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群馬県文化審議会(第5回)の概要

1 開催日時

平成26年9月12日(金) 午前10時00分~12時00分

2 場所

群馬県庁行政棟7階 審議会室

3 出席者

委員15名

4 議題及び主な意見

(1)会長、副会長の選出について

会長に樽井委員、副会長に杉原委員が選出された。

(2)部会に属する委員の指名について

次のとおり指名された。

  • 文化振興指針推進・評価部会
    木部委員、桑原委員、友岡委員、藤橋委員
  • 文化振興基金活用検討部会
    久保田委員、近藤(圭)委員、千本木委員、萩原委員
  • 美術館・博物館運営検討部会
    絲山委員、熊倉委員、木暮委員、近藤(功)委員、志尾委員

(3)現在の主な文化振興施策について

事務局から「資料2」に基づいて、現在の主な文化振興施策の説明を行った。

(4)本県のこれからの文化振興について

  • 委員
     文化施設については、県立、市町村立といった区別を越えた施設間の繋がりがもっとあってよいと思う。ある分野について県立でトータル的なことを学んだとして、更にある部分をもっと知りたいと思った人には別の施設を紹介するなど、施設同士の連携がもっとあってよい。また、他県の取り組みともっと比較することも必要だと思う。比較することで、群馬が持っている潜在的な力や魅力の発見や課題への気づきにも繋がる。いろんな県にお互いに交流してみようと提案してみるのはどうだろうか。
  • 委員
     これまで数え切れない人が群馬県人として生活し生きてきた。この「生きてきた」ということが、もう文化・歴史であるということを、群馬の人に認識してほしい。文化なんて私には関係無いと思われてしまっては、文化県群馬が訴えられない。生活や食文化といった文化についても、もっと踏み込んで考えていきたい。
     また、群馬の文化を一言で表す象徴的な言葉はないだろうか。例えば奈良なら「古都・奈良」と言えば、それだけで人々に魅力を感じてもらえる。群馬には素材となるものが、温泉、シルク、東国文化に近代産業と多岐にわたり、多すぎるのが悩むところであるが、そんな言葉があれば、県内外の人にも、群馬の文化を投げかけることができるのではないだろうか。
  • 委員
     富岡製糸場と絹遺産群の世界遺産登録では、価値観がひっくりかえる瞬間をみせてもらった。計画が始まった当初は、多くの人が本当にそんな価値があるのかと半信半疑だったと思う。それが、今では多くの人がその価値を認め、団体の見学者も受け入れきれないくらいきている。しかし世界遺産は、登録直後は興味をもってもらえるが、2年、3年と経つと落ち込んでしまうというのが通例になってしまっている。いかに世界遺産として見続けてもらえるか、持続的なアピールが大切だろうと思う。シルクカントリーの魅力を発信する日本絹の里なども含めて、総合的に考えていけたらいいと思う。
  • 委員
     上野三碑の世界記憶遺産登録への取り組みが進められている。山上碑、多胡碑、金井沢碑は、日本最古の石碑群であると言って間違いない。特に山上碑は完全か形で現存しており、日本語で書かれた最初の石碑としても大変な価値がある。飛鳥から奈良にかけて、国家とともに国語が生まれていく様をみることができるモニュメントである。上手くいけば、11月には推進協議会を立ち上げることができるだろう。
     もう一つ、美術館・博物館等の運営について、先ほども話のあったように、施設同士の連携がなかなか思うようにいっていいない。皆、自分の館のことで頭がいっぱいというのが現状と思う。しかし、この2年間で少しずつ動き出している。これからは県内施設の連携だけでなく、他県との連携や比較、さらには他国との連携も考えていかなければならず、課題は多い。主体はあくまでも各館ということになるが、審議会でも後押ししていきたい。
  • 委員
     今後の事業として予定されている文化情報ポータルサイトについて、ここにアクセスすれば、群馬県内の文化的情報が得られるというのは、非常にいいと思う。県内でも山間部に住んでいると、県立の博物館や美術館はあまり身近な感じがしない。高崎や前橋までならともかく、それより遠くには自分から情報をキャッチしに行くということはなかなか無い。ポータルサイトになっていれば、面白そうなイベントがあれば、何か面白そうだから行ってみようという気になる。インターネットやスマートフォンなどを活用することで、物理的な距離があっても身近に感じられるようになると思う。県外へのPRも大事だが、県内の情報発信にも力をいれていただきたい。
  • 委員
     文化振興指針に書かれている知事の言葉で、文化とは創造的なもので、感動や喜び、安らぎ、心の繋がりといったものを与えてくれるとある。どれも数値では表すことのできないもので、それが文化の良さであり、難しさでもあると思う。文化というのは、本人が参加するだけでなく、そこにあるだけで自慢できるものであり、そこにあるだけで子どもや孫に伝えていくことに希望が持てるもののことではないか。今、自身が文化活動に参加できていないとしても、未来は参加したいと思えるような取り組みを大切にしたい。
  • 委員
     上野三碑について、先ほどのような記憶遺産としての価値の説明を聞くと、実現の可能性は非常に強いと思う。これから県民に幅広く知ってもらうには、それなりの年月が必要だろう。 博物館の関係だが、館ごとに役割分担が必要ではないかと思う。県立は通史を語ればよいかもしれないが、その他の施設は皆同じようなものにするのではなく、いろいろな特色があって欲しい。また、今の人に受け入れてもらうには、観るだけでは無い参加型でないと難しい。県立歴史博物館改修の中間報告があったが、学習ホールを活用し子どもたちが体験できるような施設になるよう、工夫してほしい。
  • 委員
     東国文化の周知で副読本を中学生に配布しているが、古墳にどこまで興味をもってもらえただろうかと思う。古墳は子どもたちだけでは行けない場所もあるので、スタンプラリーなど、親と一緒に行くきっかけになるイベント企画などがあるとよい。また、上毛かるたも、札は知っているがその場所に行ったことが無いという人は多いと思う。実際に行ってみようという気持ちにさせるような、遊び心ある工夫があれば興味を持って足を運んでもらえるのではないか。
  • 委員
     振興というのは、土地を耕して種をまき、豊作にして収穫するということと似ていると思う。これまで収穫したものは自分たちのお腹にいれればよかったが、広げようとするなら、流通させないと大きなものになっていかない。文化でいえば、情報の周知や宣伝が必要ということになると思うが、群馬県はまだそこが弱い。群馬は肥沃な土壌をもっているのに、県民にはそれがあたりまえすぎて自慢できる財産であると感じていない。他と比較することで何があるのかが解ってきたら、それらを幅広く宣伝することを念頭において置くことが大事なのではないか。
  • 委員
     現在、県内で養蚕をしている農家は非常に少ないが、昔は時期になれば蚕を飼うのがあたりまえで、生活に密接に結びついたものだった。しかし、中国から安い絹が入ってきて、蚕を飼う習慣が急速になくなり、今は桑を知らない子どももいる。日本の戦後経済は、とにかくたくさん作って安く売ろうという考えが身についてしまっていたが、今は少量でも良いものを作る方が良いという時代になってきた。安い生糸があるから作らなくてもよいということではなく、養蚕の本質を守り、残していくことを考えなければならない。
     同じことは食文化にも言える。群馬は粉食文化があるが、今の小麦はほとんどが輸入したもの。昔の日本の小麦とは味が違う。もし本当に昔の味を伝えたければ、小麦を作るところからやらないといけない。ただ表面だけを似せるのではなく、本質的な部分を現代に活かしていくことをやっていく必要がある。
  • 委員
     今後の課題として検討して欲しいのは、文化基本条例や指針の内容を、いかに事業に落とし込んでいくか、その企画のあり方を考え直すことであると思う。例えば、「絹の国から」というオリジナルのコンテンツがあるが、これを群馬県民同士の交流の機会に活かすのか、または、県の文化的魅力を向上させるためのものか、もしくは、全国や世界対してアピールするためなのか、どう活かしていくかによって使い方がまったく違ってくるはず。細かい戦略の方針や手法について、目的に対してこのやり方が妥当なのかということを見直すことが大事だと思う。
     もう一点、文化情報ポータルサイトには大いに期待したい。前橋市も文化情報のサイトを立ち上げたが、こういった取り組みが全県で行われるようになることを期待したい。
  • 委員
     県の文化施設には、子どもの頃は校外学習の一環として行くが、大人になると興味を持って行くことはあっても、2度、3度と訪れることはない。建物の設備も必要だが、ソフト面が充実していないと、何度も訪れるのは難しいと感じる。県立の歴史博物館などは、地域に根ざした基本的な内容がしっかりあって、何度も行くことで学習になるというのも、良いと思う。 文化づくり支援事業では、事業の評価を行っているということだが、評価の際、専門的な視点も大切だと思うが、周知がどれくらいできたかといった一般的な目線も加えて欲しい。 ポータルサイトには私も期待している。サイトにより文化に親しむ人が増えるよう、見るだけで無く、参加できるような仕組みがあると良いと思う。
  • 委員
     先ほど、「生きることが文化だ」という話があったが、まったくその通りと思う。文化というと重たいものに感じてしまうが、自分の中にあるものを出すことが、もう文化なのではないかと思った。 博物館、美術館は、大事なものを伝えていく場所ではあるが、少し意外性のあるイベントを打ち出していくと良いのではないか。美術館だから、博物館だからといった価値観は、若い世代にはすでに必要とされていない。意外性のある何かをきっかけに出かけて行き、その結果どういう場所であるか気づいてもらえればよい。入り口はもう少し広くした方が良い。 前橋市では、市内の文化施設を紹介するためのポータルサイト「igoo(イグー)」を立ち上げた。ただの施設紹介ではなく、いろんな文化活動をする人たちが立ち寄る場所を作るサイトにしていこうとしている。今のところ前橋の街中の情報だけだが、今後、役立てて欲しい。
  • 委員
     群馬県には天一美術館やハラミュージアムアーク、大川美術館など自慢できる美術館が多くあるのに、群馬県の人が気づいていない非常に残念である。
     伊勢崎銘仙の体験授業を市内の中学校で行っているが、初回の授業で、銘仙の歴史について講義したところ、子どもたちに興味をもってもらえなかった。歴史をただ教えても、子どもには意味がなかったと反省し、次は「銘仙ウルトラクイズ」と題して生徒参加型にした。これは非常に好評だった。校外学習は、先生や受入施設の学芸員などの準備が大変だという話を聞くが、資料を用意したところで子どもは読んでいない。それならば、ただ美術館の中を歩いて、最後に「どの作品が一番印象に残ったか」と質問するだけで十分なのではないか。あまり意味の無いことに頑張って、一番大事なところが抜けてしまうというのではいただけない。
  • 委員
     文化活動を実際にする人を多くしたいと考えている。現代では人は孤立する傾向にあるが、文化活動に携わると集まる機会が増える。人と人とが集まることで、人の繋がりが生まれる。そういう意味でも文化活動を盛んにし、活動する人を増やすことが大事だと思う。

(5)その他

  1. 審議会の議事録を公開することについて、了解を得た。
  2. 事務局から今後の審議会及び部会の開催予定について説明を行い、了解を得た。

5 会議資料

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地域創生部文化振興課
〒371-8570 前橋市大手町1-1-1
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