林美術館
     今年度がよかった分、来年度はやや心配だが、来場者に満足していただける美術館を目指してがんばっていきたい。
  • 歴史博物館
     まずは改修をしっかり遂げて、7月のオープンでは多くの人に来てもらいたい。その上で、公開施設の再承認に向けて取り組んでいく。
  • 自然史博物館
     職員自身が楽しみながら運営していくので、20周年の企画展はぜひ期待していただきたい。
  • 土屋文明記念文学館
     20周年は、「角田柳作とドナルド・キーン」を中心に盛り上げていきたい。

4 会議資料

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