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県立美術館・博物館運営検討部会(第2回)の概要

1 開催日時

 平成25年1月29日(月) 13時00分~16時30分

2 場所

 県立近代美術館講堂

3 出席者

 委員5名、県立美術館・博物館館長、副館長及び次長10名

4 現地調査

 議題に入る前に、近代美術館及び歴史博物館の現地調査を実施した。

5 議題及び主な意見等

(1)群馬県公共施設のあり方検討委員会取組期間終了後の目標値の設定等について

 事務局から資料の説明を受け、県立美術館・博物館から目標設定の考え方を聞いた後、意見交換を行った。

〔5館からの説明等〕

 【目標設定の考え方について】

  •  近代美術館
     できるだけ入館者を増やしたいという基本的な考え方を持っている。企画展によって入館者数が違うため、5年間の平均を大まかに捉え数字を出している。
     学校との連携であるが、平成23年度に教員が1名配置されている。この教員が学校との連携の役割を担っており、徐々に成果を上げてきている。一度にたくさんの生徒を受け入れることができないので、数人のグループに分け、ボランティアの協力を得ながら鑑賞する機会を提供している。学校との連携の問題点は、美術の授業の時間が少ないことであるので、こちらから出て行くようなことも組み合わせる必要があると考えている。
  • 館林美術館
     当館は、県立として2番目の美術館である。近代美術館のような常設展がないため、企画展を中心に行っている展覧会型の美術館となっている。
     学校との連携は、平成23年度に教員が1名配置されたことにより非常によくなっている。平成23年度までは18クラス程度の利用が平成23年度には69クラスになった。配置された教員がいつまでもいるわけではないので、目標値としては40クラスとしている。もう一つの特徴としては、地域とのネットワークが非常によいことである。平成21年度から館林・邑楽地域の小学5年生の木版画作品を展示したり、来年度は県立高校と連携したプロジェクトを立ち上げる計画もある。
     入館者数の目標値は過去3年間の実績をもとに設定している。
  • 歴史博物館
     昨年、水滴染み事故を起こしたため、現在、企画展ができず、また、常設展示においても重要文化財を展示できないという状況の中で、目標値を設定している。
     教育普及活動については、学校の受入態勢は十分に整っているので、いままでの取組を充実させていきたいと思っているが、ネックは足の確保の問題である。出張授業については、改修のため休館となっているので、当然、増やしていかなければならないと考えている。
     来館者の満足度調査については、従前行っていなかったが、改修後、展示内容を変えていく必要があることから、県民の意見を聞く機会を設けたいと考えている。
  • 自然史博物館
     入館者数は、県民の一つの評価であると思っているため、職員に喚起を促し、PRに努めている。数字については、極力伸ばしていきたいと考えているが、企画展の内容によって入館者数は変わると思っている。目標値は、過去3年間の実績の平均に1割をプラスしている。
     教育普及については、県外の学校が6割、県内の学校が4割となっている。修学旅行的なものが多く、天候に左右されやすくなっている。出張授業については、12月から3月を出前授業月間として位置づけ、職員に積極的に授業に出て行ってもらうようにしている。
  • 土屋文明記念文学館
     当館は、平成19年度に入館者数が2万人を割った。その後、いろいろな指導があり入館者数は伸びてきている。来年度、再来年度の数字は、今の実績を維持しようということで設定したものである。
     当館は、未来に語り継ぐ文学という方針で始まった館である。館として未来にバトンタッチする子どもたちに早くから文学館の雰囲気に慣れてもらうことや、本を読むことを習慣づけるにはどうしたらよいかについて考えてきている。また、小学校の先生を支援するためのサブテキスト活用の働きかけを行ったり、最近では、病院などで移動展を開催するまでになっている。

 【県民の評価を高めるための方針について】

  • 近代美術館
     できるだけ歳出を抑えながら、歳入についてはできるだけ確保する努力をすることだと思っている。最小の経費で最大の効果をだせるように管理運営に努めていきたい。
  • 館林美術館
     館林美術館は一人当たりの経費が5館の中で一番かかっている。入館者数と施設の規模からそのようになっている。この経費を少なくするためには入館者数、利用者数を増やすしか方法はないと思っている。このため、戦略的に学校や地域との連携に取り組んでいる。
  • 歴史博物館
     学芸員活動と教育普及は車の両輪と同じである。この考え方は改修後も堅持している。
  • 自然史博物館
     自然史博物館が自分たちにとって大切な施設だと思ってもらえるようにしたいと考えている。
  • 土屋文明記念文学館
     初代館長が言われた「語り継ぐべき文学があります。」ということを大切にし、教育普及などを行っている。また、資料の収集については、土屋文明記念文学館が一番であると言われるようにしたいと考えている。

 【主な意見】

  • 委員
     5館が目標値を設定したことについて、まず、評価をしなければいけないと思う。また、各館から話を聞いて、共通の課題が四つあると思う。
     一つは、新学習指導要領を見ながら学校との連携に力を入れるべきだということである。子どもたちを受け入れるに止まらず、指導する教員を支援する機関になるべきだと思う。
     二つ目は、市町村との連携である。遠隔地から県立の施設に来るには難しいので、収蔵品の貸し出しをしなければならないと思う。
     三つ目は、多様な専門職の配置やネットワークが重要であるということだと思う。キュレーターがいないと物事が動かないと感じる。
     四つ目は、各館へのアクセサビリティの問題である。アクセサビリティが確保されて各館が光ると思う。
  • 委員
     あり方検討委員会の答申に対し努力されていることに頭が下がる思いである。
     文化を考えるときに入館者数が全てではなく、県民の満足度を考えてほしい。その建物が群馬県にあり、その群馬県民であることに喜びや誇りを持つことが広い意味での文化だと思う。そうは言っても、企画が良ければ来館者は増える。「あそこへ行ってよかった。」と体験から生まれる感激があれば人に伝わっていくと考えている。また、小規模でもおもしろいものも大事だと思う。テーマをはっきりさせ、そのテーマに基づいて収蔵作品を展示する試みはリピーターを増加させると思うし、リピーターに何か特典が与えられればよいと思う。
    学校との連携の問題が出たが、これは悩ましい問題である。教育委員会とすると、いろいろな要望が来るので非常に困っている。授業日数は深刻な問題であるため、なかなか学校は受け入れることができない。学校の先生は美術館・博物館へ生徒を連れて行くことで終わると考えておらず、事前及び事後学習まで考えている。そこまで考え、組み込むことは大変である。
     地域とのつながりを大切にすると、施設の良さが口コミで広がっていくのでよいと思う。
    それぞれ役割があって5館に分かれていると思うが、5館の連携がもっと進めば、群馬の文化振興に役立つのではないかと思う。
  • 委員
     あり方検討委員会の答申を受け、各館が市町村や学校と連携していることがよく分かった。入館者がどのように推移するのか、見守りたいと思う。運営面では、効率的な館の経営・工夫が、今後、重要な鍵になってくると思う。近代美術館及び歴史博物館の現地調査により、当館との施設規模の違いは理解できた。館、収蔵庫ともに広いので管理面での負担は少なくないと思う。出張授業などの教育普及に力をいれているため、学芸員の負担は重くなっているのではないかと察する。今後も教育普及により力をいれていくのであれば、スタッフの充実が必要だと思う。
    アクセスの問題もあるが、やはり各館の入館者が増える方策を考えることが重要ではないかと感じる。

(2)美術品等の取得に向けた検討について

 基本的な枠組みとして群馬県文化振興基金を活用し、今後、美術品を取得することについては了解された。 
 なお、具体的にどのように購入するかについては、継続審議することとした。

(3)その他

  • 平成25年2月上旬に開催予定の審議会に協議結果を報告すること、及び、目標数値の微修正について、部会長に一任された。

6 会議資料

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