群馬県文化振興指針策定部会(第1回)の概要
1 開催日時
平成24年9月14日(金) 10時00分~11時50分
2 場所
群馬県庁行政棟24階241会議室
3 出席者
委員4名(委員1名欠席)
4 議題及び主な意見
(1)部会長の選出について
部会長に友岡委員が選出された。
(2)部会長職務代理者の指名について
部会長職務代理者に宮崎委員が指名された。
(3)文化振興指針骨子(案)について
群馬県文化振興指針(仮称)策定の基本的な考え方について事務局から説明した後、骨子案作成に向け意見交換を行った。
〔主な意見〕
- 委員
資料6ページのアンケート概要の「1 群馬の文化イメージ」のところで、「古墳をはじめとした歴史文化遺産が多く存在している」と県民の43.9%が回答していることに驚いている。また、「地域の文化資産が群馬の重要な観光資源となっている」との問いに「はい」と答えた割合は低く、これは当然であると思う。県民の意識がどこにあるかを少し考えておく必要がある。
200万県民を引っ張り込むためには、資料16ページから17ページの(1)から(6)の項目にプラスして県民にとって身近な生活文化である郷土料理文化などの食文化の項目があった方がよいと思う。
語尾の表現であるが、「である」調ではなく「です・ます」調にした方が受け止めやすいと思う。 - 委員
群馬県文化審議会(第1回)のときに「一言でわかるようなネーミングを考えてはどうか」との意見があったと思うので、この点も検討した方がよいと思う。県総合計画の「はばたけ群馬プラン」は非常にわかりやすいネーミングだと思う。
芸術文化、スポーツ、伝統文化など、基本的にはよいと思うが、食文化については、一項目、加えていただいた方がよいと思う。また、芸術文化の範疇に「演劇」を加えた方がよいと思う。
資料17ページの最初に「多様化する県民ニーズに対応できるよう、県立の文化施設の設置者等が自主制作し鑑賞の機会を提供する」とあり、劇場法の施行を受け、ベイシア文化ホール(県民会館)での自主公演などを想定していると思うが、現状では難しいのではないかと思う。
条例は法令なので問題ないが、県民の皆さんに見てもらうには優しい言葉で呼び掛けるような語り口の方がよいと思う。 - 委員
若い人は、映画や音楽、アニメなど享受する文化を求めていると思う。それに対して、年代の高い人は歴史や伝統、芸術的な文化を含め関心が高いと思う。
文化には二つの側面、創造する面と享受する面があると思う。享受から創造へどうつなげていくかが、今回の指針の大事な視点だと思うし、若い人が将来の群馬の文化を育てていくという視点も大事だと思う。
美術館・博物館の利用度が高い、これは全国的な比較でも言えるので大事にした方がよいと思う。
資料4ページの群馬県の文化の特性については、読みやすくするために表現を工夫してはどうかと思う。 - 委員
アンケート結果を踏まえ、群馬の個性をどう打ち出していくのか、そのために文化行政が何にどう貢献できるかということを考えなければならないと思う。
補完性の原理、つまり、基礎自治体である市町村から「こういう取組をしたい」という積極的な提案があったときに、その提案をバックアップするような形で県が動く仕組みがあるといいと思う。
忘れてならないのは記録を保存する取組である。50年後、100年後の未来の人々に向けて現在の様々な文化に関する記憶を残していく取組をしっかり行うことを決して忘れてはいけないと思う。
200万県民を引っ張り込むという意見は、すごく大きいと思う。食文化に注目するような取組を具体的にアクションプランとしてどう考えていくのか提案できるとおもしろいと思う。例えば、食文化と芸術家がコラボレーションしていくような仕掛けを提案できればいいと感じた。
認知されてから10年、20年経つが、文化に関する取組を通じて様々な社会問題への解決策になっていくような取組、創造都市という考え方をこの指針に少し取り入れてもいいのではないかと思う。
一言でわかる指針全体のキャッチフレーズを考えるのは、重要だと思うし、パブリシティ戦略の問題だと思う。人々の心、胸に届き、これは見にいきたい、経験したいと思わせる文化事業を推進していくためには、キャッチフレーズ的なもの、デザイン的なものは重要になってくると思う。
(5)その他
・次回については、平成24年10月29日(月)に開催することとした。