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BLS(一次救命処置)

更新日:2024年1月19日 印刷ページ表示

病気や怪我により、突然に心停止、もしくはこれに近い状態になったときに、当該傷病者に対して行う下記の3つの行為を合わせてBLS(一次救命処置、Basic Life Support)といいます。
BLS(一次救命処置)はAED(自動体外式除細動器)など以外には特殊な医療資材を必要とせず、特別な資格がなくても誰でも行うことができます。

  1. 胸骨圧迫や人工呼吸を行う心肺蘇生(CPR:Cardiopulmonary Resuscitation)
  2. AED(自動体外式除細動器)を用いた除細動
  3. 異物で窒息をきたした場合の気道異物除去

(参考)
 二次救命処置…病院や救急車内での医師や救急救命士による救命処置

 BLS(一次救命処置)の手順(PDFファイル:147KB)

CPR(心肺蘇生法)

CPR(心肺蘇生法)とは、呼吸や心臓が停止していると見られる人に対して、胸骨圧迫と人工呼吸を行い、呼吸及び血液循環を補助する方法です。
人工呼吸ができる場合は、胸骨圧迫30回、人工呼吸2回を1セットとして救急隊到着まで継続的に実施します。
人工呼吸ができない場合やためらわれる場合には、胸骨圧迫のみを継続的に実施します。
胸骨圧迫は、胸の左右の中心にある胸骨の下半分を、成人の場合は少なくとも5センチメートル、小児の場合は胸の厚さの約1/3程度沈むように強く、少なくとも1分間に100回のペースで速く、絶え間なく行います。

AED(自動体外式除細動器)

AED(自動体外式除細動器)とは、突然心停止状態に陥った時、心臓に電気ショックを与えて、心臓を正常な状態に戻す医療機器です。

電源を入れると音声などで操作方法が指示され、患者の胸に電極パッドを貼ると、AEDが自動的に心電図を解析し、電気ショックが必要な場合のみ、通電ボタンを押すように指示が出るため、一般の方でも安全に使用できます。(電気ショックが必要ない場合は、ボタンを押しても通電しません。)
群馬県内でも一般の方がAEDを利用して一命を取り留めるケースが報告されています。

設置場所

公共施設等におけるAED設置場所はマッピングぐんま(群馬県統合型地理情報システム)にて公開されています。

マッピングぐんま(AED設置場所)<外部リンク>
マッピングぐんま(AED設置場所)-スマートフォン<外部リンク>
※健康・福祉・医療情報カテゴリー内の「AED設置場所情報」をクリックしてください。

群馬県を含めた全国のAED設置場所は、こちらから検索できます。
一般財団法人日本救急医療財団(AED設置場所検索)<外部リンク>

公共施設におけるAED設置状況(令和5年6月1日現在) (PDF:29KB)

異物で窒息をきたした場合の気道異物除去

意識のある成人や1歳以上の小児の気道異物による窒息では、応援と救急通報依頼を行った後に、背部叩打、腹部突き上げ、胸部突き上げなどを用いて異物除去を試みます。

気道異物による窒息により反応がなくなった場合には、通常の心停止傷病者への対応と同様に、胸部圧迫からCPR(心肺蘇生法)を開始します。なお、意識のない窒息の傷病者では、口腔内に認められる固形物を指でつまみだしてもよいです。

BLS(一次救命処置)の必要性・重要性

救急車は要請してから到着するまで数分(平成30年平均7.8分)かかります。しかし、心臓及び呼吸が停止した後、救命の可能性は著しく低下していきます。
そのため、救急隊到着前の一般の方による一次救命処置が非常に重要であり、適切な一次救命処置の実施は、患者の生命のみならずその後の社会復帰の可能性も高めます。
そうしたBLS(一次救命処置)が適切に機能するためには、県民一人一人がBLSにかかる知識と理解を持っていただくことが非常に重要です。