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第2次群馬県アレルギー疾患対策推進計画
更新日:2024年3月13日
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群馬県では、令和6年3月に「第2次群馬県アレルギー疾患対策推進計画」を策定しました。
計画の概要は次のとおりです。
なお、計画の冊子はPDFファイルでご覧いただけます。
1 計画策定の趣旨
群馬県では、平成31年3月に、アレルギー疾患医療の提供の状況、アレルギー疾患を有する方の生活の質の維持向上のための支援状況等を踏まえ、群馬県のアレルギー疾患対策を総合的に推進するため、「群馬県アレルギー疾患対策推進計画」を策定しました。
本計画は、その後の環境の変化や予防法、治療法の進歩、情報量の増加などを鑑み、「アレルギー疾患対策の推進に関する基本的な指針」が令和4年3月14日付けで改正されたことから、基本指針に即し、本県の総合的なアレルギー疾患対策のさらなる推進を図るために、これまでの計画を改定するものです。
2 計画の位置づけ
- 「アレルギー疾患対策基本法」第13条に基づく都道府県計画
- 「群馬県保健医療計画」に基づく個別実施計画
3 計画の期間
令和6年度(2024年度)から令和11年度(2029年度)までの6年間
4 計画の進捗管理
計画に定めた施策の実施状況及び進捗状況について、毎年度「群馬県アレルギー疾患対策推進協議会」に報告し、評価・検討を行います。
5 計画の目指すもの
アレルギー疾患は、様々な要因によって発症及び重症化することから、本県では、各分野において各々その対策に取り組んでいます。
本計画では、法第3条の基本理念にのっとり、これまで各分野において、各々取り組んできたアレルギー疾患対策について方向性を定め、総合的に推進することで、アレルギー疾患を有する方が安心して生活できる社会の構築を目指します。
6 施策体系
(施策の柱1)アレルギー疾患の重症化の予防
- 最新の知見を踏まえた正しい情報が入手できる体制を整備します。
- 日常生活におけるアレルゲンや増悪因子を回避し、暴露しないための環境改善を図ります。
(1)アレルギー疾患に関する知識の普及
- アレルギー疾患の知識の普及
- 講習や健康相談の開催
(2)生活環境におけるアレルゲン等の軽減
- 大気環境における対策
- スギ花粉等の抑制対策
- 食品表示や食品安全に関する情報提供
- 安全な給食提供のための給食施設指導の実施
- 室内環境における対策
- たばこ対策、受動喫煙防止対策
(施策の柱2)アレルギー疾患医療の均てん化の促進
- 医療従事者に適切な医療情報を提供し、知識や技能の向上を図ります。
- アレルギー疾患の症状に応じた医療連携体制を整備します。
(1)専門的な知識や技能を有する医療従事者の育成
- 医療従事者等の資質向上
(2)アレルギー疾患医療を提供する体制の整備
- アレルギー疾患医療拠点病院及び連携病院の指定
- アレルギー疾患医療における連携の構築
- アレルギー疾患を診療する医療機関等の情報提供
(施策の柱3)アレルギー疾患患者の生活の質の向上
- アレルギー疾患に対する正しい理解の普及と相談体制の充実を図ります。
- 学校や職場等において患者に関わる者の知識の向上を図ります。
- 災害に備えた体制の支援を行います。
(1)アレルギー疾患患者の生活の質の維持と向上
- 適切なガイドライン、マニュアルの周知
- 平常時からの医療機関、消防機関との連携協力体制の確保支援
- 相談体制の充実
(2)患者等の支援に関わる関係者の資質向上
- 患者や家族を支援する専門職を対象とした研修の機会の確保
- 保育所や幼稚園、学校、福祉施設等の職員を対象とした研修の機会の確保
(3)災害時の対応
- 平常時における取組の周知
- 食物アレルギーに配慮した食品の備蓄
- 避難所でのアレルギー疾患対応に関する情報提供